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算命学余話 #R24玄 (page 1)

 算命学余話は、算命学学習者のうち中級から上級の知識をお持ちの方向けの読み物ですが、算命学の技法そのものよりはその思想の基となる自然思想と陰陽五行説の理解を深め、そのことによって日常生活を上手に生き抜く知恵を磨いてもらいたいという趣旨で執筆しております。そのため、算命学未修者・初級者にはちんぷんかんぷんかもしれず、いずれ初級用の執筆も始めなければと思っておりました。

 しかし、一気にまとめようとするとなかなか着手できず、このままではいつまでたっても初級者を苦しめるだけかもしれないと思い、12回に1度の玄番にこの初歩向け指南書を織り交ぜていくことにしました。いつもの玄番とは違った趣ですが、中級・上級の方々にも算命学の基礎を改めて確認できる内容となっております。

 

 算命学は、何世代にもわたって古代人が知恵と経験を集めて構築した宇宙思想です。宇宙といっても天体や宇宙空間のことではなく(大局的にはこれらも含みますが)、我々が暮らすこの世界つまり自然界が一体どういう仕組みで成り立っており、日々回っているのか、そこに暮らす我々は一体何の為に生まれ、苦楽に満ちた人生を生き、死んでいくのかを、自然の法則を知ることで解き明かそうとしたのが算命学なのです。

 人間の人生は悩みの連続で、その悩ましい営みの繰り返しに何の意味があるのか明確な答えを出した人はありません。算命学が体系づけられた時代の人間も、我々と似たり寄ったりの悩みに頭をひねっていたのです。そうして頭をひねった末に、「この世界はどうやらこのようであるらしいぞ」と自然の法則から導き出したのが算命学の思想体系なのです。

 

 その思想は時代の下った我々現代人の悩みを解決する手段の一つとして充分有効であり、ヘタなハウツー本や啓蒙書を読むよりずっと説得力があります。しかし残念なことに市場に出回っている従来の入門書は、その肝心な説得力の部分を需要が見込めないと思ったのか削除してしまい、「この命式ならこうだ」という結果だけを唐突に並べたものが目立っています。

 その結果、天中殺や七殺といった字面の悪さから無用な恐怖を煽ったり、「〇〇星があるからこうだ」といった安直な性格判断に使われてしまい、「やっぱり占いはくだらない」という評価もやむなしといった認識に甘んじる現状であります。算命学実践者としては、こうした風評により算命学の知恵が現代社会に活かされないのは惜しいと思われますので、どう説明すれば日常生活の知恵になり得るのか、その辺りを意識しながら解説を試みます。

 

 初心者向け基礎編の第一回は、「算命学思想のそもそも」についてです。算命学には多岐にわたる複雑な技法がありますが、そもそもそうした技法を束ねている根本思想が判っていなければどの技法も丸暗記となってしまい、後天運などで宿命の様相が変化した時に柔軟に対処できません。複数の技法が相互に矛盾した時に立ち戻るべきは基礎思想であり、全ての派生技術を削ぎ落した時に最後に残る芯こそが、そもそもの算命学の核なのです。今回はそうした思想面の核についてこれだけは外せないという話と、そこから導かれる「生きる意味」について解説してみます。


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最終更新日 : 2017-02-27 16:17:53

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