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第1章 北朝鮮がまたICBMを発射した

Q:北朝鮮がまたICBMを発射したってね?

 

A:7月29日の夕刊に出ていたね。同日付けの東京新聞には「北朝鮮は28日午後11時40分ごろ、北中部の慈江道舞坪里付近から日本海に向けて弾道ミサイル一発を発射した。防衛省や韓国軍合同参謀本部によると、高度は約三千七百キロに達し、約45分で千キロ余り飛行、北海道・奥尻島の北西約150キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。(中略)北朝鮮は今月4日にICBM級ミサイル「火星14」を発射したが、合同参謀本部は高度などから「さらに進展したICBM級」と推定している。」と記していた。

 これまでは早朝発射されることが多かったが、深夜でも発射できる機能性を誇示したかったのであろうか?

 

Q:前回発射よりも間隔が短くなったように感じるが…?

 

A:私は、北朝鮮の焦りを感じた。今月4日に発射し、アメリカ本土にも到着する技術力を誇っただけに、アメリカからの反応を期待したのではないか、アメリカ側から会談要請の反応がなかったために、焦りを感じたのではないかと思った。

 

Q:到達距離、高度等を考えれば、アメリカ本土のどこに落ちてもおかしくない…?

 

A:今回も海に向かって打っている。海は、経済的排他水域といっても、領土とは違う。即戦争にはならない。発射実験で済むことが多い。私が北朝鮮は実際に発射することは無いという論拠にもなっている。実際の戦争になれば、最後は国力の差がものをいうと知っていることは明らかだ。日本が第二次大戦に負けた時、私はそう感じていた。当時のアメリカと日本の国力の差は、現在のアメリカと北朝鮮の国力の差とどうだろうか?

 

Q:つまり北朝鮮はアメリカを戦争に引き込むのではなく、交渉のテーブルにつかせることを望んでいるだけ?

 

A:私はそう思っている。実際に戦争になったら、国力の差は歴然としているので、北朝鮮がアメリカに勝てるとは思わない。交渉のテーブルにつかせるだけで十分と思っているようだ。何を得たいのか、それは分からない。

 戦争直前のぎりぎりのところで止まる、という保証もないが、戦争になっては国力の差ははっきりしている。そんなことは北朝鮮も分かっている、と思う。交渉のテーブルにアメリカを引っ張り出すまでだ。それをアメリカが分かっているかどうかだが、「やられるまえにやれ」という勇ましい議論が先行するのを心配するだけだ。アメリカもこんなことは分かっていると思う。

 

Q:アメリカは自分の本土を攻撃されたことが無い。それは幸せなことだけど弱みにもなる…?

 

A:「米国第一」を主義とする大統領の政治基盤が崩れた時、どうなるか心配だ。「やられる前にやれ」という国民世論が沸騰した時どうなるかも心配の種だ。9.11の時の狼狽ぶりを思い出すと不安になるが、アメリカでさえ新しく戦争を始める余裕はないと言える。「米国第一」を主義とせざるを得ない状況にある、といえる。当分はどちらも手を出せない「我慢比べ」の時期が続く、と思う。

 

Q:日本が攻撃されることは無い、と言い切れるかどうか…?

 

A:日本は、北朝鮮から見れば雑魚(ざこ)のようなものだろう。アメリカの核の傘に入ってぬくぬくとしているだけ、たまに吠えるだけと思っているのだろう。相手にしていない。第一弾のあと、戦争がこじれればどうなるか分からないが、日本にある米軍基地を攻撃したところで、アメリカ世論を交渉のテーブルにつかせることには大して役に立たないと思っているのだろう。日本が攻撃されることは無い、と思う。避難訓練など相手を刺激するだけといえる。それに、その当時の政権がすすめる避難訓練が大して役に立たなかったことは、東京大空襲の時の経験で分かっている。


第2章 宇宙からの攻撃には皆弱い

Q:宇宙からの攻撃にはどの国も皆弱いと聞いたけど…?

 

A:宇宙への宇宙船の打ち上げはできるが、宇宙から大気圏に再突入する際の異常な高温(数千度という)への対策を技術的に解決しないと、宇宙からの攻撃はできないし、今の人類の技術レベルでは出来そうもないと長く言われてきた、と私は聞いている。

 しかし今回の北朝鮮による大陸間弾道弾ICBMの発射により技術的に解決できたと発表された。当事者による発表なのでどこまで本当なのか分からないが、米韓の専門家の中には、「疑義がある」と主張する者もいると伝えられた。その声の中には「まだ2年かかる」という者もいる、と報じられた。2年そこそこで宇宙からの攻撃ができるとなれば、それまでに防御技術も確立しなければならない。これは大変なことである。

 

Q:北朝鮮は核弾頭の小型化に成功したと伝えられたけど…?

