目次
この本は、東京を走る電車の中の楽しい人間模様を書き留めたものです。
のぞき見(ミタさん)
(トリコットのドレス)
 (ウォッチ君のウォッチ))
(明朝の眉が心配・・・)
(帽子の被り方)
(たんたんと・・)
(銀座線で・・)
紬着物地の利用法
日暮里繊維問屋街というところ
笏を持ったお内裏様・・?
がんばれ!にっぽん! 「ロンドン五輪選手のエンブレム」
ミサンガ
マンタのマント
ピコットちゃん
ふくらはぎ
キューピー体型
スカーフ
ほっこりする風景
冷え冷えタオルの賞味時間
かなしき「デブリン部隊」
美しき「優先席」のひと
銀座線の人
近頃の「手袋事情」
一口コント!
一本の白髪で・・
サマーヤーン
鳩杖
円形・・・
紙の使い方
「謎」のセリフ
スカイツリーと夫婦の有り方
バイヤスのボタンホール
つけまつげ
魔法の液体
ぱか~ん!
ブランドおばあさま
自分のことを一番知らないのは自分
ミスマッチ?
ロココ婦人
お歳頃の心得
しまぶくろ・・・?
「優先席」のA・B・Cさん
ピン一本で・・・
入れ歯遊び
伊達男
色男の困惑
車中ウォッチング(携帯編)
衣替えの季節
人はみかけに・・・
ルーズソックス
体操おばさん
若い男性
クリスマスバージョン
化粧
逆ウォッチング
はな〇〇
おばさんの会話
奥付
奥付

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「優先席」のA・B・Cさん

     「優先席」のA・B・Cさん

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★


毎度の事ながら、ホームで電車を待つのは「優先席」の指定がある

場所のドア近辺。  (^^ゞ

乗り込んだ「優先席」は6席とも一杯だったので、仕方なく

吊革につかまって何気なく席を見下ろすと・・・、

前の席はこんな感じの人たちが座っていた・・・。

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では、まず【A】の方から・・・。

 

(ごめんなさいね、退屈なものでついついウォッチングをして

しまいますぅ・・)

 
★ A

ハンチング帽(ワニのマークが付いた)を被り、何やらアイフォン

を操っている50~60代のおじさん。
はたと目についたのが、顔全体を覆っているマスクの色・・・!
消し炭色・・・(古いたとえですね・・! 年齢がわかってしまう・・)。

マスクと言えば「白」と相場が決まっていると思い込んでいる私。

あ、もしかして、「消臭の為に炭を織り込んだ生地」で出来ている

新式なのかも・・。

でも、端から見えている「裏」は普通の白い生地なので、

装着方法を間違えているとか・・?
表面が白で、裏が消し炭入り生地とか・・?

ま、いいや、そんなことはどうでも・・。

でも、ワニが赤い口をわっと開けている例のブランドマークの

ハンチングと、ジャケットの襟をびゃっ!と立ち上げている着方と、

消し炭色のマスクが一体となって、何だか面白いムードが漂う

「優先席」ではあった。 





★ B

真ん中に座っている青年。「優先席」なのに・・・。 (^^ゞ

ちらっと目が合った・・。

とたんに、「あ、厚化粧のおばあが前に立った!マズイ!」と

いわんばかりに、ぎゅっと目を閉じると、あれま! 

急に居眠りを始めた!!
しかも、「あからさま」に大きく身体を前に横に・・。

そんなぁ・・。

もしかして、熱が有って病院へ行くところかもしれないし、

見えない部分に怪我をしているのかもしれないし、

いくらドスこい体型でも、まさか妊娠している訳でもない

だろうから、体調が悪い人は「優先席」に座っていて良いのよ・・。

わたしゃこう見えても、六本木位までなら立っていても

ぜ~~んぜん平気なんだから・・!

でも、こうもあからさまに目の前でゆらゆらこっくんこっくん

されると、何だか前に立っているのが申し訳なくなってくる。

べつに~! そんなに座っていたいのなら、おばさん(おばあさん)

を気にしなくていいのよ~!!! (^^ゞ




★ C


青年の隣に、ちまっと収まっているおばあ様・・。

全然身じろぎをしないで、「お地蔵様」化している。

お召しのコートも、きっちりと、ハンガーから外してそのまま

身体に乗っけたように清廉潔白!!

お靴もきっちり揃えて、清々しいというか、なんというか・・。

こういう「お地蔵」さんのような方でも、激情の青春時代を

通り抜けて来た過去があるのでしょうが、その方の周りには、

「有り難い」ようなすわ~~~んとした清い空気が漂っていたぞ・・・。




人それぞれ、其々の過去があって現在がある・・。
その、奥深い歴史を想像するのも楽しい。



私だってぇ~! 今はこんな「どすこい」で悲惨なおばあさんだけど、

ウェスト58cm・・な~んていう時代もあったのよ。
「あなたに一目ぼれしました!一生この美味しそうにわしわし

食べる姿を見ていたい!」とプロポーズして下さった方も

いらしたのだから! (自慢じゃないが・・)(*_*;

勿論、我が家人ではないですよ・・・。  (^^ゞ

 



ま、そういうわけで、私にもそういう過去があって、

目の前に立っている「どすこいおばあちゃん」が出来上がった

という訳なんだけどね・・。

だけど、気にしないでいいのよ、ボクちゃん。
「席を譲って頂戴!」などとは言わないから、安心して!

