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(たんたんと・・)

     たんたんと・・・
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六本木に向かう電車の中で、例によって「優先席」に陣取った私。

とある駅で隣の方が席を立って降りられた。
そして、入れ替わりに泳ぐように真っ先に大急ぎで

乗り込んできた80過ぎとおぼしきおじいちゃん。

両肘を「く」の字に広げて幅を確保しながら飛び込んでくるなり、
「おっおっ!」と、大きなジェスチャーで私の隣の空いた席を

指さして、後ろから乗ってきたおばあさんに大きな声で指図をし、

自分も丁度空いた向かいの席によろよろしながら慌てて座った。

あ~、これで一安心!おばあさんも座れたし・・という

安心顔がやさしい。

おばあさんは、私の隣でもの静かに、たんたんと座っている

・・・。


そして私が降りる駅が来た時、想像してみた・・・。

「きっとあのおじいさん、私が立ったら奥さんの隣に席を

移動してくるぞ!」・・と。


ひゃ!  お見事!!あたった!

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降りる瞬間にふと見返ると、ほ~らね!  

あったり~~~!!!

おじいさんが自分の席から立ち上がり、混んだ人ごみを分けて、

おばあさんの隣の席(今まで私が座っていた席)へ突進し、

よろよろしながら腰を下ろすところだった! ('◇')ゞ

だって、

次の駅が終点なんだから、一駅位別々でもいいじゃな~い?!

と思いながらも、「たんたん」と前を向いたままの

冷静なおばあさんと、

そのおばあさんを愛してやまないおじいさんの

威張った指図の滑稽さに、思わず頬を緩めながら降り立ったことだった。

大事な大事な奥さんなんですね!  (^O^)/

何とも良い風景。

 

 


(銀座線で・・)

     出来るオンナ・・
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銀座線の女性。
とある駅から乗ってきたのを見て、「あれ?頭頂が剥げて

いるぅ?」と一瞬思ってしまったほど、

幅の広い肌色のカチューシャで白髪まじりの髪を止めていらした。
前に座った彼女のそのカチューシャの左には、

親指大の大きな大きな10個ほどのクリスタルの花が飾ってある

・・・。


こんな大胆なカチューシャは初めて見たぞ!!!


100均のものしか使ったことがない我が身、ひょえ~!

と思ってしまう。
きっと、外国か何かで求めたのだろうなぁ・・。
こういう大胆な装飾品をさりげなく身に纏えるセンスも凄い!




それにしても、何て幅が広いカチューシャだろう・・。

しかも、肌色のシルク?
だから思わず、「磯野家のおとうさんか?」と思って

しまったのだった。

 (^_-)-☆




襟をシャッと立て、姿勢良く座っている彼女の

「出来るおんな!!」ムードに、思わず魅入ってしまった。


彼女の降り際に見た後ろ姿の、ほぼ白髪のストレートの髪を

一纏めに括って留め上げた無造作の中の美にも文句の一言も無い

「お手上げ状態!」の気分を味わった!


私もこんな女性になりたかった・・・。=^_^=
ほんと!  「出来るおんな!!」 ムード満載。


同じ女として(まだ取り敢えず女・・)こころから羨ましい。







紬着物地の利用法

      紬の利用法
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連休中日ということもあり、電車が混んでいて、

やっと座れた私達夫婦。

とある駅で、どどっと乗り込んできた人の群れのなかで、

英語を喋っている女性の声が・・・。


結構混んでいて、私の前に若い女性が立ち塞がり、

その声の主を見ることが出来ない。


隙間からちらりと見ると、お年を召した70歳前後の女性と、

多分ご主人かと思える年恰好の日本人の男性が並んでいて、

男性はずっと窓の外を見ていて、時々短く何か返事をしている模様。


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この年恰好の国際結婚だとしたら、女性は物凄い決心で日本に

来たのだろうなぁ・・・、ご主人を頼りにしながらここまで

生きて来たのだろうなぁ・・? 

だから、こんなにいろいろ話掛けて仲良くしているのだわ、

きっと。

・・・と、切れ切れに見えるお二人の姿と話声だけでちょっと

想像を膨らませていた。


ふと見ると、彼女のおズボン(!?)が何と、日本の着物の

紬織の生地を使っているらしい面白いデザインのものだと

気が付いた。


しっかり織られた紫の「ぼかし」の生地で、もしかして

「帯」をリフォームしたものではないかと目を凝らす。
ユニークな裁断で、リュックとスニーカーのラフなイデタチに

マッチしている・・・。



実は驚いたことに、その直前に「暇が出来たら、自分の着物の

紬を使って軽いコートを仕立てたいな・・・」とあれこれ

裁断方法やデザインなどを空想していた時だったので、

「着物を使って服を作る」という共時性にも

びっくりしたのだった。


彼女のような斬新なデザインはとても着こなす自信はないけれど、

「着物地で洋服を・・・」の願望がこの一件でぐっと

身近なものになった。  (^_^)v
よ=し、やってみよう!!!



