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3章

《子供の独白》 

男子、ゲームをいじりながら、女子、本を読みながら

王子「僕には」

女子「私には」

王子「生まれたころから」

女子「お父さんが」

王子「お母さんがいませんでした」

女子「それがどうしてだか」

王子「僕には教えてくれませんでした」

女子「ただ、」

王子「ただ、」

女子「お母さんにとって」

王子「パパにとって」

女子「私が」

王子「望まれて生まれてきたのではない」

女子「ということは確かなことでした」

王子「僕が」

女子「私が」

王子「ほんとに小さかったころ」

女子「よくお母さんに」

王子「パパに」

女子「ゲームをしてもらいました」

王子「そのゲームというのは」

女子「まず、夜の12時に、私は」

王子「僕は」

女子「目隠しをされて」

王子「無菌室という部屋にいれられます。」

女子「車でどこかにつれていかれます」

王子「そして」

女子「1時間か2時間かたって」

王子「トビラが開いて」

女子「車から降りて」

王子「パパは」

女子「お母さんは」

王子「強制という操作をして」

女子「耳元で」

王子「僕を再教育しました」

女子「10秒数えるまで目をあけちゃだめよ」とつぶやきました」

王子「僕は、父によって、再び上書き保存をされ」

女子「言われたとおり、10秒を数えます。」

王子「まぁ僕はパパのものだから仕方ないよなぁってどこかで開きなおって」

女子「そのうちに、車のエンジンを音が遠ざかっていって」

王子「逆に言えば、こんなできそこないの自分をまっとうな人間にしてくれていることに感謝して」

女子「あたりはどんどんと静かになっていきました」

王子「なるべく嫌われないように生活をしていこうと心がけることにしました」

女子「私は目をあけ、真っ暗な森の中でひとり、空を見上げて立ちすくみました」

王子「でも、やっぱり、僕がいるべき場所はここだから」

女子「私は、家に帰りました」

王子「とさ」

女子「とさ」

王子「めでたし」

女子「めでたし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三章

《機能の確認》

男性「ね。立つし。出るでしょ」

女性「ほんとね。」

男性「俺はウソつかないから」

女性「んー。まぁとりあえず。こいつはいただいておきます」

男性「え、それ、どうする気?」

女性「精子かどうかを確かめるのよ」

男性「精子でしょ、いま、出たんだから」

女性「だから、精子としてちゃんと機能しなかったら、ただの水溶きカタクリコでしょ。」

男性「カタクリコは炭水化物で、精子はタンパク質だけどね」

女性「うるせぇ!」

男性「・・・機能するよ」

女性「と、思ってるけど、しないって場合があるんだって」

男性「え、なに。もし、機能してなかったらさ。なに。別れるの?」

女性「そう、なるかもしれないね」

男性「あっそ。そうなんだ」

女性「なによ」

男性「別れたくない」

女性「私だって。別れたくないよ。だから、調べるの。」

男性「わかったよ。疑いとか、そういうの、嫌だから」

女性「あーーー。」

男性「どうしたの?」

女性「ほら、私は視床下部とか切除してねぇもんで」

男性「あー。浅田クリニックっていうとこで、俺はやったよ」

女性「ちゃうわ、ぼけ」

男性「汚い言葉は使わない。」

女性「へいへい」

男性「あ、いけない、生徒に電話するの忘れてた」

女性「あ、私もだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《王子と執事》

王子「やぎちゃん」

執事「なんで、ございますか、ぼっちゃん」

王子「俺のいいところってなに?」

執事「いっぱいありますよ」

王子「いってみてよ」

執事「たとえば、ほら、えっと。だから。」

王子「ないのね」

執事「だから、ゲームが得意じゃありませんか」

王子「は?あんなの遊びでしょ。なんの役にもたたないよ」

執事「でも、あの集中力ってのは、すごいと思いますけどねー」

王子「他にやることないだけだよ。僕はソニックみたいにはなれないしね」

執事「ソニックざヘッジホッグ

王子「人呼んで「音速ハリネズミ」」

執事「誰にも縛られことはない、」

王子「短気で、きざっぽいところはあるけれど、人を助けずにはいられない」

執事「そんな彼の回りには自然と人、集まるん、ですよね。」

王子「そ。それにくらべて、僕はこの大きなお城の中で鎖でがんじがらめになったまだまだ子供な15歳の王子。いつも自分ことばっかり考えているから誰も僕の周りにはあつまらない」」

執事「え、でも。この児童館の子供たちは、ぼっちゃんのこと大好きじゃないですか」

王子「見てたの?」

執事「はい」

王子「あはは。ちゃんちゃらおかしいや。八木ちゃんには僕と子供たちが遊んでいたように見えたわけ?あれは予行練習だよ。僕が王となって市民を支配下におくデモンストレーションってわけ」

執事「でも、おうまさんごっこのお馬さんになっていたじゃないですか」

王子「は?僕が馬?は?白昼夢でもみてたんじゃないのかい?」

執事「そんなことはありません、とても楽しそうにしていましたよ」

王子「ヤギちゃん。やめて、」

執事「ぱっかぱっかぱっか」

王子「やめて、、やめて」

執事「どうしてでございますか、ぼっちゃまの良いところなんでございますから、もっと自身をもてばよりしいじゃありませんか」

王子「うるさい、黙って。恥ずかしいものは恥ずかしいから。まじで、言ったら殺すからね」

執事「かしこまりました」

王子「ママがいたらなんていってくれただろー」

執事「んー。それは、やぎにもわかりかねます」

王子「つかえねーなー。」

執事「わからないことは、図書館にいってみるといいですよ」

王子「図書館?」

執事「やぎが博識なのは図書館のお陰ですから」

王子「ふーん。まぁそんな博識ではないけどね。」

 

 

 

 

《女子のバイト》

 

女子「はろー。アジアンさんこんにちは。飛びっこさん、こんにちは。(オナニーして)っていきなりか。。(まってましたー)ありがとう。(いくつなんですか?)16です☆(ピッチぴちですね)そ、ぴっちぴちのビッチ(乳首の色は?)ピンク、ピンク。まだ黒ずんでません。(学校にばれたりしないの?)さぁどうなんでしょうねー。(性感帯はどこですか?)乳首、乳首。そうですねー。てか、なんでそういう話ばっかりなのかなー。(竹島についてどう思いますか)うん。いいんじゃない?(乳輪の大きさ?)そんなん興味ある?え、どのくらいだろ半径3cmくらいですかね。ロールキャベツさんこんにちは。(おっきいですね)何が?乳輪?え、みんなどのくらいなんだろう。一般的には「。ライオンキングさんこんにちは。(初体験はいつですか?)まだ処女ですー。うそじゃない、嘘じゃない。処女膜みせようか。ゆーちゃんいらっしゃーい。(見せてよ)って見せるかぼけ。。(一日、どのくらいイクんですか?)10回くらい?(イクーっていって)イクー。イクイクイク、イッちゃうー。(声かわいいですね)ありがとー。はい、一筋縄さんこんにちは。(オナニーして)って飛びっこさんそればっかじゃん。(おもちゃある?)使いますか?いいですよー。見ててくださいね。あてまーす。

あああああいくー。

えへへへ。

まーたねー。

 うずくまる

 

ライブチャットは1分150円 工事現場は時給1050円 

漫画喫茶は時給850円 ファミマのバイトはから揚げ棒の匂いがとれーない。

 

 

ライブチャットでイクイクいってるけどー。私は一度もいったことはない。

いっちゃういっちゃういっちゃう言ってるけど。私は一体どこへ行くーのかー。

 

バイト~。戦う君の歌を戦わないやつが笑うだろー。

バイト~。冷たい水の中をふるえながら登っていけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《先生と母》

先生「あ、もしもし、・・・・」

母 「ただいま留守にしています、御用の方はプー。」

先生「あ、あれ?ああぁ。えっと。わたくし、王立学校の、教諭と申しますが、ちょっとアルバイトの件でお話したいことがありますので、お時間あるときに、お電話していただけたらと思います。失礼しまーす。」

先生「はぁ」

 

《女性と王》

女性「あ、もしもし。」

王様「なんだ」

女性「ワタクシ、王立学校で王子くんの担任をしている教諭と申しますけれど。」

王様「・・・」

女性「あ、王様でいらっしゃいますか?」

王様「いかにも私が王だが。うちの子がまたなんか悪いことでもしましたか?」

女性「いえ、あのです。今日、放課後に体育の自転車の補講があったんですけど。それに参加せず帰ってしまったもので。どうしたのかなぁと思って電話したんですが」

王様「それは全員参加するものなんですか?」

女性「いえ。授業中に自転車がうまくできなかった子だけが参加する形になってるんですけど。」

王様「自転車もできないんですか」

女性「そうみたいですね」

王様「そうですか。」

女性「そうですね。自転車ができないということになりますと、自己肯定感の関係で、彼の今後の人格形成にも大きくマイナスになってしまいますので」

王様「はい、わかります」

女性「ここはね、親子共々がんばりどころだと思いますので、是非ご協力のほどをお願いいたいます」

王様「家でも、全然話をしないんですよ。」

女性「あー、そうですか。」

王様「えぇ。ほんとに、わからないんですよ。まったく。もともとは私の体の一部であったはずなんですがね、どうして言うことを聞かないのか。なぜこうもわからないのか。と。ほんとに。先生はお子さんは?」

女性「いえ、結婚もまだなもので」

王様「そうですか。先生もそのうちわかりますよ。」

女性「そうですよね。」

女性「王子くんはいま家にいらっしゃいますか?」

王様「どうでしょう。最近、帰りが遅くて、まったく何をしているのやら

女性「そうですか。」

王様「学校ではどうなんでしょうか。何か悪いことしてませんか」

女性「いえ、そんなことありませんよ。」

王様「そうですか。この件につきましては私からもよく言っておきます」

女性「よろしくおねがします」

 

