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お歳頃の心得

          お歳頃の心得
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1) 
 
私よりちょっぴりお年を召していらっしゃる風情の女性。
髪の毛が、その年齢の方々のご多分に漏れず地肌が丸見えの薄さなのに、前の毛をきっちり「乙女」の様に引っ張りおろしてスプレーでカチカチに固めて垂らしていらっしゃる・・・。
そこだけは「譲れませんぞ」という気概に満ちているのが何だかちょっと悲しい・・・。

かくいうわたくしメも、只今家を出る前にしっかりと「スプレー」で固めて車中の人になっているのが、一層悲しい・・・。




2)

そうこうする内に、ある駅から乗ってきた女性が、対面の私にも聞こえそうな掛け声(ふんが!)で空いた席にどっし~~んと座った。
うわ!


「どすこい」を誇る私でもびっくりする程の「どすこい×2」状態の女性・・・。

あれま・・・、ジャケットのボタンがはち切れそう・・・、あれ? お腹の辺のボタンが止められなかったらしく、そこだけカエルの口のように「ぱっくり」空いているぞ!  (+_+)
しかも、今流行りの生成りのガーゼのスカーフのフリンジ部分ががビラビラと見えている・・・。



あのね・・・、お節介を言うようですけど、確かにボタンが苦しい時はありますよ・・・。ご同輩・・・。
でも、そういう時は、いっそ全部のボタンを明け放ち、ふわりと「引っかけているだけ!」風を装った方がいいのですよ! (^^ゞ
そうすれば、「お腹のボタンが止まらなかった」悲劇も、ちょっとしたお洒落になってしまうのですよ・・・。


それに、ジャケットの袖を捲って、下から紫色のセーターの袖口を出していますが、それもお辞めになった方が・・・。
只でさえ短く見えるモリっとした腕がますます短くみえますよ・・・。

 

 

 

 


かなしき「デブリン部隊」

       かなしき「デブリン部隊
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恒例の「六本木会」に出席のため、車中の人になった私。

土曜日だということも有って、なかなかの混みよう。

勿論、「あわよくば・・」と【優先席】に突進したことは言うまでもない。

ところが・・・、老人たちがひしめく優先席区域の席に、若~い青年がすまし顔で座ったまま。
その前には、私と、それに輪を掛けたドスコイさんが二人立ちふさがっているのが目に見えぬか・・・!!という迫力で吊革をぎこぎこさせながらぶら下がっている・・・のに・・・だ。  こわ!


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でもでも、この怪獣女たち(知らない同志)にも全然物怖じせず、優雅な涼しい顔で鞄からサングラスを取り出して丁寧にウェットティッシュでなぜなぜしたり、ツンツン髪をかさ上げする仕草を見せたりして、そこだけそよ風が立つような風情・・・。


彼から見たら、自分よりはるかに体格が良いこのむんむん軍団を労わる気持ちなんて100% ゼロだったのだろうなぁ・・。「優先席」だと知っていても・・。
しかも、ぎんぎんに厚化粧して、イアリングをジャラジャラ下げて、如何にも若ぶっている女になんて・・。
(あ、となりの人・・ね)

でも、歳は歳、膝がいたいのよぉ~~ん! 理解してぇ~!!  (+_+)


あまりにも色白でたおやかな仕草に、もしかして「女性・・」と思ってブラウスのボタン穴の方向を見定めようと覗きこんだら・・・!  すご!
こんなシャツ、初めて見たぁ~!!
つまり、普通はボタンの穴かがりが男性なら左にある筈だけど、彼のシャツは、右と左に、交互に穴かがりが空いていて、どちらでも有効・・・というものだった!!


ま、汗まみれ軍団も、絶対に席を譲って貰えなさそうな成り行きに、鼻息も少し冷静になったところで乗り換え駅に着いてしまった。


もしかして、若くても身体に不都合がある方だったかもしれないので、勿論責める気はないが、サングラスのお掃除云々は別として、「目に見えない苦痛」を抱えている方だと分かる方法はないものかしら・・と、つくづく思ったことだった。






美しき「優先席」のひと

          美しき「優先席」のひと
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さて、乗り換えた電車も勿論「優先席」を狙って・・・。
始発駅だったので座れてほっとし、六本木まではゆっくり・・・と思いながら ふと前の席を見ると、あややや・・、このむさくるしい電車の空気がそこだけ「さらりん~~♪」と清々しい風景に・・。


きりりと白い半襟を程よく覗かせて、シャリ感のある一重の着物に身を包んだ清楚な若い女性が座っていた。
20台前半・・・?
しっかり白足袋の足を揃えて、うつむき加減の色白の頬が美しい。


髪をきっちり一本の後れ毛も見逃さずに見事に結い上げた風情は、もはや素人の域を出ている。

おじい・おばあさん達の間で光っている彼女が何で「優先席」・・・?