 

A:2017年8月9日の東京新聞夕刊に記事が出ていたね。「北が核弾頭小型化か」「ICBMに搭載可能」「米紙報道」との見出しで、「米紙ワシントン・ポスト電子版は8日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能な小型化した核弾頭の製造に成功し、最大で60発の核兵器を保有しているとする分析を米情報当局がまとめた」と報じた。

 

Q:トランプ大統領はどう反応している…?

 

A:トランプ大統領は「北朝鮮は米国をこれ以上脅さない方がよい。世界がこれまで見たこともないような炎と怒りに直面することになるだろう。」と強くけん制した、と報じられている。

 

Q:北朝鮮の大気圏への再突入技術完成を国際社会は認めたの?

 

A:現時点での、ICBMの実戦配備に必要な大気圏への再突入技術は未完成という見方が強いが、同紙は「来年後半には克服されると専門家はみている」と報じている。

 

Q:攻撃はワンポイントで良いが、宇宙中防御となると広すぎて大変なことは分かる…?

 

A:領土の広い大国ほど、防衛は大変なことが分かる。まず防衛技術を研究開発し、莫大な予算を使って国中を防衛するのだから費用もかかる。国力のない小国ほど大国よりも有利になることになる一面がある。

 

Q:北朝鮮がグアム島の米軍基地攻撃を予告したが…?

 

A:2017年8月11日東京新聞朝刊によれば、「北朝鮮軍は10日、国営メディァを通じ、米領グアム島周辺に向け中距離弾道ミサイル「火星12」4発を同時発射する具体的な作戦計画を公表した。(中略)島根、広島、高知の各県を通過し、グアム島周辺30-40キロの海上に着弾することになる」と報じられた。

 海を狙っている、日本のはるか上空を通過する、という点から見て、北朝鮮はグアム島を直接狙えば戦争になることを知っているし、アメリカと戦争をする意思はないという、私の考えには変化はない。いつの間にか通過するだけなので、実害はないと思う。何キロから上空は「公空」、上空何キロまでは「領空」と決まっているとは聞いたことが無い。

 

Q:宇宙からの攻撃も考えておかなければならないとなると、もう戦争はできないということになる…?

 

A:そこまで北朝鮮が考えたかどうかは分からないが、戦争の形も変わる、直接本部を狙うのだから基地も必要ない、となる。さてそこまでして戦争を始めることは無い、という人は多くなるだろう。

 

Q:北朝鮮は武力によらず話し合いですべて解決しようと考え始めた?

 

A:武力によれば戦争になる、戦争になれば国力の差がものをいう、今の政治体制のままでいることは難しい、となれば、話し合い路線をとるしかないということになる。21世紀以降は武力に頼らず、すべて話し合いで前進するようになる、と思う。

 

Q:北朝鮮はICBMを発射しない、となれば、そんなに怖がる必要もないということになる…?

 

A:もしも陸地に向け発射したら、受けた国は自国の領土に対して発射されたのだから、宣戦布告と取るだろう。もしそうなれば、今の北朝鮮の政治体制の維持は非常に難しくなる。そんなばかなことをするはずがない。北朝鮮は話し合いのテーブルにアメリカをつかせたいと思うだけだ、と私は思っている。

 

Q:韓国はどう?

 

A:韓国は北朝鮮と同じ民族・同胞である。親類関係もあるだろう。同胞を攻撃したくはないし、実際に攻撃することもない、と私は思っている。

 

Q:結局北朝鮮はICBMをどこにも発射せず、話し合いで現体制を維持したいと考えているだけ?

 

A:私はそう思っている。それが最も賢明なやり方であり、傷も少ない、と思う。一旦発射すれば必ず応戦され、国力の差がものを言うようになる。つまり現在の政治体制は継続できない恐れがある、こんなことは北朝鮮の幹部たちはとっくに知っていることだろう。

 

Q:北朝鮮は現体制を維持したいだけ、そのために交渉したいだけ、となれば、武力に頼らず、話し合いをしたいだけとなる…?