 

 

 

《図書館》

 カランコロン、王子が入ってくる

王子「あの」

司書「・・・」

王子「すいません、あの、本を探しているんですけど」

司書「あ、ちょっと待っててね。」

王子「はい。」

 司書、忙しくしてる。

王子「何をしてるんですか」

司書「新しく入ってきた本を棚にいれる作業です」

王子「へー。これだけ本があるのに、まだ新しい本が入ってくるんだね。」

司書「はい。世界は未だ謎に包まれていますからねー」

王子「なるほど。」

司書「よし」

 司書、座って本を見始める

王子「あの。ちょっと」

司書「え?なんですか?」

王子「あの。だから、僕。図書館とか初めてで、どこに何があるかよくわからなくて」

司書「図書館では本は分類コードで分類されていて。010~019は図書館について、110~119は哲学についてみたいに。そうやって人間の考える思考の全てにナンバーをつけてています。牧場の牛,まさに君、みたいにね。だからこの図書館の中には、人間の思考のほとんどすべてが含まれているの。たとえば、あなたが今、悩んでいることもね」

王子「そうなんだ」

司書「なにを探しにきたんですか?」

王子「あぁ。えっと。あの。はい。だから、お母さんってなんなんでしょうか」

司書「あーぁ・・・・分類コード370教育学の棚では、「母性的な愛とは、善悪の分け隔てなくすべてを包み込む愛だといっています。

王子「ふーん。そっか。じゃあさ。母性的な愛をうけてこなかった人間っていうのは、

一体どんな人間になってしまうんでしょうか」

司書「基本的には、自己肯定感というものが不足した状態の子供が生まれてきます。」

王子「自己肯定感?」

司書「あなたは、自己という、国の中に住んでいます。」

司書「もしも、その国のことを、「まぁ悪くない」  と認識することができなければ、あなたはその国に住み続けることができなくなります。この「まぁ悪くない」という感情が自己肯定感あり、その国のルールです。」

王子「価値観みたいなもんだね」

司書「そうです」

王子「え、そのルールはどうやって形成されるの」

司書「父親によって定められます。もし、あなたがそのルールに従うことできなければ、あなたはその国から追い出されてしまいます。」

王子「戻ってくることはできないの」

司書「もし、母親がいれば、裏門からあなたを密かに入れてくれます。」

王子「母親がいなければ?」

司書「戻れません。あなたは一生、一人孤独に生活をしなければいなりません」

王子「でも、そのルールが気に入らなかったら、僕は一生、嫌々ながらそのルールに従って、その国で生活をしなければいけないっていうことだよね」

司書「ルールは変えることができます」

王子「どうやるの」

司書「殺すんです。父親を。」

王子「・・・それは、実際的な意味で?」

司書「もちろん観念的な意味です」

王子「そっか。よかった。」

司書「でも、パパを悲しませたくない?」

王子「そうね」

司書「それも、組見込まれたものです。父親は「褒める、叱る」という行動をすることによって、子供にとっては、愛されたい、感情をプログラミングします。」

王子「なるほど」

司書「でも。これは全て一般論で

司書「私はもともと奴隷でしたので、物心ついたころから父と母はいませんでいた。」

王子「そっか」

司書「それでも、まぁ。普通っぽい人間に見えるでしょ?」

王子「たしかに」

司書「そういうことです。」

電話が鳴る。

王子「パパだ、ごめん。また来るね」

司書「いつでも、お待ちしています」

王子「あのさ。司書さんってもしかして、兄弟いる?」

司書「あー。三人兄弟です」

王子「その一人って門番さん?」

司書「そうです。もう一人はケバブです

王子「あぁ、すっきりした。ありがとうございます。じゃ!  あ、(女子とぶつかりそうになる)」

女子「あ。」

王子「どうも」

 〔王子はける〕

司書「知り合い?」

女子「いや」

司書「え。でも。なんかいいんじゃない?」

女子「え、なにが?」

司書「つきあっちゃえば」

女子「つまんない冗談はやめてください」

司書「あっそ。つまんないね」

女子「なに話てたの?」

司書「司書は利用者の個人情報について適切に管理しなければいけません」

女子「なにそれ」

司書「どうしたの?」

女子「休憩」

司書「あっそ」

女子「私はいまどんな本を読んだらいいんだろーか」

司書「そうですねー。それはわかりかねますねー。」

女子「お父さんがいたら何かかわったのだろーか」

司書「いつか、父さんみたいに♪」

女子「そういうのいいから」

 


4章

 

《過去の回想》

 

王子「ねぇ。パパ」

 

王様「なんだ」

 

王子「おねだり  するのってなんでいけないことなの?」

 

王様「それはね。自分の欲しいものを手に入れるため、人のお金を使いたいっていうゲスな考えを主張することだからだよ」

 

王子「え、でも。どうせプレゼントもらうんなら欲しいものがいいじゃん

 

 王様、投げる

 

王子「そうか、なーるほどねー」

 

 

 

王子「ねぇパパ」

 

王様「なんだ」

 

王子「さぼる  ことってなんでいけないの?」

 

王様「それはね。本当にやるべきことがわかっているのに、自分勝手な理由で全力を出し切らず、本来あるべき自分や他人の利益を奪うことになるからだよ」

 

王子「え、でも。たまには息抜きっていうのも

 

 王様、投げる

 

王子「そうか、なるほーどねー」

 

 

 

王子「ねぇ。パパ

 

王様「なんだ」

 

王子「殺すことってなんでいけないんだろう」

 

王様「それはね。本来もっている喜びとか希望とか可能性とかを根本的に奪うことだからだよ」

 

王子「でも、死んだほうがいいやつってのも中にはいるんじゃ

 

 王様、投げる。

 

王子「そっか、なーるほどねー」

 

 

 

王子「ねぇパパ。」

 

王様「なんだ」

 

王子「パパはどうしていつも正しい答えを教えてくれるの?

 

王様「パパが教えたことが正しいことだからだよ」

 

王子「なーるほどねー」

 

王子「え、っていうことは、本当は正しくないっていうこともあるっていること?」

 

王様「いまなんていった?」

 

王子「いや、え?」

 

王様「なんていった?」

 

王子「いや、うそ、うそ、うそだよ、ごめん!ごめん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《王と王子》

 

王子「はぁはぁ」

 

王様「・・」

 

王子「ただいま」

 

王様「その息切れは本当か?」

 

王子「・・・」

 

王様「本当か?嘘か、本当か」

 

執事「・・・やだなぁ、ぼっちゃまがウソなんかつくはずないじゃありませんか、ねぇ。ぼっちゃま」

 

王子「嘘です。すいません」

 

執事「嘘だそうです」

 

王様「八木」

 

執事「はい」

 

王様「椅子になれ」

 

執事「はい」

 

王様「座れ」

 

 王子、椅子に座る

 

王様「・・・どうだ。最近、学校のほうは」

 

王子「あ、うん。まぁまぁだね」

 

王様「そうか。まぁまぁか。なぁ。まぁまぁな」

 

王子「そうそう、この間、クラスの友達がサプライズパーティーをしてくれたんだよ」

 

王様「そうなのか。それはよかったな」

 

王子「うん。もう、ほんと。びっくりしちゃった。」

 

王様「さっき、先生から電話があってな」

 

王子「え・・・なんて」

 

王様「なんだと思う?」

 

王子「なんだろ。あぁ。学級委員の僕にクラスの状況を聞きたいのかな」

 

王様「なぁ」

 

王子「・・・え・・・なに・・・補習のこと?」

 

王様「はぁ」

 

王子「いや、・・・その・・今日はちょっと用事があって」

 

王様「用事ってなんだ。」

 

王子「だから」

 

王様「だから、なんだ」

 

王子「できないから」

 

王様「それは、誰が聞いても納得する理由なのか」

 

王子「ちがいます」

 

王様「何が正しいかということは分かるよな」

 

王子「はい、僕は補習に参加するべきでした」

 

王様「できないからやるんだよな」

 

王子「はい」

 

王様「・・・自転車もできないらしいな」

 

王子「はい。」

 

王様「はい。ってお前。自転車って。普通、小学でも。おい!どこかまでがっかりさせてくれるんだよ」

 

王子「ごめんなさい」

 

王様「他にいるのか。自転車に乗れない奴は」

 

王子「いないです」

 

王様「そうか」

 

王子「次、がんばります」

 

王様「どのくらいがんばるんだ?」

 

王子「だから、勉強以外のすべての時間を自転車に費やすよ」

 

王様「そうだよな。そうすべきだよな」

 

王子「はい。そうします。努力が足りませんでした」

 

王様「そうなんだよ。努力が足りないんだよ。やればできるんだよ。大抵のことは」

 

王子「はい。すいませんでした」

 

王様「ここにお前の好きなゲームがある。」

 

王子「はい」

 

王様「どうしたらいいだろうか」

 

王子「えっと。はい。えっと。ちょっと、あ。お腹が、イタタタ・・・」

 

王様「その腹痛は本当か、本当かウソか、本当か」

 

王子「嘘です」

 

王様「お前は、今、約束をしたんだからな」

 

王子「はい。約束をしました。」

 

王様「なんて約束をしたんだ」

 

王子「えっと。すいません。よく、わかりません」

 

王様「どのくらいがんばるんだっけ?」

 

王子「勉強以外のすべての時間を自転車に費やします」

 

王様「約束を守らないやつなんだっけか」

 

王子「うそつきです」

 

王様「うそつきはなんだっけ」

 