だから、そんな大きなゼスチャーの「ゆらゆら・こくこく」は

必要ないのよ・・・!!! (~_~;)


・・・って・・、やっぱり「優先席」こだわっているじゃん・・・。




ピン一本で・・・

車中ウォッチング(髪編)

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 

 

神宮からの帰りの電車の中。
銀座線のトアル駅から乗ってきた日本の女性と赤毛の外国人。
向かいに一つだけ空いていた座席にどうぞどうぞ!と日本女性を座らせて

楽しそうにお話をしている。
「そうそう・・」とか、ちょっとした日本語を交えながら楽しそうに・・・。



今まで見たことが無いような「赤い毛」が、ふさふさと肩に掛かって

ちょっと暑そう・・・。

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・・・、と、両手でちょこちょこっと髪を集めて、きゅるっと巻きながら、

一瞬でこんな髪に形を変えてしまった!!!

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うっそ~!!



本当に、一瞬の出来事だったので、なにをどうしたのかを観察しそびれた!!
残念!


でも、あの豊富な髪を、指先だけで纏めたことだけは確か・・・!
まるで手品を見るような気分。


たくしあげ損なった幾筋かの髪が肩や首筋に掛かり、それがまた何とも言えない

色っぽさ!


参った!!



ちなみに、憧れて描いていた「婦人像」の素材はこのページに!!   ↓


http://www.ream.ais.ne.jp/~meme/hu-puro.htm

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昔、外国映画などで見たシーン、同じように金髪をかき上げて

「ピン」一本で止める仕草。
それがとても素敵で、憧れていたことがあった。

そして、あるシーンでは、その一本の「ピン」を取り去り、ふわりふっさりと

肩にウェーブがなだれ落ちる瞬間、首を振ってそれを流す仕草・・・!


あ~、憧れていた!!


でも、その頃の私はと言えば、直毛で沢山あった黒髪にはそんな仕草は叶わず、

どんなに持ち上げても、するりドサリと落ちて、ガンジガラメにピンを

沢山刺さないと髪は上げられなかった。


ところが・・・、最近の、加齢や諸事情(!!)からくる「薄毛」効果で、

ピン一本でも巻き上げられる昨今・・。



ち~~~~っともうれしくない!!   (ー_ー)!!





.

 

入れ歯遊び

   入れ歯遊び

★ーーーーーーーーーーーーーーー★

「ベル麻痺」からの生還(!?)で、やっと人並みの顔を取り戻した一昨日、

生地さがしの用があって二か月ぶりの日暮里へ・・・。

取り敢えず「人並み」になった顔で、人波の中へ出た。

 

顔面麻痺にかかるなんて考えもしなかった私。

緊急入院で「ステロイド」をガンガン点滴でいれて7日間・・。

 

先生に呼ばれて診察を受ける為に外来で待っていたら、可愛い小さな

女の子が、じ~~~~~!と私の顔を見たまま動かない。 そんなぁ・・・。 (≧▽≦)

 

何でも、その女の子は、何かを耳の奥に突っ込んで取れなくなったので

外来に来ているとか・・。

そんな大変な自分の状況も顧みず、私の「変な顔」を「じ~~~~~!」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、そんな「変顔」もひと段落し、日暮里へと向かった・・・。(*_*;


さてさて・・・電車の中、さぁ、車中ウォッチング・・・。

あれ?、目の前にもおかしな顔のおじさんが・・・!!   ↓

まず目に飛び込んできたおじさんの「歯」!!!!
ん???と思わず目を剥いたその数秒後、今度は反対側に「にゅっ!!」

な~んだ、退屈凌ぎに「入れ歯遊び」をしてたのね、おじさんったら~!!

 

自分の「変顔」だけでもびっくりしているのに、おじさんまでぇ~~~!?


(~_~;)f:id:retoto:20111212215849j:image

びっくりさせないで~~!!!  おじさん~!

でも、下の入れ歯を舌で右・左・・に転がしながら、目はしっかり携帯に・・・。

やめてぇ~!

 

 

 


伊達男

日暮里探検隊出動の電車の中・・・で、例によって30分はウォッチング時間。


さて・・と周囲を見回すと、直感で「あ、この人」と思える人が必ず見つかるのがうれしい。

今日は久しぶりに男性。斜め前に座っている55・6才の・・・。


丁度いい具合の混みよう。
例によって、景色を見るような遠い目で前を見ながらの観察はスリルがある!