 

A:北朝鮮はその意味では、国際紛争の解決手段として、武力に頼らず話し合いによる解決を提案しているともいえる。

 

Q:北朝鮮は一方で核兵器の研究開発を継続しながら、もう一方で武力を使わず話し合いで国際紛争を解決したいという気持ちを持っているのなら矛盾してない?

 

A:そういわれればその通りだろう。現体制を維持するという究極の目的があるのだから、多少の矛盾はOKなのであろう。しかし国際紛争の解決を、武力を使わず話し合いで平和裡に実現するというのは、戦争ばかりしてきた人類にとって、画期的なことではないか?「北朝鮮が新時代を創る」と言っても良いくらいだろう。

 

Q:宇宙からの攻撃とは考えたね。防ぎようがない。北朝鮮の今後は…?

 

A:それはどうなるのか、誰にも分からない。いずれにしても、民生の安定・向上を目指すのが、つまり「生の文明」を追求するのが正しい方向なのであろう。

 

Q:「北朝鮮が新時代を創る?」という意味が少し分かった…?

 

A:日本をはじめ国際世論が、北朝鮮の核開発継続を非難しているが、非難したり制裁を強化したりするだけでは、物事は進展しないと考えただけだ。北朝鮮の本音は、現体制の維持だけなのだから、武力に頼らず話し合いで対応すればよいのではないか?これが新時代を創ることにつながればよいと思う。

 

 

 

 

 

 


第3章 やっぱり核兵器なんていらない

Q:一方は核兵器をたくさん持っていてそれはそのまま、一方が新しく核開発するのは悪いというのは公平とは言えないじゃないか…?

 

A:早い者勝ちという印象だろう。確かに、一方で人類を全滅させるほどの核兵器を持つ国があり、もう一方で新しく研究開発・実験する国もある。これまでの核兵器をそれぞれの所有国が全廃するから、新開発はあきらめろというのであれば公平だが…?

 ここに各国で文明の進み具合に違いがあるという現実がある。欧米諸国は核兵器についても先進国であり、その他の国は発展途上の国とされる。しかし隣国が核武装したから、止むを得ず核開発をしたという国もある。保有国には保有国の歴史的な事情もある。

 公平でないという指摘ももっともであるが、現実はもっと複雑で深刻である。こういう現実を踏まえたうえで、過去にとらわれず、核兵器は人類にとって必要なものかどうか、人類の幸せに必須のものかどうかを議論して方向性を見定めることが大切である。これは年寄りには出来ない。若者の問題である。

 

Q:この問題に対して突破口になることはない…?

 

A:国連では193の加盟国のうち、6割以上の122カ国の賛成を得て核兵器禁止条約が成立した。保有国とその同盟国は反対したが、成立したことには違いない。国連改革の必要性が話題となって久しいが、今の国連は第2次世界大戦の勝利国が自分たちに都合よく作ったもので、80年の歳月を経ていろいろな面で現代に合わなくなってきている。核兵器の問題も、1945年の広島・長崎以来実戦で使われたことは無い。その間戦争は無かったわけではないので、猛者(もさ)を任じる軍隊も使うに使えなかった、と言っても良いのではないか?それだけ残酷で非人道的なものと思われていたのである。その残虐さは広島の原爆資料館に行けばわかる。今の原爆は広島・長崎の何倍以上もの威力がある、と聞いている。

 

Q:年寄はいろいろなしがらみにがんじがらめになっているので、新しい時代にふさわしいアイディアなど出てこない、と言うけど…?

 

A:今の国連を作るときは、二度にわたる世界大戦で勝者も敗者もくたくたになっており、将来のことを考える余裕がなかった、といえる。戦争さえやらなければいいといういい加減なものであった、と聞く。その時の事情も分かるので、強く改革を言うことができない。しがらみにはそういうのもある。それに、その当時の国際常識が現代と合わなくなっているということもある。一方、私たち年寄には現代史をその中で生きてきたという自負があり、事実は事実として、その経験のない若い人に伝えて、現代の国際常識を踏まえて判断してもらうのが良いと思っている。なにしろラジオだけの時代からスマホの時代までとなれば、ついてゆくだけでやっと、という人生であった。若者の出番である。

 

Q:核兵器は開発にも維持・運用にも莫大な費用が掛かり、その分直接民生の向上のために使った方がよいと思っている人は多い。そんな話し合いをするのに、国籍を離れ地球人という発想が必要と思うけど…?