王子「うそつきは泥棒の始まりです」

 

王様「泥棒はなんだっけ」

 

王子「犯罪者です。うちの子じゃありません。国外追放島流し、死すべき存在です」

 

王様「じゃあ、これはもういらないよな。」

 

王子「はい」

 

 

 

 

 

王子「そして、また、新たなルールが生まれました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《誘いを断る王子》

 

生徒「王子くん」

 

王子「なに」

 

生徒「こんどの金曜日、体育祭の打ち上げがあるんだけど」

 

王子「あ、今日ごめん、ちょっと。家の仕事を頼まれてて」

 

生徒「王子くん」

 

王子「なに」

 

生徒「今度、みんなでカラオケいこうかって言ってるんだけど」

 

王子「あ、僕、実は喉の病気でお医者さんにこれ以上歌うなって言われてるんだ」

 

生徒「王子くん」

 

王子「なに」

 

生徒「放課後、ちょっと、話したいことがあるんだけど」

 

王子「あ、ちょっと。今日は雨が降るまえに帰りたいんだ」

 

生徒「王子くん」

 

王子「なに」

 

生徒「クラスで飼ってたカメが死んじゃったから、みんなで埋めに行こうっていう話なんだけど」

 

王子「あぁ。僕、宗教上の関係でダメなんだよね」

 

 

 

生徒「王子くん」

 

王子「みなさん、ごめんなさい。これは、ルール、ルール、ルール、ルールなんです。」

 

王子「僕の、すべての時間は、自転車に費やさなければいけないんです」

 

 

 

生徒「王子くん」

 

王子「なに?」

 

生徒「ねぇ。知ってる?こんどの東京ゲームショウで、メガドライブが復活するんだって」

 

王子「え、うそ。メガドライブって、ソニックザヘッジホッグがはじめて登場した。あのメガドライブ?」

 

生徒「そうそう。」

 

王子「まじか」

 

生徒「でね。ほら、児童館の子供たちゲーム好きじゃん。だから、来週の日曜日に東京ゲームショウにつれていってあげようかなって思って」

 

王子「なんて最高の企画なんだ。

 

生徒「あ、でも。忙しいよね

 

王子「いや、ちょっと待って。うん。えっと。パパに相談してみる」

 

生徒「パパって?」

 

生徒「え、うそ。高校生なのにパパって言ってるの?」

 

生徒「まじか、すげぇ。逆にすげぇ」

 

生徒「絶滅危惧種じゃんね」

 

生徒「いやいや、ないでしょー」

 

生徒「パパって。パパって。パパって」

 

王子「だから、お父さんに、、、相談してみるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《女子の家の庭》

 

女子「ただいまー。なにしてるの?」

 

母親「掃除とたき火」

 

女子「あ、へぇ。」

 

母親「焼き芋食べたいなぁって思って」

 

女子「あ、いいね。」

 

母親「でも、お芋がなくてね。砂肝。代わりに焼いてるの」

 

女子「あーそうなんだ。え、ちょっと待って。何焼いてるの?」

 

母親「だから、砂肝よ。」

 

女子「じゃ、なくて。これ、アタシの本でしょ」

 

母親「そうだけど」

 

女子「そうだけどじゃなくて」

 

母親「だから、掃除もかねてって言ってるじゃないの」

 

女子「え、なんでそういうことするの?え?ちょっと?だって、これ、私が大切にしてた本なんだよ。

 

家にずっと置いておきたいと思ったから買った本なんだよ」

 

母親「あんたが、本ばっかり読んで楽しそうにしてるからよ」

 

女子「よくわからないんだけど」

 

母親「現実はあんたが大好きな本なんかと違うんだよ」

 

女子「そんなのわかってるよ、だから、本なんでしょ。ねぇ。なにからなにまでさ~本まで奪わないでよ。」

 

母親「気持ち悪いわね。へらへらしてるんじゃないわよ」

 

女子「え?私、今、へらへらしてる?おかしいな。怒ってるんだけどな。あぁもう。むかつくー。殺したい。殺したい。殺した。あぁ、だめだ~ダメだ。何小さいこと考えてるんだろ~私~。もっと、寛大な心をもたないといけないのに、あぁ、くそ~むかつくなぁ。むかついちゃうなぁ。」

 

女子「ねぇ。お母さん。」

 

母親「なによ」

 

女子「なんでもないw」

 

 

 

女子、母のライターを手にしてポッケに入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《作戦会議

 

王子「んあぁ!!!!!!・・・・」

 

 王子、暴れる

 

王子「ママ、ママ」

 

執事「ぼっちゃま、ぼっちゃま」

 

 乳首を出す

 

王子「ママーーー。あぁっぁぁl。ガブ! ペっ!まず!にが!」

 

 と乳首を投げる

 

執事「乳首がーー」

 

王子「ふっ」

 

執事「少しは落ち着きましたかぼっちゃん」

 

王子「ぜんぜん。逆にむかむかしてるよあーもう。八木ちゃんはこういうときどうしてるの?」

 

執事「こういう場合ていうのは?」

 

王子「だから、どうにもこうにもムカムカするときだよ」

 

執事「あー。私の場合は。女を抱くか、お酒を飲むか、これですね。携帯乳首」

 

王子「タバコじゃん!え、八木ちゃんタバコ吸うの?」

 

執事「それはまぁ。八木も色々溜まっておりますので」

 

王子「へぇそうなんだ。え、ちょっと貸して。わぁ!かっこいい!」

 

執事「吸ってみますか?」

 

王子「え、いいよ。パパに怒られちゃうし。

 

執事「でた、また、パパ、パパ」

 

王子「なんだよ。」

 

執事「たまには、パパを困らせてみるのも手かもしれませんよ

 

王子「そっか。なるほどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【音楽~最近~】

 

《作戦会議

 

女子「ひとを殺すことっていうことは操作としては、意外に簡単で」

 

〔先生とケバブ入ってくる〕

 

ケバ「ケバブーいらんかね」

 

〔先生は机間巡視している〕

 

女子「たとえば、階段をのぼっているときに、前の人の洋服の裾をちょっとひっぱったり、ホームで電車を待っているときに、ポンと背中を押したら、簡単に人なんか殺せちゃうんだよ。ほんとに、小さな力で、ちょっとしたタイミングで、ポンってね。そのことをみんなわかっていないんだよね。みんな油断しすぎなんだよな。信用しすぎ。もっとちゃんと、危機感をもって生きていかないと、だめだよ。どこに敵がいるかなんてわからないんだらね。ほら、そんな幸せそうな顔してたら、もう。殺しちゃうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《悪事》

 

男性「はい、没収」

 

ケバ「おいしいよ」

 

女子「ちょっと待ってよ。」

 

男性「ダメです」

 

女子「あたしのでしょ。なんであんたにとられなきゃいけないの」

 

男性「だから、授業中に携帯を使っていたら、没収するっていうルールは前々から言っていたはずです」

 

女子「ルールってなんだよ、そんなルールに従うなって宣言した覚えないんどけど」

 

男性「この学校にいるからないは、この学校のルールに従わなきゃいけないんだよ」

 

女子「わかった、じゃあ。とりあえず、電源だけ、落とさせて。」

 

男性「え、あ、うん」

 

 

 

女子、携帯を男性から取り返す

 

 

 

男性「おい!!!」

 

女子「なんだよ。あたしのだろ、あたしのものをあたしが返してもらって何がいけないんだよ」

 

男性「違うだろ、それは、嘘、だろ、なに、うそついてんだよ。出せ!出せ!」

 

女子「やだ!」

 

男性「おい!なぁ、どうしお前だけルールに従わなくていいんだよ。みんな従ってるんだよ。そんなのみんなが納得いかないだろ。なぁ。前もっていっていたルールを破ったお前がいけないだろ。」

 

女子じゃあ、やめる。学校やめるから」

 

男性「ちょっとまって。」

 

女子「あーめんどくさいな、ほんと憎たらしい、ほんといらいらする」

 

男性「出せ、早く出せよ。出せ出せ出せ出せ出せ出せ」

 

女子「あー、もう!めんどくさいな!!!!!」

 

 

 

女子はシャーペンを男性の目に突き刺す

 

 王子はケバブを盗む

 

 

 

男性「うあぁーーーー!目が!!!」

 

 

 

ケバ「What’s happn!!! Oh!My KEBABU !God  !Oh!No!  Hally! Peple ! Peple! parple!