洒落た茶色の半そでシャツにボタンダウンの襟。
一糸乱れずオールバックに固めた髪は、歳からするとしっかりある方だろう・・・。
ちょっとのっぺりした伊達男風のお顔に、縁なし眼鏡がキラリ・・!
ずず〜いと下の方に視線を落とすと、白地にグレーの細かいタータンチェックのズボンの裾は夏服なのに「ダブル」!
その、多分ウールのウールたる欠点である「自分で洗濯できない素材」を無視したかのような風情がみて取れる。


つまり、自分で洗濯すると、どんなにしっかりアイロンを掛けても、どこかバリ!と仕上がらないものだ。
折角、今時稀な「裾ダブル」なんだから、バリっとクリーニングに出しましょうよ・・・。
夏に「極薄のウール」を履く心意気は認めます! !(^^)!

 

お、扇子を取り出した!
男子が扇子・・!やりますねぇ・・・。
ばっ!と広げた大き目の扇子の模様が、「さ〜すがぁ!伊達男!」


つまり、同じ幅の三色の半円がすっきりくっきり描かれていて、一番上がシャツの色と同色! 
真ん中が白で、一番下がズボンと同じ渋いグレー・・・。
それを、「しゃっ!」という手つきで広げ、さささささと扇いで、しゅっ!としまう。
その手品師のような手さばきもさすがのもの。
何をやっても「伊達男ぉぉぉ〜!」状態。

 

暫く扇子の手品を拝見していたら、退屈してきたのか、あくびを・・・。
おぉ!?と見ていると、小さな薄目の上品な口元が開き、 わぉ! 両口端を思いっきり上にあげ、盛大な盛大なあくびをぉぉぉ!
全体の「伊達男」イメージとは程遠い大胆さ、覗いた上の門歯が可愛かったぞ!

 

私って、完成されたイメージが少し「ホコロブ」のを見るのが好き。
だから、「伊達男のあくびと可愛い門歯」はとても楽しかった!!  (^_-)-☆

 


色男の困惑

暑い夏の横須賀線。
ある駅から乗ってきたカップル二人が前の席に座った。
まず目に付いたのが、男性の靴。
蛇皮で覆った甲の部分が「キザ」!
その目線を上に持っていくと、サングラスで目は見えないがなかなかの美男子。   45がらみ?


ちょっと小太りが「難」だけれど、口角がちょっと上がった口元を摺り寄せて彼女の耳元で何かをささやいている。


女性も嬉しそうに目を見つめあったりしていたが、暫くしてふと気が付くと、何やら雲行きがあやしい会話に発展しているような気配。


口を尖らした女性(35くらい?)の台詞が断片的に聞こえてくる・・・。
「だってさ〜!この間だって私のことを・・・・・・・どうしたこうした・・・」
「会社で○○子さんとばっかり仲良く話しをしていたから、

私が邪魔なのかと思って席を外したのよぉ・・・・・・どうしたこうした・・」

 

女性の声がだんだん大きくなって今にも何かを喚きそうになった時、

蛇皮君が薄い唇に手をあてて、「し〜〜〜っ!」とささやいて、きょろりと周囲を見回す。


そして、優しそうな仕草で彼女の茶色く染めた髪を撫で撫でして気持ちを落ち着かせ、そっと肩を抱き寄せる。
それでも口を尖らしてぶつぶつ言いう彼女の唇に「ちゅっ!ちゅっ!」  
髪の毛を「いいこいいこ」・・・・。


さすがの彼女も、そうまでされたらすっかり高ぶった気持ちも萎えたらしく、今度は男性の腕にしっかと抱きつき、肩に頭をのっけて目をつぶる。
年齢がにじみ出ている二重顎が茶髪の下で見え隠れ・・・。
そのままじ〜〜〜〜〜〜っとしがみついて動かなくなった彼女を肩にしたまま、男性の所在なさそうな様子が可笑しい。


最初、自由が利く方の手の指でピアノを弾く仕草をしていたが、

それでも寝た(ふり!)彼女はしがみついたまま微動だにしない。


仕方なく、彼女の茶髪を撫でたり、ぐしゃぐしゃにかき回したりし、

それでも起きない・・・・となると、今度は「貧乏揺すり」を始めた。


「蛇皮」の靴を強くトントンと踏んだり、足を組んだり・・・・。
でも寝た(ふり)ままの二重顎(ごめんなさい)の女性。

 

絶対あんなに大げさな「貧乏揺すり」をされたら、普通なら起きるに決まっているのに、

催眠術に掛ったように微動だにしない女性は、ますます体重を預けてきて、

まるで抱擁のような姿勢にまでだらしなく寄りかかっている。
見ると、男性は「ピアノ」の手や「貧乏揺すり」で何とか時間を潰してはいるが、

「えい!」と押し戻すような行動は決してしない・・というところがさすが「色男」!

 

とうとう東京駅に着き、私達は降りなければ・・・。
ホームに降りてからもちょっと気になって振り返ってみたら、

男性がすっくと席を立ち、

女性が振り乱した茶髪のまま呆然と見上げているのが窓越しに見え、

照明のほの明るい電車がするすると視界からいなくなった・・。

 

彼の我慢も「東京駅」までだったのだろう。
男女のしがらみの、何と複雑なこと・・・。
二人は同じ職場のようだったが、オアトがどうなるのかは蛇皮君の力量で・・・・。


隣にいる私の家人が「見た目はナンだけど、こんな人柄」でよかった・・・・!と、つくづく思いながら帰途に着いたことだった。



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