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地平

顔を見れば挨拶は要らない俺達の夏はもう動いている

 

 

 

 

 

 手を振り五分後君からのメール「明日暇なら野球観に行こう」

 

 

 

 

 

 

「俺たちはまるで恋人同士だな」どうして蝉に言い聞かせるの?

 

 

 

 

 

勘違いするなと言えば噓だけど君の言葉はどこか灰色

 

 

 

君が居ない街はこんなに広いなんてどの地図にも載っていない

 

 

 

 

憧れと恋の境界線 僕の眼の前に広がる地平線

 

 

 


恋マンコ

妹が連れてきた友は声だけの影も形も置いてけぼり

 

 

バカだと言えば好きという抱いてと言えば嫌いだと言う君が好き

 

 

その拳わたしを殴るためにある 黙って指をほどきたくなる

 

 

コンビニで働く君が好きだから買うと見せかけチョコを万引き

 

 

キッザニア東京でソープ嬢体験した妹の娘蹴る

 

 

泡にまみれた妹の娘夕餉の匂いにまどろんで眠れ

 

 

妹の娘が彼氏を連れてきて娘殺して俺プロポーズ

 

 


土の布団

弓を張り爪弾く調べをカリンニコフの死が響く寝床で聴く

 

 

 

地中まで飛び込んでくる雁の声聞き土の布団が空に跳ぶ

 

 

 

もぞもぞと眠い目玉を洗っては冬の朝陽を強く頬張る

 

 

 

 

 

空を漕ぐ箱舟を追い路地走り漏らす吐息は君へのエール

 

 

 

笑い声溶けた湯船の畔から友人の声が千里走る

 

 

 

寄せ書きの「おめでとう」の数だけ今までの思い出がビターになる

 

 

 

マスクする夕焼け空に飛び込んだ心の色は雲より白い

 

 


奥付


短歌もどき 第1集


http://p.booklog.jp/book/113068


著者 : 読書ぶらく 徳野碧
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/readblack/profile


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