 

 

 

男性「大丈夫だ、男性は大丈夫だ。みんなー。これは男性が事故だ、そうなん。そうだよな。あぁーこれがお前の痛みか。」

 

女子「男性、私、男性。男性、ごめんなさい。男性。私!」

 

男性「あぁーーー!目が!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《三者面談

 

男性「というまぁそういう感じでして。ええ」

 

母親「はい。」

 

男性「あぁまぁ。いえ。まぁ。私も少し大きな声をあげてしまったもので、火に油を注いでしまったようなところもあり、いえ、でも。まぁルールはルールですから。すいません」

 

母親「目は大丈夫だったんですか?」

 

男性「あ、あぁ。これは、危ないところで急所をはずしまして、先ほどのは彼女に危機感というものを教えるための演技ですから。はは。大丈夫です。」

 

母親「・・・それで、謹慎処分とかになるのでしょうか?」

 

男性「いえ、まぁ今回はとりあず、僕も悪かったところがありましたので、喧嘩両成敗で、お咎めなしということで。はい。」

 

母親「そういうのはちゃんとやったほうがいいんじゃないでしょうか?」

 

男性「いえ。でも。まぁ。」

 

母親「学校がそうだから、家でもワガママばっかりいうんですよ」

 

男性「あはぁ・・・」

 

母親「だからね。結局は人間っていったって動物なんだから。言葉の通じない動物たちがどうやって、子供を教育してるかって、それは叩くことでしょう。ね。一緒。本当に分かるためには、痛いって思わせる罰を与えないといけないんですよ。ね。「あぁこんなことしたら痛いことになるんだな」って、そういうことを実際的に学習させていかなければいけないと思いませんか?」

 

男性「じゃあまぁ検討させていただきます」

 

母親「検討してください」

 

男性「はい。じゃあ、まぁ今日はこの辺でということで」

 

 

 

《三者面談

 

王様「それは本当ですか?」

 

女性「はい。私自身かまさか王子くんがと思っているのですが、本人が事実をみとめているもので」

 

王様「そうなのか」

 

王子「はい。すいませんでした。

 

王様「えっとこちらの方は?」

 

女性「王子くんが食い逃げをしたケバブ屋の店主です。」

 

王様「うちのバカ息子が本当に申し訳ありませんでした」

 

ケバ「あ、いいのいいの。あれでしょ。青少年特有のね。(歌)」

 

女性「結論から申しますと今回、初犯だったということと、お店の方とも示談が成立しましたので、今回の件はおとがめなしということですので」

 

王様「ほんとうに申し訳ありませんでした。」

 

女性「学校の方でも、学校外で起きたことですので。特に特別指導の方はないのですが。」

 

王様「はい」

 

女性「ご家庭で今回のことについてよく話し合っていただけたらと思います」

 

王様「本当にすいませんでした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【音楽~SE~】

 

《車の中》

 

 女子は目隠しをされ、手も縛られている。

 

女子「・・・」

 

母親「・・・」

 

女子「あー。なんかお腹すいちゃったなぁ。なんかどっか寄っていかない?ガストとか、デニーズとか」

 

母親「・・・」

 

女子「あー。お金のことはだいじょーぶ。給料降りたばっかりだから。」

 

母親「・・・」

 

女子「え、なに?なに?この空気。ちょっとやめてよ。前にもあったじゃん。こういうこと」

 

母親「・・・」

 

女子「ちょっと。無理、無理。この空気。無理なんだけど。え、ちょっと。窓あけていい?」

 

母親「・・・」

 

女子「あれ、あ、ちょっと。あけられないなー。あ、あけられまつぃたーー。涼しい。風、きもちいいね」

 

母親「・・・」

 

女子「あれー?もしかして、これ、マイナスイオン?あらららぁ。そっかー森かー」

 

母親「・・・」

 

女子「あ、そっか。もしかして。えー。いきなりかー。ちょっとー。着替えとかもってきてないんだけどー。あ、ヒントはヒントどっち方面?北?南?・・・ってシカトかい!はははー。ひさしぶりだなー。よーし。気合いれてがんばりましょー」

 

《車の中》

 

王子「・・・」

 

王様「・・・」

 

王子「ごめんなさい・・・つい。魔がさしてしまったというか。なんというか。・・・別にほしいわけじゃなかったんだけど。・・・自分でもよくわからなくて。こういうのってなんなのかな?

 

王様「なんだ?じゃあこれは。親に対するさりげないSOS なのか。言いようのない反抗心なのか。幼児期に消化しきれなかった甘えなのか。」

 

王子「どうなのかな」

 

王様「ごめんなぁ。お前のこと全然わかってやれなくて、ほんとにほんとに今までごめんなーとでも言うと思ったか。やめてくれよ、そんなカスみたいな言い訳」

 

王子「・・・」

 

王様「お前は一生消すことのできない過ちを犯したんだよ。」

 

王子「・・・」

 

王様「何かを言い訳にすれば自分の行為がなんでも正当化できるという考えは、社会的不適合者の考えだ。私のいままでの躾の結果として、そのような社会的不適合者をこの世に排出してしまったことに対する責任は私にある。なので私が責任をもって、お前を処理しなければいけない」

 

王子「・・・」

 

王様「やぎ。」

 

執事「はい」

 

王様「無菌室の準備をしろ。」

 

執事「無菌室でございますか・・・・」

 

王子「お腹いたいいたいいたいい・・・」

 

執事「かしこまりました」

 

王様「心配することはない。また、はじめからやりなおせばいいんから、な」

 

 

 

【音楽~罰~in

 

《無菌室と森》

 

王子「ひとつ目、ひとを不幸にしないこと

 

まぁあたりまえなんですけど。ものをとったり、誰かの悪口をいったり、暴力を加えたり、人を人として思わないように扱ったり、授業中大きな声でおしゃべりをしたり、そういうことは人の幸せを奪うことです。そんなのは奴隷と同じです。最低のことです。やめてください。

 

女子「ふたつ目、自分を粗末にしないこと。

 

授業中に寝ていても、漫画を読んでいても、音楽を聴いていても誰も不幸にはしていません。

 

自分を自分でせめることも、自分をおとしめることも、誰も不幸にはしていません。

 

でも、それは自分を粗末にするということです。それは、もったいない。一生懸命、幸せになろうとしていきましょう。

 

王子「みっつ目、奴隷に優しくすること

 

奴隷を傷つけたり、奴隷のものをとったりしても、誰も不幸にはしていません

 

けれども、奴隷がいなければ、この社会がなりたたないことも事実です。

 

ですから、モノを大切にするように、奴隷にも優しくしてあげてください。

 

女子「よっつ目、

 

王子「ルール」

 

女子「に従うこと。髪を染めることや、ピアスをつけることは、自分も人も奴隷も不幸にしていないかもしれません。でも、

 

王子「ルール」

 

女子「は」

 

王子「ルール」

 

女子「です。その」

 

王子「ルール」

 

女子「にはその」

 

王子「ルール」

 

女子「の意味があります。その」

 

王子「ルール」

 

女子「があるからこそ、自制を保ち、みんなが幸せに暮らしていくことができています。でも、」

 

王子「ルール」

 

女子「を変えることなく、」

 

王子「ルール」

 

女子「を破ることは、みんなが納得いきません。ずるです。みんなの幸せをうばうことになりかねません。ですから」

 

王子「ルール」

 

女子「は」

 

王子「ルール。ルールはルールル、ルールル、ルールル・・・

 

女子「ルール。ルールはルールル、ルールル、ルールル・・・

 

 

 

【音楽~罰~out

 

 

 


5章

《先生たち》

女性「ねぇ。どうしよう。王子くんが学校に来ないんだけど」

男性「こっちも一人女子が無断で休んでるよ」

女性「あと

男性「一応しておいた方がいいんじゃない?」

女性「うん、でね。

男性「俺は家庭訪問してみるけど」

女性「あのさ。

男性「これがおれの理想とする完全で理性的な人間ってやつ」

女性「おえ!!!」

男性「うん。こうやって種が保存されていくわけだよ」

女性「おえ!」

男性「なんだよ」

女性「種の保存したっぽー!」

男性「ええ、え。マジリアルガチ?」

女性「うん。生まれそう。」

男性「まじか。たんま、たんま。えっと」

女性「頭、出てる。頭出てる。

男性「まって。ちょっと、待って」

女性「あ、おっけ。引っ込んだわ。」

男性「え、あ。よかったー。」

女性「あぶねー。」

男性「え。なに。できてたの?」

女性「うん。この間、採取した精子を面貌でぐりぐりってやって遊んでたら、面貌ベイビー」

男性「言えよ。」

女性「ごめん」

男性「あと、俺。ほんと、子供とか、マジ無理だからね」

女性「え、うそ。この時点で?

男性「うんだって。子供。愛せてないでしょ。実際」

女性「あー。たしかにー。目からうろこー」

男性「だから、産まないほうがいいんだって。生まれてくる子供のためにも」

女性「なるほどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《女性と門番》

女性「あの。」

門番「あ、はい。ぁぁなんだ?てめぇ?あぁ!?」

女性「えーーーーーー。」

門番「なんですか?」

女性「あの。わたし、王子くんの担任の教諭と申しますけれども」

門番「あぼっちゃんの先生、どうも。うちのぼっちゃんが、いつもお世話になっております」

女性「いえ、いえ。こちらこそ。どうも。」

門番「あ、お綺麗ですね」

女性「あ、どうも」

門番「あ、いい天気ですね」

女性「そうですね」

門番「えっと。今日は僕にプロポーズかなにかですか」

女性「いえ、違います」

門番「あぁなるほど。では、何しにきたんですか」

女性「あ、はい、あの、ちょっと。最近、王子くんが不登校気味でしたので。気になりまして。家庭訪問にきた次第であります。」

門番「あぁそうなんですね。で?」

女性「あ、中入ってもいいですか?」

門番「ん、いや、だから。ちょっと待ってくださいね。いま、ちょっと。上のものに確認とりますのです」

女性「あっはい。すいません。お手数かけます」

門番「大きな敷地でしょー」

女性「そうですね」

門番「ほとんど樹海みたいな感じなんだけどね」

女性「へぇそうなんですか」

門番「まだ。未開の地もあるらしいよ」

女性「へぇ。なるほど」

門番「あ。はい。はい。あ、わかりましたー。はーい。あ、おっけーです」

女性「あ、じゃ失礼しまーす。」

門番「あのさ」

女性「はい」

門番「家まで結構あるけど大丈夫かな」

女性「え、そうなんですか。どのくらいかかりますか?」

門番「馬を使っても二日はかかりますかね」

女性「あーなるほど。馬は?」

門番「ないですね。」

女性「え、いつも王子くんは」

門番「あー。徒歩で30分の秘密のルートがそこを曲がった角のところにあるんですけど。いや、あの、すいません。そのルートはちょっと、さすがに、王子様のお友達でも、一般の方ということになってしまうので、はい、ごめんなさい」

