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tovo plus〜あおもりの100家族、わたしたちのこれから。[season 6] No.062

今号(63 家族目)のご家族 ▶

木村 圭吾さん・麻未さん・碧斗くん・萌愛ちゃん

撮影場所 ▶ 富士見湖パーク(鶴田町)

 

【インタビュー】

●2011年3月11日のこと、憶えていますか?

▶圭吾さん「当時はまだ結婚する前でした。私は木材を配達する仕事をしていて、地震があった時は弘前市内を車で走っていました。車の中にいたので地震には気が付かなかったです。信号が消えているのを見てはじめて、あれ?どうしたんだろう?という感じで。停電はしましたが、その日は配達を続けました。地震の後は運ぶ荷物が入ってこなくて一時的に仕事は減りましたね。しばらくは混乱した雰囲気が続きました。」

▶麻未さん「私はヘルパーの仕事をしていて、ちょうど利用者さんを病院に連れていったところでした。地震が来て病院も停電したので、パソコンとか、色々な電子機器が使えなくなったようで、結果的に診察が出来なくなってしまいました。自動ドアも開かないので帰るにも帰れないという状態が続きました。施設に連絡をしたかったんですがケータイも繋がらなくて、利用者さんと困ってしまって…。その後しばらくして施設に帰ったんですが、やっぱり施設も停電していたので、利用者さんのごはんを作れなくて食べるものを買いに行ったり、エレベーターも使えないので2階から利用者さんを抱えたりと、とにかくバタバタしながら過ごしました。その日は普段より遅くまで仕事をしましたね。それから普通の生活に戻るまでには、けっこう時間がかかったという印象です。」

 

●その日の夜は?

▶麻未さん「震災があった時はお互い実家暮らしでした。たまたまですが、お互いの家では薪ストーブを使っていたので暖房はいつも通りだし、食べるものも困った記憶はないですね。」

▶圭吾さん「コンビニやスーパーに行ったら商品がなくて驚いたんですが、家に残っているものを食べたりして、物がないなりにやりくりして過ごしましたね。」

 

●震災後変わったことは?

▶麻未さん「うーん…正直、ないかもしれない笑あんまり意識してないというか、特に変わらずって感じです。」

▶圭吾さん「自分も特に変わったところはないです。」

 

●10年後のイメージは?

▶麻未さん「そうですね…碧斗と萌愛は地震の後に生まれているので『東日本大震災』っていう大きい地震があったんだよ、ということはしっかり伝えたいです。もちろん10年後も何もなく平和に暮らしているのが一番だけど、自然災害というのはいつどこで何が起きるかわからない怖さがあると思うので、子供たちにはそのことを意識して生活して貰いたい。

碧斗にはいつも話していることなんですが、まわりに困っている人がいたら助けてあげられるような、思いやりのある人になって欲しいと思っています。もちろん、碧斗だけじゃなく萌愛もそういう人になって貰いたいです。」

▶圭吾さん「10年後…とにかくみんな病気がなく元気で、子供たちには友達がたくさんいて、笑いが絶えないというか…みんなで楽しく過ごせていたらいいなと思います。」

▶碧斗くん「りんごを作るお手伝いがしたい!!」

 

【取材後記】木村さんのお宅からほど近い津軽富士見湖畔でインタビューさせていただきました。春の陽射しがまぶしい休日で、湖には多くの家族連れの姿が見られます。碧斗くんは元気いっぱい走り回っています。一方、人見知りもせず、ずっと圭吾さんに抱かれている萌愛ちゃん。麻未さん曰く、元気すぎる兄を見ているのでその分萌愛ちゃんはおとなしい、とのことですが、10年後は果たしてどんな2人に成長することでしょうか。(今号No.062の撮影とインタビュー:工藤文昭)

 

【寄付総額】2011年6月〜2017年4月24日まで「¥5,184,238」を、あしなが育英会「あしなが東日本大震災遺児支援募金」へ寄付することができました。ご支援に深く感謝致します。

 

【定期購読のご協力を!】1年間の定期購読を承ります。1,800円(送料・寄付含)/1年間(12号)です。このフリーペーパーは定期購読の皆様のご支援で発行されております。ご支援の程、宜しくお願い致します。ご希望の方は、ウェブショップ(http://shop.tovo2011.com)よりお申し込みください。


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最終更新日 : 2017-05-10 16:25:42

この本の内容は以上です。


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