ところで、この女性は余程「紫」がお好きなようで、

ご主人のブルゾンや帽子もちょっと渋い紫がかったグレーだったし、

彼女のズボンも紫、襟から覗いているマフラーも色鮮やかな

手編み風のモヘア、白髪に少し紫のヘアマニキュアをしている

ようだし、吊革に掴まる手首には、アメジスト(紫水晶)の

濃淡の石のブレスレット。


全身好きな紫で纏めたお気に入りの恰好のよう・・・。


何処へいらっしゃるのか、リュック(古い!)はパンパン!!
しっかりと背中にしょったまま。
彼はと言えば、すかすかの黒いリュックを降ろして足元に・・・。

彼女の、いかにもパンパンなリュックには目もくれないで・・・。

いらないお世話だけど、レディファーストの掟・・

それでいいのかなぁ・・・

 

日本男児さん!

 

重いリュックをサポートして上げてもいいのでは・・・?(≧▽≦)

 

 

 


日暮里繊維問屋街というところ

    日暮里繊維問屋街というところ
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日暮里ってところは、ファッションが面白い。
ピンからキリまでのファッションが見られるのが楽しい。

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信号待ちする二人も、正に「日暮里」を行きかう人々の中の二人。



さ~て、右に居るのは誰でしょう・・?  (~_~;)  

 はい!  当たり!!





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帰りの電車の中・・・。

とある駅で降りようとして立ち上がった女性がよろめいた。


おっとっと・・・。


見ると、お召しになっているスカートが、アシンメトリーに

左が垂れ下がったひと頃流行ったデザイン。
その下がった先を踏んでしまったのね・・・。



ダメダメ  おば(あ)さん!
そんなスカートを履いたらダメですよ~~ん!!
年相応に、「危険」なファッションは諦めましょう!! 

 (^_-)



と自分にも言い聞かせる・・。




自分のことを一番知らないのは自分

   自分のことを一番知らないのは自分 
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今日は「日暮里探検隊出動日」。
11月のピアノリサイタルでお召しのドレス生地を探しに。


私の最寄駅のプラットホームで、デッサン会」のお仲間(男)に

ばったりお会いした。

「あら、お久しぶりです。お出かけですか?」

(このフレーズって、ちょっと馬鹿っぽいけど、

便利なんですよね・・

出かけて来たからこそここでお会いしているのに・・・)

「えぇ、歯医者さんまで」

・・・から始まって、彼が長寿大学を卒業して、

今度はその上の県立の長寿大学に入るつもりだ・・

との話に発展したところで電車が来た。

乗り込んだら、車両端の両側に一つづつ空席があったので

それぞれにお別れして座った。

次の駅に着いた時、私の隣の若者がすっと立ち、「どうぞ」と

先ほどの絵の仲間を私の隣にいざなう・・・。

「へっ??・・・」という感じの目で若者を見送り、

彼が腰を曲げたまま私の隣にとことこと移動・・・。

いつの間にか若者の姿は見えなくなっていた。

       
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「うふふ、きっと私達のことを夫婦だと思って

気を利かせたのですねと私。


「いやいや、光栄です!」と頭を掻く彼。


勿論、ギャグだということは一目瞭然!!  (^O^)/


体積・容積からして考えられないし、( *´艸`)
絶対彼の方がず~~っと年が上だと思う・・・、というか、

私の半分かと思えるような「骨川筋衛門」の肉体保持者で、

見るからにおじいさん(ごめん、よく考えれば私も見るからに

おばあさんだった・・・)。
まさか夫婦には見えませんわよぉ・・・。


ところが、話しているうちに、デッサン教室でのイメージ

かけ離れた日常を送っていらっしゃることが

少しずつ分かってきた・・・。



「デッサン教室の他に【ダンス】をやっていましてねぇ、長寿大学

の方もあって、なかなかデッサン教室にいけないんですよ」

「今、ダンス教室では【タンゴ】をやっていてね、

そのお相手が、太った女性で・・、あ、あなたより

少し細いかな?・・・、(!?)

 

タンゴってのは、クッと首を反らしたり足裁きもシャっ!と

しなくてはいけないのに、その太った女性の動作が

ゆっくりで参っているんですよ。


太った人にはダンスは無理ですね。(なぬ?)


男性の足と足の間に女性をクッと挟んでステップを展開

しなくてはいけないのに・・・うんぬんかんぬん・・・」

「息子と二世代住宅で住もうか・・という話になったことが

あったのですが、家内が【嫁姑】問題を心配して

反対したものだから、息子が別に家を建てて、

今では嫁の母親と息子一家が二世代で住んでいるんですよ・・・。


そうなると、私たち夫婦は置き去り状態で、小学生の孫は、

おばあちゃんと言えばあちらの親を指す感じですよ」

 

ーーー



ちなみに、我が孫の「No.1君」は成人している・・・。



次から次へとお話なさる言葉から、「あれ?もしかして、

この方は思っている程ご老人ではないのかな・・?」と思いだし、

「Aさんは何年生まれですか?」とお聞きしてみた。

「○○年です」・・・・え~~っ?!  私と同じ!
よく聞けば、私より何ヶ月もお若い!  うっそぉ~~! 

 (00);


先の
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「うふふ、きっと私達のことを夫婦だと思ったのですね」と私。
「いやいや、光栄です!」と頭を掻く彼。
ーーーーーーーーーーーーー


の会話は、「まさかぁ?!」の確信から出た言葉。
てっきり、80歳は出ていらっしゃると思い込んでの冗談だったのに・・・。

いやん! 私の方が年寄りだったなんて・・・!  ぎゃお



かくして、「自分のことを一番知らないのは自分」という事を

見事に知ったのだった。







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