女性「あぁ。地図とかあったりしますかね。」

門番「地図?」

女性「の、マップ的なあれ。」

門番「あぁマップ的なあれですね。えっとー。ちょっと待ってくださいね。探してみますわ」

 

女性「なさそうですかね?」

門番「ちょっと、待ってくださいね。あれー。ここら辺にあったはずなんだけどな」

女性「うわー。めちゃくちゃ散らかってますね。」

門番「はは。うるせぇ。えぇ。なんか、はい。収集付かなくなってしまって」

女性「絶対O型ですよね」

門番「え、なんでわかったんですか」

女性「わかりやすすぎですよ」

門番「運命ってこわいわー」

女性「少しは片付けたほうがいいですよ」

門番「えぇでも。片づけても散らかるじゃないですか」

女性「まぁそうですけど」

門番「ある意味、これ以上散らからないっていう意味で安定してるんですよね。」

女性「え、でも。不便ですよね」

門番「俺の中で、全部、わかってるんで」

女性「でも。いま、実際わからなくなってるじゃないですか。。」

門番「あぁ。ない。消えた。また怪奇現象だ、くそ、妖怪モノカクシめが」

女性「え、妖怪モノカクシってなんですか?」

門番「はい! 仕方ない!。・・・・案内しますよ。」

女性「え、だって。門は?」

門番「あぁいいんす。いいす。ちょとくらい。」

女性「え、じゃ、なんでさっき上のものに確認とったんですか?」

門番「モーション。モーション。大事でしょ、そういうの」

女性「あーそうなんだ」

門番「ゆきましょう!」

女性「はい」

門番「あ・・・、ちょっと。その格好じゃあ。まずいかな?」

女性「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《女子の家

男性「ぴんぽーん。ぴんぽんぴんぽんぴん、ぴんぽん。ぴんぽんぽんぽん・・

母親「あのうるさいんでやめてもらっていいですか?」

男性「どうもー。こんにちわ」

母親「新聞なら結構ですんで」

男性「いえ、あの」

母親「テレビもみていませんので」

男性「あの、わたくし、王立学校で教諭をしております教諭といいます」

母親「・・・・」

男性「あ、どうもすいません」

母親「どこかでお会いしましたっけ」

男性「あ、はい。先日娘さんに目を疲れた」

母親「あー。えっと取り立て?」

男性「いえ、ちょっとお話をしたいことがありまして、中入ってもよろしいでしょうか」

母親「かまいませんよ」

男性「では、失礼します。うわ、くさ。え、汚な、え、くさ。あ。じゃあ、ここへんで」

母親「どうぞ」

男性「失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《門番と女性

門番「てい!あぶない。」

魔子「ギャー」

女性「えぇ。超かわいいじゃないですか、私イグアナとか大好きなんですよね」

門番「甘くみてはいけない、かわいい顔して、どんな猛毒をもっているかわかったもんじゃない」

女性「まじかー」

門番「ふん!」

魔親「ぁギャー!」

門番「よし。ここらへんでキャンプを張りましょう」

 門番は魚を焼いている。

門番「いやー。やっぱり先は長いですねー」

女性「まさか、家庭訪問の途中でキャンプをするとは思っていませんでしたよ」

門番「そうですか。でも、いいですよね。キャンプって。野生に帰る感じがね、普段使っていない感覚が研ぎ澄まされるっていうかねー。」

女性「あ、あぁ」

門番「目を閉じると、うん、まぁ。・・焼けたかな、あ、もういい感じ、いい感じ。はい。どうぞ」

女性「え、あ、いいんですか」

門番「食って、食って。お腹すいたでしょ」

女性「あ、そうですね」

門番「ね。食べな。先は長いんだから」

女性「じゃあ。いただきます。」

門番「・・・おいしい?」

女性「はい、とても」

門番「それは、よかった」

女性「門番の仕事は長いんですか?」

門番「あぁ、まぁそうね」

女性「へぇ。そうなんですね」

門番「20年。だねー。」

女性「20年!?え、って。おいくつなんですか?」

門番「32歳

執事「え、じゃあ。12歳のときから。え、そうなんですねー。」

門番「あー。僕、もともと少年奴隷だったんですよ」

女性「あ、、、。そうなんですね。」

門番「あ、引きました?いや、いいんです。いいんです。よくひかれるんで?」

女性「いえ。ひかないです。先生なんで」

門番「偽善者」

女性「・・・門番さんはいつまで奴隷だったんですか?」

門番「僕ら兄弟3人はが連れてこられた家では、私たちを含む10人の奴隷が働いていました。みんな10代以下の子供たちでした。扱いとしては、本当にひどいものでした。基本的に服を着ることもゆるされませんでしたし、わずかな食事と睡眠と過酷な労働。」

門番「おら!働け!こら! 」

門番「う!はい!」

門番「ほら!もっと働け!」

門番「はい!あう!」

門番「・・・私達10人にはそれぞれの役割が与えられていました。あるものは、食事とつくり、あるものを掃除をし、あるものは農作持つを作る。その労働のひとつには、性的な労働も含まれていました。まぁそこの主人が変態だったいうわけですよね。でも、その主人は世のなかでは、非常にまともな人間として認められていました。つまりは、私達は彼にとっての汚い部分を引き受ける便所ったというわけです。必要不可欠な存在だったんです。結局、私が連れてこられたときの10人のうち、10歳を迎えられたのは私たち兄弟だけでした。」

女性「そうだったんですね」

門番「はい」

女性「どうして門番さんたちは生き残ることができたんですか」

門番「かわいがられていたからです。あー。そういう意味ではなくて。歌うまかったんですね。」

女性「なるほど。歌が門番さんを救ってくれたんですね」

門番「え、聞きますか」

女性「え?あ、じゃあ」

門番「やめておきましょう」

女性「いや、いいですよ。歌ってください」

門番「しかたないなー。」

門番「あ、ああ。ん。ああ。あ」

愛の代替案

「言いたかったけど、言えなかった。 

みんなもってて、もってなかった。

ほしかったのに、もらえなかった。

もらっていたのに、なくなった。

いまさらになって思い返して、取り返してたくて、補いたくて。

惹かれあって、求め合って、凸と凹を埋め合うんです。

過度な愛と過疎な愛を与えたのはだれです。

デコとボコを複雑化したのは紛れも無く貴方たちです。

会いたかった、会いたかった、会いたかった、イエス

あ、痛たった、あ、痛たった、愛、痛ったった、イエス 君にー。」

女性「それで、どうやって、門番さんは、解放されたんですか」

門番「火をつけたんですよ。その家に。15歳のときです。それで、僕は、そのときに脱走したんです」

女性「よかったですね」

門番「そうですね。でも、今も、奴隷制度は続いていますからね。」

女性「需要と供給が存在するっていうことですね。」

門番「貧しくて不必要になった子供と、膨れ上がった欲望の管理をする上で必要になった奴隷」

女性「すべては身勝手な大人のせいなんですよね」

門番「さぁ。もう寝ましょう。明日5時におきれば、夕方くらいには到着しますから」

女性「5時おきですか」

門番「寝坊しないように」

女性「はい、おやすみなさい」

門番「あの、よかったら一緒に寝ますか。

女性「あーぁ」

門番「・・やめておきましょう。ここで体力を使うわけにはいかないからね。」

門番「おやすみなさい」

 

 

《女子の家

男性「えっと、ですね。最近、あの、娘さんが学校を休んでいることについてはご存じでしょうか」

母親「あ、はい。存じております」

男性「あぁ、そうなんですね。それはよかった。家は出ているのに、学校には来ていないっていうのが一番怖いですからね、あ、それはよかったです。ほんとに。」

母親「・・・」

男性「えっと。ちなみに、今、娘さんはどちらにいらっしゃいますでしょうか?」

母親「あー。えっと。北   の方ですね」

男性「えっと。あの・・・北っていうと。また広いですよね。範囲が」

母親「おもしろいですね。先生」

男性「あ?あぁ。そうですか。いえ。どうも。」

母親「芸人さんにでもなれるんじゃないですか?」

男性「え、そうですか。あは。そんなこと言われたことないな。え、出てみようかな」

母親「面白い」

男性「いや。えっと。すいません。わたくし、すぐ脱線をしてしまうたちでありまして。いや、あの。え?えーと、何しに、彼女は、その、北の方に行っているのでしょうか。」

母親「何しに?っていうと、それは?」

男性「いえ、ですから、たとえばですけれども。自分探し とか そういう類のものなんでしょうかね?」

母親「あー、自分探し?ある意味そういうことになりますかね」

男性「あー。なるほど。そうですか、いえ、実は私も高校の頃に、自転車で日本を縦断したタイプの人間ですから、気持ちはわからんでもないのですよ、学生時代には青年海外協力隊なんかも行きましてね。えぇ。」

母親「あーそうなんですかー」

男性「私、何か検討違いのことを・・・・?