 

A:国籍を離れることは必要と思うが、地球人としてグローバルな発想をするだけではどうなんだろうか?宇宙からの攻撃も考慮しておかなければならないとなると、宇宙人としての発想を求められるかもしれない。いずれにしても、人類もそろそろ宇宙の一員としての考えが必要となりそうだ。そのきっかけを創ってくれたのは北朝鮮ということになるのかもしれない。

 国連加盟国の6割以上が禁止条約に賛成しているのだから、「やっぱり核兵器はいらない」という結論になりそうだ。となると、核兵器の保有国とその同盟国と開発中の国への働きかけが大事ということになる。


第4章 アメリカはどう出るか?

Q:トランプ大統領のアメリカはどう出るだろうか?

 

A:トランプ大統領は選挙公約とおり「米国第一」をかかげているが、まだ閣僚さへ全部決まっていないという状態にあるという。改革には抵抗がつきものであるが、ひどすぎるという声も聞かれる。

 北朝鮮の核開発の問題にかかわり合う状態ではないのかもしれないが、トランプ氏がビジネス界出身であり、損得に敏感であれば、先制攻撃などありえないことと思っている。心配なのは「やられる前にやれ」という世論が大きくなり、抑えられなくなる事態である。

 先制攻撃を仕掛けても、一撃で倒せるとは思えないし、反撃により同盟国にある基地に損害を受けることも考えておかなければならない。同盟国や国際社会の信頼も失う恐れがある。「米国第一」とは逆の結果となることもある。

 

Q:ベトナム戦争やイラク戦争のように、後始末に苦労することも考えておかなければならないとなると、先制攻撃はできないということになるか?

 

A:国際社会の信頼が揺らぐことも考えておかなければならない。それでなくても、影響力が弱くなっている時になおさらだ。

 

Q:一説によれば、9月9日(までに)開戦ということがもっともらしく言われている時に注意したい?

 

A:要は、戦争や開戦という言葉をみだりに使わないということだ。戦争が近づくと、正常な判断ができなくなり、雰囲気に流されるという傾向がある

事が知られている。


第5章 どうする?国民投票

Q:日本はアメリカの同盟国として、今回の「核兵器禁止条約」に反対の立場をとったが、これで良いのだろうか?改憲の国民投票があったらどうすればいいのか?

 

A:あくまでアメリカについてゆくという立場があり、アメリカ側の一員として行動を共にする、それがもっとも日本の安全保障に役に立つという考えもあり、そうではなく落ち目のアメリカから離れればテロの心配もなくなり、日本の安全保障にはそっちの方が良いという考えもある。この国民投票は日本を二分することになりそうだが、私は若い人たちの考えに従いたいと思っている。

 

Q:どちらが良いのか分からない人が多いのではないか?迷った挙句棄権という人もいるかもしれない…?

 

A:棄権は最も悪い選択だ。棄権は白紙委任と同じだと自分に都合よく受け取る政治家もいるのだから。未来のことは分からないというのが多分正解なのであろう。しかし分からないからと言って、すべて天にお任せというわけにもゆかない。私は自由・平等・民主主義・平和主義に近い方を選択するようにしている。私は先人たちが人類のために血と涙で勝ちとったものを尊重しようと思っている。

 

Q:よほど勉強しないと国民投票はできないね?

 

A:「自分たちの人生は自分たちで決める」というのが民主主義だろうから、自分たちがどういう人生を送りたいかを日ごろから考えておけばいいのではないか?徴兵制度があれば青春のひとときを捧げなければならず、場合によっては若者が命を落とすこともある。

 

Q:しかし国を守ることは大事なこと、という考えもある…?

 

A:現在はたしかに。守らなくても良い状態になっていれば、つまり他国を侵略する国が無ければいいのではないか?政治とか外交とかはそのためにあるのではないか?これからは国籍を離れて、地球人・宇宙人という発想が必要となってくる。地球人・宇宙人という発想は、「グローバル経済」から当然導き出されることで、21世紀以降は、国益という我欲を振り回す国は好かれなくなる。「米国第一」などという言葉は聞かれなくなるだろう。

  理想と現実、これは現在では離れているかもしれないが、常に理想の姿に近づけるように努力することが人類に課せられた課題といえるのではないか?現実と言っても、いろいろな段階がある。それぞれ違う段階にある現実を、武力を使わず話し合いで理想に近づけるのは大変な作業だが、やりがいのあることと思う。「平和主義」を世界的に根付かせることが、前大戦でご迷惑をかけた日本の役割と思っている。

 



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