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ブランドおばあさま

       ブランドおばあさま
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朝のラッシュが終った時間帯の電車の中。
駅に着く度に、ひときわ寒い今日の寒さを避けるように温かい車中に転がるように入ってくる人たち。
立つ人もまばらなどこかのんびりした風景。
一渡り見回して、今日はウォッチングする種がなさそうだわ・・と思っていたら、いらっさいました!!    うふ  (^_-)-☆


とある駅から乗ってきて、ささ!と斜め前の席に座った女性。
え・・・? と思わずもういちど彼女に目が泳いだ・・・。
何故かというと、温かそうな彼女のコートがとてもユニークなのだ・・・。
高級感あるグレーの無地はいいとして、信じられないような別布をあちこちに配したコート。


グレーに「人のコブシ」ほどの大きな白いドット(水玉)を織り込んだ生地を、アシンメトリーにあちこちの切り替えに挟み込み、今まで見たことが無い斬新なシルエット。



そっとお顔の方に視線を移す・・・。

これまたびっくり、私を遠く越した感じの年齢のご婦人。
表現するには少し抵抗を感じる「肌つや」「形状」をモノトモセズ、目の上は真っ青!口は真っ赤!眉は触覚!  一言でいうと、一心不乱に一時間は鏡の前で頑張ったことを想像させる念の入りようなお化粧・・・。



それはそれで「ご苦労様でした・・・」という思いがあるのだが、私が気になったのが、口をもぐもぐぐちゃぐちゃしている【ガム】!!!
噛む度に「ホウレイ線」がくっきり掘れ、周囲の頬の筋肉が大活躍しているのが手に取るように見て取れる・・・。

その、真っ赤に塗られた口で噛みまくったガムは、とうとう終点まで噛んでいましたよ。
苦くなっていないのかしら・・・?
既に美味しい筈が無く、何のメリットもないのに、顔面の皺という皺をご披露するはめになっているのに気が付かないのね・・・。

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お洒落なお洒落な(奇抜ともいう)コートに、高価そうな(わからんちんな私だけど、高級感漂っているから多分ブランド品?)小さめのエンジ色の皮ボストンバッグ。
右手の皮の手袋を取ってバッグからハンカチを取り出した・・その指には!! なんと、重そうな金の指輪が三本の指にギッシリ・・・、幾つ重なっているのやら・・・、まるでこぼれ落ちそうな程の重量が見て取れる。
指は、真っ赤に燃えるような爪が綺麗に手当てされていて、お見事!
ハンカチで、沖縄の海のようなブルーに彩られた目を拭いてバッグに戻して再度手袋をするが、例の指輪のボリュームが引っ掛かってなかなか指が入らない・・・。




程なくしてまた手袋をごそごそと取りさり、またまたハンカチを取り出す・・・。
今度は口を横に曲げながら鼻の下を拭き、その手で何やら「手品師」のようなことをやり始めた。
ん・・?ハンカチの隅を尖らしてしごいている・・、あ、耳の穴に突っ込んだ!!   
ごしごしごし・・・。
片方が終ると、ハンカチの別の隅を探し出してそこを尖らせる魔術師を再開。
そして、反対側の耳も ごしごしごし・・・。
それを交互に数回・・・。


ごしごし行為一回ごとに目の前に突き出して、耳○を ぱっぱっぱっと床下に落とす・・・。
爪の真紅が生き物のようにしなやかに宙を舞う・・・。


何も、こんなところでやらなくてもぉ~!   (+o+)



ほんっとにお洒落なコートをお召しだったから、不似合いな行動がいやに気になった私だった・・・。



あ、いや、これを読んで、もし「あれ、私のことを書いた?」とお思いの方がいらしたら、違います!
あなた様はそのような行為は断じてなさらないもっと素敵な方に違いありませんから・・・。  (~_~;)


.



ミスマッチ?

          ミスマッチ ?
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車中でぼんやり座っている私の前に立った女性・・・。
ん?・・・短くきりりと履いた切りっぱなしのジーンズの半パンツの裾に、黒いレースが取り付けられている。

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ジーンズの半パンの、切りっぱなしが解けかかったようなところに、黒々と黒いレースが付いているのは、何だかとても違和感があったので、目を徐々に上の方に持って行くと、荒いざらしの綿の白いシャツをお召しだ。


そのまた上の方に目を上げると、わ!! 袖口を細く切ってフリンジにした、面白いデザインのシャツ!
まるで、ロックンローラーが着るように、フリンジがびろびろと垂れ下がっている!
袖付けのあたりには、がっちりとした鋲の装飾がダン! ダン! ダン!!  と打ち込まれて勇ましい・・・。


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そして・・、またまた上の方に目を移すと!!!

わわわ、いままでの数秒間のイメージ映像を全て打ち砕くような「エレガント」なお帽子が目に入って来た。
オーガンジーを三重に重ねたウェーブの美しい白いお帽子・・・!


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こんなアンバランスなお召し方でも、何故かあまり変ではなかったというのも面白い。


でも・・、でも・・、私だったらきっと、こんな↓

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このお帽子だったら、こんな「高原のお嬢様」!!!!
こんな着方しか想像できないだろう・・・。
今の人は、面白い展開が苦もなく出来るのだろうな・・・。


古いぞ! 私の洋服のセンス!!   (^_-)-☆







ロココ婦人

  ロココ婦人」
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さてさて、またまたびっくり!ひっくり返りそうな「リボン大好き婦人」を見つけてしまった!  
(/・ω・)/


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ふわりと乗っていらした、私世代のおばあ様。

くるりと出口の方を向いてお立ちになった後ろ姿は、まるで「竹下夢二」の世界。


ほっそりとなびくウェストに大きな大きなリボンを結び、しなやかな生地が美しく垂れる。


帽子を斜めに被り、ふわりとシルクのオーガンジーの色鮮やかなショールを緩やかに巻いて、そこに首を埋め・・・、腕には白いレースのロング手袋、それにはシャーリングが施され、サテンの白い小さなリボンが上から下までず~~っと4~5個ついていて・・・。


後ろ姿だけ見ていると、「高原のお嬢様」!!の風情。

時々横を向くと、帽子の下に覗く頬が「たらりん~♪」とこれまたシャーリング風に見えるのが、チト残念!