母親「あの子の場合はそういうのではなくて、」

男性「と、いいます。

母親「はい、あの、私がね。連れていったんですよ、北の、森の、奥深くに」

男性「あーーー。そうなんですか。お母さまが?娘さん。を北。えっと、それは、なんのために?」

母親「ですから、教育のためですかね?」

男性「教育っというと?」

母親「ですから、ついてくるかついてこないかっていう話じゃないですか。

母親「それをね、改めて考えてもらいたいっていうことなんですよ。野生のね、森の中で、一人でね」

母親「私としては別にどっちだっていいんですから」

母親「まぁ。なんていうんでしょうか。仕方ないとは思うんです。」

男性「仕方ないというのは」

母親「子供ってすごく敏感でしょう?ほら、大人が本当はどう思っているのかっていうことに対して」

男性「わかります。私も常に。そのことは感じています」

母親「だから、あの子もきっとわかってるんでしょうね。私が、彼女のことを、愛していないということが」

男性「ちょっとよくわからないのですが」

母親「先生は、お子さんは?」

男性「いえ。まだ。」

母親「だったら、お分かりにならないと思うわ。親の気持ちっていうものを。」

 

 

 

《王子の家》

門番「到着しました」

女性「お、ここか。でか!でかいなー。」

門番「まぁお城ですから」

女性「えっと、もうここ入ればいいんですか」

門番「はい。こう。」

女性「あ、こう?」

門番「あ、そうですね。そんな感じです。すごい」

女性「あ、そうですか。あははは」

門番「なんだか、名残りおしいですね」

女性「あぁ。まぁそうですね」

門番「あなたと会えたこと一生忘れません」

女性「まじか」

門番「マジです」

女性「おぉじゃいってきます」

門番「あのさ。」

女性「はい。」

門番「僕が案内したってことは内緒で」

女性「おっけー。任せておいて」

門番「ぼっちゃんをよろしくおねがいします」

女性「はい」

門番「君ならできる!」

女性「おっけーです」

女性「よっし。(ドアを開ける)こんにちわー。こんにちわー」

王様「あぁ・・・先生ですか。それはそれは遠いところから、よくここまで辿りつきましたね」

女性「あぁ。門番さんが案内してくれて。」

王様「門番が」

女性「あー。これ。言っちゃダメなやつだった。いえ。はい。塀を乗り越えて自力で。はい」

王様「そうですか」

女性「すいません。さっきの門番さんの件は聞いていなかったことで」

王様「あぁまぁいいですよ。いつかはこういう日が来ると思っていましたから。」

女性「あ?あぁ。そうですか」

王様「どうぞ。せっかくですので。中へ。八木!八木」

執事「はい、王様」

王様「お客様だ」

執事「かしこまりました」

女性「えっと」

王様「お座りください」

女性「でも」

王様「お気になさらず、奴隷ですので」

女性「あ、じゃあ。」

女性「大きな敷地ですね。」

王様「1000億円。管理費だけで。」

女性「はぁ。」

王様「この家に保つためだけに、働いているようなものですから。」

女性「大変ですね」

王様「紅茶にはレモンがミルクをおつけしますか」

女性「紅茶はちょっと。」

王様「あぁそうですね。妊娠されてるんですか?」

女性「えぇ」

王様「産むんですか?」

女性「一応、そのつもりです」

王様「そうですか」

女性「はい」

王様「今日はどのようなご用件で?」

女性「いえ。あぁ。王子くんが学校に来ていないことはご存じですか・?」

王様「あぁ。存じていますけれども」

女性「今は、どちらに?」

王様「部屋にいますよ」

女性「あぁ。そうですか」

王様「今、躾をしているところで」

女性「躾というと?」

王様「大したことはありませんよ。窓のない真っ白な部屋のなかに入れ、椅子にしばりつけ、にこにこぷーんのオープニングテーマをエンドレスに聞かせ続けるといった簡単なものです。」

女性「そうですか」

女性「いやはや、親というのもなかなか大変な仕事ですよね」

女性「あの王子くんは望まれて生まれてきたんですか」

王様「それはもちろんですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《親対先生》

王様「完全なる

母親「事故で」

王様「計算で」

母親「あの子ができました」

王様「いやー計算をミスったのか、生まれてきたのはとんだできそこないでした」

母親「私は混乱しました」

王様「取り乱しました」

母親「こんなはずじゃありませんでした」

王様「だって、」

母親「私は」

王様「いくつかの計画を練り直さなければいけませんでしたからねぇ・・・」

 

母親「私は悩みました。おろすべきが、」

王様「産むべきか」

母親「何かの気の迷いだったのでしょうか」

王様「希望を見ていたのでしょうか」

母親「あてつけだったのでしょうか」

王様「見栄だったのでしょうか」

母親「私はあの子を」

 

王様「産むことにしました」

母親「産んでみてはじめて気づいたことは」

王様「そんなに甘いものではないということです」

母親「もちろん、自分じゃなにもできなし」

王様「自分とはまったく違う」

母親「他人」

王様「でした」

母親「私は正直引きました」

王様「なんで、こんなこともできないんだろうか」

母親「なんでこんなにも私が犠牲にならなければならないのだろうか」

王様「だけど私は」

母親「だから私は」

王様「彼を鍛えることにしました」

母親「彼女を捨てることにしました」

王様「なんどもなんども」

母親「いろんな場所に捨てにいきました」

王様「いろんなことを試しました」

母親「それでも、あの子は帰ってきました」

王様「それでもあの子はダメでした」

母親「なんどでも、なんどでも帰ってきました」

王様「なんどやってもダメでした」

 

母親「私もいいかげんあきらめることにしました」

王様「もう彼に」

母親「彼女に」

王様「期待をするのやめよう」

母親「10年間を貸してやろう」

王様「はじめから期待しなければいろんなことが許せるかもしれない」

母親「仕事だと思えば一緒に暮らせるかもしれない」

王様「とにかく最低限」

母親「一人でなんでもできるようになるまで」

王様「悪いことをせず育ってくれれば」

母親「それでいいじゃないかって」

 

王様「彼の10歳の誕生日に」

母親「私は彼女に」

王様「私は彼に」

母親「10年間であの子に費やしたお金の書いた長いレシートを」

王様「私が課したルールには絶対に従うというルールを」

母親「プレゼントしました」

王様「とさ」

母親「とさ」

王様「めでたし」

母親「めでたし」

女性「いや、ぜんせんめでたくないでしょう」

男性「それでも親ですか?」

母親「ほら、よくいうじゃない。子供が生まれたら、急に親になっちゃうっていう。あれ。」

王様「先生。よく覚えておいたほうがいい。あれは迷信だ。」

母親「だって、私、未だにあの子のこと好きじゃないんだもん。」

王様「好きじゃないどころじゃない。嫌いなんだ」

母親「あの、顔も」

王様「目も」

母親「声も」

王様「しゃべり方も」

母親「考え方も

王様「全部。

男性「お言葉を返すようですが。」

母親「なんですか?」

男性「それは一般論ではない可能性もあるのではないでしょうか」

母親「なに言ってるんですか?そんなはずないじゃないですか。」

王様「だって。先生。冷静に考えてみてくださいよ。子供っていったって、突然現れた他人ですよ。自分ではない人をそんなに無条件に愛せるはずないじゃないですか。仮に、愛せるっていう人がいたとしたら、そんなのは思いこみ。」

母親「刷り込み。」

王様「そういう自分に酔ってるいる人の、自分が演じていることも分からない愚か者だ。」

女性「じゃあ私は愚か者?愚か者っていうこと?

男性「それでも僕は生徒たちのことを心の底から愛しています。

母親「やだ、先生。またまたー。先生だってそうでしょう。」

王様「私だって演じているんだ。親っていうの役を仕事だと思って割り切ってやっているんだよ。」

母親「先生だってこれも、仕事なんでしょう。」

王様「その、表情も。こんな親に対する怒りだって、先生という職業上の義務みたいなものなんでしょう。母親「大変ね。お疲れさまです。」

王様「そういった意味では私達は同士ということになるわけだな。」

王様「はははははは」

母親「うふふふふふ」

母親「でも。ね。ばれちゃうから、そういうの絶対。あの憎たらしい子には。」

王様「先生もおっしゃってくださいよ、本当のことを

男性「僕は」

女性「私は」

 


6章

 

《ライブチャット》

 

王子「僕は、いま、無菌室の中にいます」

 

女子「私は、いま、森の中にいます」

 

王子「無菌室の中に閉じ込められながら」

 

女子「森の中をさまよいながら」

 

王子「自問」

 

女子「自答します」

 

 

 

王子「ハロー」

 

女子「ハロー」

 

王子「ごめんなさい。またきてしまって。」

 

女子「いいよ。いつでもきてくれて。」

 

王子「ありがとう」

 

女子「なんか元気ないですね」

 

王子「まぁねー。そっちもなんか元気ないんじゃない?」

 

女子「そう?」

 

王子「なんとなくだけど」

 

女子「どうですか、高校生活は」

 

王子「特になにもなしです」

 

女子「同じく」

 

王子「あのさ。たわいもない会話していい?」

 

女子「いいよ」

 

王子「えっと。」

 

女子「趣味はなんですか?」

 

王子「ゲーム。と・・・。子供と遊ぶことです。」

 

女子「へーそうなんだ。」

 

王子「子供はいいよ。子供たちは、この世界をまだ純粋に見ているんだ。どんな世界なのか、まだ何も知らなくて。はじめてみる世界をドキドキしながら、びくびくしながらみているんだ。だからね、僕は彼らを絶望させたくないんだ。なるべく素敵な世界を見せてやりたいんだよね。幻想でも、嘘っぱっちでも、この世界は楽しいんだよって。僕は教えてあげたいんだよね」

 

女子「いいね。」

 

王子「でもー。もう会えないんだ」

 

女子「なんで?」

 

王子「自転車に乗れないから」

 

女子「そっか、それは残念だね」

 

王子「そうなんだよ。すごい残念な気分なんだ」

 

 

 

王子「そっちは?趣味なんかあるの?」

 

女子「私は読書」

 

王子「いいね。」

 

女子「本はいいよ。知識は私の世界を広げていって、私に武器を与えてくれるの。本の中には世界があって、ページをめくるたびに、その世界が私の中に広がっていくの。だから本を読んでいるときだけは、現実のいろんなこと考えなくて済むんだよね。」

 

王子「いいね」

 

女子「でも、もう読めないんだ」

 

王子「なんで?」

 