良く見れば、薄いグレー地に白い大きな格子の着物に締めている帯が凄い!
何と、純白のレースのひらひらで出来ている・・・。
その帯の中心で輝いている「ヒスイ」の爽やかな大きなグリーンの帯留め。

もう・・・、何もかも「普通」じゃない!!!

あれ、気が付かなかったけど、左胸には、クリーム色の大きな薔薇のコサージュが・・・。
きっと、帯締めの翡翠の色と合わせて、一層の華やぎを表現したのでしょうね。



ほんと、なんなのぉ~  このお方はぁ・・・。


薄化粧の輝くような若さにこのイデタチ・・・・!
う~ん、タダモノではないぞ!!


そして、最後に発見したものにまた仰天したものだ!!  (*_*;

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先ほどの電車の中で思った「優先席での自己主張」を、完璧に実現していた!!!!

【お腹に あかちゃんがいます】 と描いたプレートを下げていたのだ!!!


これで堂々と「優先席」の住人で過ごせることになる・・・。


凄い!


ある駅で降りる彼女の立ち姿をみたら、お腹はほんのりふっくらしていて、そこへふわりと締めた純白のふりふりレースの帯が、これまた可愛く【短めの舞妓帯」に垂らしてあった・・・。

ふぅ・・・、こりゃ参った!
完璧。
でも、後ろ襟の抜き加減からすると、やっぱり「素人」ではないと直感した。(そんなのどうでも良いけど)(~_~;)



さ~て、そこからがまた面白かった!!

彼女の向かいの席・・、つまり私の隣に座っていたおじいさん・・・、彼女が降り立ったとたんに、大急ぎで彼女が座っていた席にお引越し!!!

きっと、わたしと同じ気持ちでぼ~~~っと憧れの目で見つめていたと思われ・・・。
その席の「ぬくもり」を独り占めしたかったのだと確信する。
だって、その素早さときたら・・・!  ^m^
誰にも渡すものか・・、この残り香を・・・、という勢い!   
しっかり座った後の、「むふふ」という満足げな表情を見落さなかったぞ~!!  (^_-)-☆



とうに70歳は過ぎているだろうおじいさんでも、やっぱり感じるのね!この美しさを・・・。



サマーヤーン

      私が「サマーヤーン」を編むのを辞めた理由
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このところの私は、恥も外聞も無く、電車に乗ると「優先席」を目がけてまっしぐら。

今日も勿論汗を拭き拭きドッコイショとばかりに座り込んでいた。

ふと見ると、私と同年代のご婦人が二人、優先席には見向きもしないで出入り口に立って居る。


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空席があるのにもったいない~~! と私の心。


その二人、お互いがお召しのニットの「ちゃんちゃんこ」(・・・?何て言ったらいいのかしら・・、あ、ベストだ!)を引っ張ったり目を近づけたり、編み物の技術の品評会のような風情。

「サマーヤーン 講習会」か何かの教室にご一緒に通っているような会話。

難しい編み込みのその作品(?)をお召しになって、さぞ心楽しくうれしいひと時なのだろうなぁ・・・と、微笑ましく拝見していた。


一つ申し上げれば、海老茶の作品は、ブラウスが下からはみ出ない長さにする為に、もう5cm長くするか、チョッキ風に思い切ってもっと短くするか・・。

茶色の方の作品は、もう少しゆとりを持たせれば背中の丸みがむき出しにならなくて済むのに・・・。


・・・・などと勝手に品評会。


実は私も、体型を隠す為に・・と、黒のサマーヤーンを購入していた・・・。
どんな模様編みにしようか・・?などと、こころうきうきして・・。




だけど、・・・・・・作るのは辞めた。  (~_~メ)

(何故か?・・・・・なぜでも・・・・) (謎)  (*_*;




 

 


しまぶくろ・・・?

         しまぶくろ?
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5月晴れ・・の素晴らしいお天気。
コンサートに向かう山手線の車中で座っていた私。

ドアの近くに立って居る若者二人。
楽しそうな会話がそれとなく聞こえてくる。

履いているジーンズの「皺」がとてもいい感じだったので、心の中でデッサン
お尻近くまで下げたリュックも何となくしっくり。
右にリュックから下がった黒い紐がゆらゆらしているのがまた良い。



と・・、何気なく二人を見ていたら、一人が「駅の表示板」を指さして言った。
「ふふ! しまぶくろ!!」
「あ、ほんとだ!  しまぶくろ!!」
二人で ぶはは!と大笑い。


池袋 = しまぶくろ・・?


ちょっと首を傾げながら思った。
「きっと、しまぶくろ君が共通の友人なのね・・。  しまぶくろ・・って、沖縄地方に良くあるお名前だけど、もしかしてそちらから?」



ぼんやり考えていたら、その「しまぶく・・」じゃない・・池袋で、笑いあいながら二人が降りて行った。


爽やかな印象の二人。
しまぶくろ君によろしく!!   (~_~;)

 


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