それにしてもお見事な少女趣味。

お持ちの手提げにも、白いサテンの小さなリボンが・・・、5~6個。


ドレスの前のデザインがどんなものかしら・・と見ていたら、丁度クルリと前を向かれた。

わ!わ!わ!


胸の両脇から「シャーリング」の嵐!

袖も両方から湧き出るようなシャーリングが重なり、まるで「緞帳の襞」のよう・・・。


もう、まるで、目の前に「ロココ時代」が再現されたような風情・・・。



お顔さえ拝見しなければ(!!)、まるで本当に「高原の風に揺れる少女」のよう。
リボン攻めの努力の甲斐もあって、若々しく初々しい雰囲気が漂う。



昨日の記事のように、首の後ろに小さな黒縮緬のリボンを結ぶだけで「少女ぉ~!」的にわくわくしていた私。


な~んだ、私ももう少し若ぶりを頑張ってもいいんだぁ・・・!!  (^O^)/ 
(良くない 良くない ヤメテくで~!)





お歳頃の心得

          お歳頃の心得
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1) 
 
私よりちょっぴりお年を召していらっしゃる風情の女性。
髪の毛が、その年齢の方々のご多分に漏れず地肌が丸見えの薄さなのに、前の毛をきっちり「乙女」の様に引っ張りおろしてスプレーでカチカチに固めて垂らしていらっしゃる・・・。
そこだけは「譲れませんぞ」という気概に満ちているのが何だかちょっと悲しい・・・。

かくいうわたくしメも、只今家を出る前にしっかりと「スプレー」で固めて車中の人になっているのが、一層悲しい・・・。




2)

そうこうする内に、ある駅から乗ってきた女性が、対面の私にも聞こえそうな掛け声(ふんが!)で空いた席にどっし~~んと座った。
うわ!


「どすこい」を誇る私でもびっくりする程の「どすこい×2」状態の女性・・・。

あれま・・・、ジャケットのボタンがはち切れそう・・・、あれ? お腹の辺のボタンが止められなかったらしく、そこだけカエルの口のように「ぱっくり」空いているぞ!  (+_+)
しかも、今流行りの生成りのガーゼのスカーフのフリンジ部分ががビラビラと見えている・・・。



あのね・・・、お節介を言うようですけど、確かにボタンが苦しい時はありますよ・・・。ご同輩・・・。
でも、そういう時は、いっそ全部のボタンを明け放ち、ふわりと「引っかけているだけ!」風を装った方がいいのですよ! (^^ゞ
そうすれば、「お腹のボタンが止まらなかった」悲劇も、ちょっとしたお洒落になってしまうのですよ・・・。


それに、ジャケットの袖を捲って、下から紫色のセーターの袖口を出していますが、それもお辞めになった方が・・・。
只でさえ短く見えるモリっとした腕がますます短くみえますよ・・・。

 

 

 

 


かなしき「デブリン部隊」

       かなしき「デブリン部隊
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恒例の「六本木会」に出席のため、車中の人になった私。

土曜日だということも有って、なかなかの混みよう。

勿論、「あわよくば・・」と【優先席】に突進したことは言うまでもない。

ところが・・・、老人たちがひしめく優先席区域の席に、若~い青年がすまし顔で座ったまま。
その前には、私と、それに輪を掛けたドスコイさんが二人立ちふさがっているのが目に見えぬか・・・!!という迫力で吊革をぎこぎこさせながらぶら下がっている・・・のに・・・だ。  こわ!


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でもでも、この怪獣女たち(知らない同志)にも全然物怖じせず、優雅な涼しい顔で鞄からサングラスを取り出して丁寧にウェットティッシュでなぜなぜしたり、ツンツン髪をかさ上げする仕草を見せたりして、そこだけそよ風が立つような風情・・・。


彼から見たら、自分よりはるかに体格が良いこのむんむん軍団を労わる気持ちなんて100% ゼロだったのだろうなぁ・・。「優先席」だと知っていても・・。
しかも、ぎんぎんに厚化粧して、イアリングをジャラジャラ下げて、如何にも若ぶっている女になんて・・。
(あ、となりの人・・ね)

でも、歳は歳、膝がいたいのよぉ~~ん! 理解してぇ~!!  (+_+)


あまりにも色白でたおやかな仕草に、もしかして「女性・・」と思ってブラウスのボタン穴の方向を見定めようと覗きこんだら・・・!  すご!
こんなシャツ、初めて見たぁ~!!
つまり、普通はボタンの穴かがりが男性なら左にある筈だけど、彼のシャツは、右と左に、交互に穴かがりが空いていて、どちらでも有効・・・というものだった!!


ま、汗まみれ軍団も、絶対に席を譲って貰えなさそうな成り行きに、鼻息も少し冷静になったところで乗り換え駅に着いてしまった。


もしかして、若くても身体に不都合がある方だったかもしれないので、勿論責める気はないが、サングラスのお掃除云々は別として、「目に見えない苦痛」を抱えている方だと分かる方法はないものかしら・・と、つくづく思ったことだった。







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