女子「燃やされちゃったから、本」

 

王子「そっか、それは残念だね」

 

女子「うん、すごく残念な気分なんだよ」

 

 

 

王子「ねぇねぇ。」

 

女子「ん?」

 

王子「僕らの自由っていうのは一体どこにあるんだろうか」

 

女子「そうね」

 

王子「結局のところさ、戦わなくちゃいけないんだよね」

 

女子「そうなんだよね」

 

王子「でも、どうしてこんなに怖いんだろう。嫌なんだろう。考えただけでドキドキするよ」

 

女子「うん」

 

王子「これもみんな組み込まれたものなのかな」

 

 

 

女子「でもさ、私っていう人間がほとんどすべて組み込まれたものだったとしてもさ」

 

王子「うん」

 

女子「ほんの一部だけでも、そういう組み込まれていない、私自身っていうのが残されているんだよね。だから、こんなに苦しんだよね」

 

王子「そうだね」

 

女子「でも、残されたそいつのためにも、私たちは戦わなければいけない」

 

王子「そうだよね」

 

女子「でも、できるのかな」

 

 

 

王子「体は十分大きくなった」

 

女子「知識もだいぶ蓄えた」

 

王子「あとは」

 

女子「あとは」

 

 

 

王子「僕は想像する」

 

女子「私は想像する」

 

王子「父と殴り合いのけんかになって

 

女子「母と壮絶な言い争いになって

 

王子「最終的に僕がマウントポジションをとって

 

女子「最終的に私が母を説き伏せて

 

王子「父の顔をぼこぼこに」

 

女子「母はパクパクと」

 

王子「殴りつけている光景を」

 

女子「何もいえなくなっている光景を。」

 

 

 

王子「やってやる」

 

女子「やってやる」

 

 

 

王子「僕はもう、お前らのいいなりになんてならない」

 

女子「私はもう、大人なんだ」

 

王子「どうにか一人でやっていくんだ」

 

女子「いくぞ」

 

王子「いくぞ」

 

 

 

王子「3」

 

女子「2」

 

王子「1」

 

女子「1」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《王子の家》

 

 女子「ただいま」

 

王子「あの、その」

 

 母親「あら、おかえりなさい」

 

王様「なんだ、自転車にのれるようになったのか?」

 

 母親「遅かったわね」

 

王子「いや、あの、その、なんていうか」

 

 母親「私、お腹すいちゃった」

 

王様「なぁ。俺は今質問をしているんだ」

 

 母親「お腹空いちゃったっていってるの」

 

 女子「はーい」

 

王子「八木ちゃんが」

 

王様「八木ちゃんがどうした」

 

王子「八木ちゃんがもっていれば20mくらい乗れるようになりました」

 

王様「なぁ。お前は国語の授業をちゃんとうけているのか。俺は今、乗れたのか、乗れていないのという質問をしているんだ。押さえてもらって乗れたことは、乗れたことになるのか、ならないのか?」

 

王子「いや、国語では、できるとできないの間にも答えがあるって」

 

王様「できているのか?できていないのか?」

 

王子「できていないです」

 

王様「だよな」

 

王子「はい」

 

王様「じゃあ。なんのようだ」

 

 女子「ねぇ、お母さん」

 

王子「えっと。だから、」

 

 母親「なぁに?」

 

王様「なんだ」

 

 女子「働いてよ」

 

王子「ソニック・ザ・ヘッジホッグって知ってる?」

 

  母親「嫌よ」

 

王様「お前と私とソニックザズヘッジホッグの間にどのような関係があるんだ」

 

 女子「じゃあ、私、出てっちゃうよ。

 

王子「だから、その何を言いたいかというと

 

 女子「それで大丈夫なの?」 

 

母親「それは無理ね。私、死んじゃうわね

 

王様「報告は結論からしゃべるんだ」

 

母親「え、これは脅しなの。」

 

王様「どうしたいのか、なにをしたいのか、」

 

母親「私が働かなかったら、私を殺すっていう脅しなの?」

 

王様「そのためにどのようなスケジュールをくみ、どのような懸念材料があるかを議論し、リスクを最小限に抑える。」

 

 ※母親「まぁ。恐ろしい。私があなたのことをお金をかけて生かしてきたのに。貴方はその恩を仇で返すの?

 

王子「だから僕は、東京ゲームショウにいきたいんだよ。」

 

女子「私だって、普通に遊びたいんだよ」

 

女性「陣痛NOW」

 

王様「お前何か勘違いしていないか」

 

 母親「私だって遊びたかったわよ。

 

王様「みんなで一緒に東京ゲームショウに行って、自転車に乗れるようになるのか

 

母親「それを我慢して我慢して・・・・・・

 

王様「それで、勉強ができるようになって、お金がかせげるようになって、政治がわかるようになって、それでこの国が治めれるのか治められるんだったら毎日いってきていい。

 

母親「あなたのことを育てたんだから」

 

王様「東京ゲームショウに行って、この国を治められるようになるのか、ならないのか」

 

母親「あなたも我慢するべきでしょ」

 

王子「それは。パパの考えだろ。

 

 女子「そっちが勝手に産んだんでしょ。」

 

王子「その考えを僕に押し付けるなよ」

 

 女子「産んだからには愛する努力をするべきなんじゃないのかな」

 

王様「押し付けてるわけではない。

 

母親「愛してきたでしょ」

 

王様「どっちが正しいかを考えろ っていっているんだ

 

 母親「感謝の気持ちを忘れるなって言っているの」

 

王子「あーーーー。」

 

 ※女子「だから、感謝してるってば・・・」

 

女性「破水ING」

 

王様「なぁ、その困ると癇癪を起すのやめない。バカみたいだぞ」

 

 母親「へらへらへらへら」

 

 

 

 女子「ねぇ。私がどだけバイトしてるかって知ってる?」

 

王子「ねぇ。僕がいま、どんな気持ちだかわかる?」

 

 女子「朝5時に起きて、新聞配達のバイトして、学校に行って、勉強して、5時から10時まで居酒屋でバイトして、10時から2時までは、ライブチャットやって」

 

王子「自転車ができるようになるまで、パパは僕に毎日自転車の練習をしなさいっていうだろ。だから僕は、忠実にそれに従おうとするさ。」

 

 

 

王子「だから、友達からカラオケに誘われようと」

 

 女子「バイトして

 

王子「映画に誘われようと」

 

 女子「バイトして

 

王子「クラスで飼ってたカメが死んで、みんなでそれを埋めにいくときも

 

 ※女子「バイトしてバイトしてバイトして」

 

※王子「断って断って断りまくった。」

 

女子「日々の生活だって今後の未来だって一つ一つ自分の力で獲得していかなきゃいけないんだから。」

 

王子「僕にはやることがあるからって

 

女性「出産WILL」

 

男性「あ、僕、ちょっとこれにて、ドロン!!!!!」

 

王子「当然のことながら、次第に、みんなは僕のことを誘わなくなった。」

 

 女子「他の子たちは、学校から帰ってきたら、ご飯が用意されているんだよ」

 

王子「まぁ普通だよね。いつだって、どんなときだって、断るんだからね。」

 

 女子「鉛筆も消しゴムも教科書も親に買ってもらっているんだよ」

 

王子「断るのは、僕にとってもつらかったから、まぁそういうのがなくなったのはよかったんだけどさ」

 

 女子「誕生日には普通にプレゼントとかもらうんだよ」

 

王子「これだけしても。まだ、脅迫観念は消えるなかった。」

 

 女子「他は他、うちはうちってお母さんはいうでしょ」

 

王子「まだ、費やすものがあるんじゃないだろうか。」

 

 女子「だから、そうだよなぁ。そうなんだよなぁって私も思って」

 

王子「もっと、自分のなかに捨てるものがあるんじゃないだろーかって。」

 

 女子「もっと、おおらかな気持ちでいなきゃて」

 

王子「だから、部屋の掃除をする時間すら」

 

 女子「むかつくって気持ちすら」

 

王子「テレビを見る時間すら」

 

 女子「殺したいって気持ちすら」

 

王子「髪を乾かす時間すら罪の意識が付きまとった」

 

 女子「すべて押さえ込んで、完全な理性的な人間として生きようって」

 

王子「そんな暇があるんだったら自転車の練習しろよって。おい、何遊んでいるんだよ。おい。しっかりやれよ。そんな風に時間を無駄にしているからいつまでたってもできないんだよって」

 

 女子「だから、そういうときは本を読むの。」

 

王子「まだたりないんでしょ。努力する時間がさ。」

 

 女子「そうすると現実のことを少しだけ忘れられて、心がスーってするの

 

王子「いつか、この努力が何かを越えたときにふとできるようになるんだろう」

 

 女子「だから本を焼かれたことに関してはーまだゆるしきれてなくてー。」

 

王子「それがいつかはわからないけど、やるしかないわけだろう。」

 

 女子「だって。あれは、本当に大事にしていた本だから。本だけに?」

 

王子「そうしてくれなきゃ、僕は許されないわけだろ。

 

 女子「小さいでしょうか、小さいですよね。」

 

王子「パパは許してくれないわけだろ。パパは認めてくらないんだろ、パパはほめてくれないんだろ」

 

女子「でも、私にとっては、本当に本当に大きいことなんですー。本だけに?あははは。爆笑」

 

※王子「パパ、パパ、パパって。パパっていうのだってホントは嫌なんだからね。高校生にもなってパパって言ってるひとなんて他にいなんだからね。なんで、パパって言わせたんだよ。もう。パパってもう、言いたくなーいんだよ!パパーじゃなくて、オトン、ファザー、ダッド、父さん。親父」

 

※女子「―――うん。だから、買ってきて、探してきよ。ブックオフでもいいから、今すぐ!早く!」

 

 

 

王様「あはははっは」

 

母親「ははっはは」

 

王様「それで?」

 

母親「それで?」

 

王様「お前に私が倒せるのか?」

 

母親「じゃあ、産まなきゃよかったの?」

 

 

 

王子、王様に相撲をとりにいく。王子、ガンガン打ちのめされる。

 

 

 

女子「そーーーうだよ。まったくもってその通りだよ。養えないのに産むとかほんとバカだよ。私だったら絶対にしない。だって!生まれてきた子供がかわいそうだもん」

 

母親「じゃあごめんね!産んじゃって!ほんと私、間違っちゃって!ほんとにごめんね!産んじゃって。」

 

女子「そうだよ!最悪だよ。産まなければ、お母さんももっと幸せだったのに。こんなやりとりだってせずに済んだのに。私だってこんな気持ちにもならなかったのに。でも、もうそんなの言っても遅いから。生まれちゃってるんだから。いま、実際に私、ここにいるんだから。だから、責任をとってって言ってるの。他の子と同じように普通に愛する努力をしくださいよ、もしくは、殺してくださいよ」

 

母親「軽はずみにそんなこといってるんじゃないわよ、私がどれだけ、あなたが不意の事故とかで死んで

 

くらたらって、願ったことがあると思う?その中でどうにか生かしてやってきたのよ」

 

女子「なんてこと言ってるの?信じらんない。最低のクズなんだけど」

 

母親「殺してって言ったのはあんたでしょ?あんたが殺してほしいんだったら、殺してあげようか。安楽死っていうことよね。おろすことと、あんまりかわないわよね」

 

女子「だから、私はちゃんと愛せって言ってるの」

 

母親「愛してるわよ。愛そうとしてるわよ」

 

女子「全然、その努力、伝わらないんだけど」

 

母親「だって嘘だもん」

 

女子「嘘ついてんじゃねーよ」

 

母親「嘘じゃなきゃどうやって愛すればいいのよ」

 

女子「普通は愛しいって思うんだよ。親っていうのは」

 

母親「知ったような口聞いてるんじゃないわよ。親にもなったことないくせに」

 

女子「愛さなきゃういけないの」

 

女子「どうして、愛さなきゃいけないの」

 

女子「だから、産んだ責任だっていってるでしょ」

 

母親「責任で愛せると思う?愛ってっていうの感情なんだよ。そんなので愛せるはずないじゃない」

 

女子「じゃあどうしたらいいのよ。」

 

母親「だから、演技をしろっていうことでしょ。

 

別に待ってもいないのに、待ってた感じでおかえり~って言って。

 

買いたくもないのに、プレゼントを買って。

 

そういうことでしょ。愛していないのに」

 

女子「愛していないとか いわないでよ。ちゃんと嘘をつきとおしてよ」

 

母親「無理でしょ? 私、演技下手なんだから」

 

 

 

 女子、泣く

 

 王子、泣く

 

 

 

王子「僕はもうパパとか関係なく生きていきていきたいんだ

 

女子「ちょっとは期待した私がバカだったってことでしょ」

 

 

 

母親「え、出ていくの?出ていくの?」

 

王様「お前、一人で何ができるんだ?」

 

 

 

王子「自分で考えて、自分の好きなように、生きていきたいの」

 

女子「あんたになんて二度と期待しないんだから

 

 

 

母親「親のせいにしてるんじゃないわよ」

 

王様「結局はお前が決めることなんだよ

 

 

 

 王子「わかってるよ!」

 

 

 

母親「だから?」

 

 

 

王子「お前の」

 

女子「存在自体が」

 

王子「邪魔なんだ」

 

 

 

王様「だから?」

 

 

 

王子「だから・・・火を・・・」

 

女子「・・・つけます」

 

 

 

母親「あら、面白い」

 

 

 

 

 

王子「周囲の風確認」

 

女子「南南西の風、時速3km」

 

王子「風弱まり次第着火します」

 

女子「弱まりました」

 

 

 

王子「・・・火をつけ」

 

女子「礼」

 

王子「さようなら」女子「さようなら」

 

 

 

王様「はい、さようなら」

 

母親「はい、さようなら」

 

 

 

男性「ミヨちゃん」

 

女性「ブタゴリラさん」

 

男性「生まれた?」

 

女性「生まれた、双子」

 

《門番》

 

そうして、王宮は焼け野原になり。

 

今では、王様はどこか遠くの山の小さな家で

 

執事の八木ちゃんと一緒に慎ましやかに暮らしているということです。

 

でも、まぁそのくらいがいいんですよ。親なんてのはね。

 

ちなみに、王子くんは山口となのり、どうっかでどうにか一人でやっているということです。

 

というわけで、ぼくは仕事を失いました

 

まぁ。もともと僕の仕事なんてのはあってなかったようなものなんですから、いいんですけど。

 

僕は、兄弟3人で仲良く暮らそうと思います。歌でも歌いながら。

 

はい。そんな感じです。

 

 

 

《先生》

 

男性「生まれちゃいました」

 

女性「産んじゃいました」

 

男性「いや、僕は、ほんとに、聖職者なんですけど、子供とか全然だめで、愛することとかよくわからなかったんですけど・・子供実際、生まれてみて、まじ、子どもかわいくて」

 

女性「ということで、夫婦のルールを発表したいと思います。

 

女性「ひとつめ、子供に迷惑をかけないこと。」

 

男性「ほんとダメ」

 

女性「どんなに二人の仲が悪くなっても、子供には関係ありません。」

 

男性「関係ないし」

 

女性「責任をもって愛していきましょう」

 

男性「そうだよね」

 

女性「二つ目。子供を大切にすること。」

 

男性「大切だよ」

 

女性「どんなに憎たらしくて、どんなに不細工でも、バカでクズで、でくの坊のキチガイでも。あなたの子供です。演技でも嘘でも愛していきましょう。」

 

男性「三つ目はルールはルール。ルールル、ルールル

 

女性「そうして生まれてきたのが」

 

男性「長女。ふじ子」

 

ふ子「あぎゃ!!!!」

 

女性「長男。ふじお」

 

ふお「くえーーーー!」

 

男性「笑わないでください」

 

女性「私たちの子供です」

 

女性「みなさんはこの子たちの顔をどう思いますか」

 

男性「かわいい」

 

女性「私もかわいいと思います、いや、ほんとに。演技とかじゃなくて、リアルに、ガチで」

 

男性「おーい。ふじ子、ふじ男、フリスリビーするぞー!」

 

ふ子「ばびゃぁー!!」

 

ふ男「はぎゃあー!!」

 

女性「子供を産んで、はじめていろんなことを知って、気付かされることもすごくおおくて。親にとっての教育者は、子どもなのかもしれないですね、てへ」

 

 

 

 

 

《自立》

 

 王子、教室の掃除をしtげいる

 

王子「よし。っと。」

 

王子「あ、もうあがりですかー」

 

女子「あ、うーん。あ、山口先生も?」

 

王子「あ、はい。」

 

女子「そっかそっか。あ、今日給料日じゃんね」

 

王子「そうですね」

 

女子「え、てか。山口先生、初給料じゃない?」

 

王子「はい。そうです。」

 

女子「もっと、よろこべー」

 

王子「いや。喜んでますよ。」

 

女子「あ、そうなの」

 

王子「はい」

 

女子「ごはん食べる?」

 

王子「あ、食べます。あ、今日は彼氏とのご予定は?」

 

女子「ないです。というかいちいち聞かないでください」

 

王子「すいません」

 

王子「なに食います?」

 

女子「ケバブとかどう?」

 

王子「あ、いいすねえ」

 

女子「よし」

 

王子「あ、いや、どうしよっかな」

 

女子「あー無理しなくていいよ」

 

王子「ちょっと家でやるべき仕事があるんですけど・・・いや、いい。大丈夫です。明日の朝やります」

 

女子「いいの?」

 

王子「いいんです」

 

女子「うむ」

 

王子「じゃあ。すぐ支度しちゃいます」

 

女子「タメなんだから敬語にしなくてもいいよ」

 

王子「え、いや、でも。ここに入ったのは先輩なんで」

 

女子「あ、っそう。そんなに気を遣わなくてもいいのに」

 

王子「すいません。」

 

女子「初給料で何買うの?」

 

王子「そうなんですよね。いま、それ、考えているんです。」

 

女子「彼女さんへのプレゼントとか」

 

王子「まぁそう。それははい。しようかなとは、思ってますね」

 

女子「そっかいいねー。あとは親かー。」

 

王子「そうなんですよねー。なんかあげたんですか?」

 

女子「私はね。皿洗い機あげた」

 

王子「すごいっすね」

 

女子「うちの親、家事とか全然だめだから」

 

王子「そうなんだ。へぇ。いいっすね。そっか。じゃあ、何にしようかな

 

女子「支度できました?」

 

王子「あ、はい。とっくに。手ぶらなんで」

 

女子「言えや。」

 

王子「バック重そうですね。え?本すご。さすが、国語の先生」

 

女子「まぁねー」

 

女子「よし。じゃ。いきますか」

 

王子「・・・あ、足湯セットとかいいかも」

 

女子「あ、いいんんじゃない?」

 

 電話

 

王子「あ、おれ?」

 

女子「あ、わたしわたしわたし」

 

王子「いや、俺だ」

 

女子「あ、二人ともだ」

 

王子「はい、うわさをすれば。お父さんですよ。」

 

女子「こちらは、お母さんですよ」

 

王子「出ますか」

 

女子「でましょーか」

 

王子「うん」

 

二人「はい。もしもし」

 

 

 

 


この本の内容は以上です。


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