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tovo plus〜あおもりの100家族、わたしたちのこれから。[season 5] No.059

今号(60 家族目)のご家族 ▶

工藤 拓也さん・恵美子さん

   帆乃香さん・大雅くん・巧雅くん

撮影場所 ▶弘前観光館(弘前市)

 

【インタビュー】

●2011年3月11日のこと、憶えていますか?

▶拓也さん「仕事中で、ホームセンターの駐車場で休憩してる時でした。車内で遅めの昼食をとろうとしたら、あ、揺れた~と。最初はすごい自分疲れてんな~と思ったんですよね(笑)。揺れて感じるほどか~って。そうしてたら、店内からお客さんがいっぱい走って出てきて。そのまま仕事に戻ったら『なんで来たんだ?今から皆帰すぞ』と言われて、それでただ事じゃないなと。大変だったのが、メーカーさんが2人東京から来てたんですよ。彼らが帰れなくなっちゃったから宿を手配しないとっていろんなホテルに連絡したんですけど、やっぱりどこも停電していたりで、これから受入れしても責任が取れないからって断られてしまって。ちょっと山の方ならどうかな?と岩木のアソベの森の施設までメーカーさん2人を連れて行って、お願いしたらなんとか受入れしてもらえてホっとしました。」

▶恵美子さん「スーパーで買い物しているところでした。店内の電気がビビッと映画のワンシーンみたいに消えたのを覚えてます。商品を入れたままのカゴを置き去りにして帰っていく人もいたんですが、子どもたちがいるし、晩ごはんの買い物はしていかなきゃ!と…。外に出たら信号が止まっているし、でも、進まなきゃいけないし変な感じでした。気を使って帰りましたね~。」

▶帆乃香さん「小4の時でした。揺れてない?って誰かが言って、だんだん揺れてきたので机の下に隠れて、みんな体育館に集まりました。先生同伴で集団下校したけど、信号が止まってるのに車がビュンビュンしてて怖かった。家に帰ったらお母さんがいて、安心しました。暗かったので大雅とゲーム機のライトつけてたら、お父さんがケータイのライトつけて帰ってきて、そこでまた安心しました。」

▶恵美子さん「家族みんなバラバラの状態で地震にあったので、集まるまではやっぱり心細かったですね~。」

 

●震災後、どういうことがありましたか?

▶拓也さん「大雅は震災当時3歳だったんですが、停電になってトイレが暗いのを怖がっちゃって、トイレを覚えるのにちょっと時間がかかりましたね。」

▶恵美子さん「我が家はテレビっ子家族なんですけど、そのテレビの地震速報の音に大雅が敏感になって、しばらく怖がっていました。子どもはデリケートだなって改めて感じましたね。」

▶拓也さん「あとは…カップ麺が手に入らないという話を他県の友人と話したら、その友人がカップ麺を送ってくれたんですよ。うちだけじゃなく福島の友人のことも、みんなで助け合いをして。何かあったらお互い応援していこうと。あの時は本当に他県の友達には感謝しました」

 

●ご家族の10年後は?

▶拓也さん「まず、お姉ちゃんは嫁に行ってるべ。」

▶帆乃香さん「それ前提?(笑)」

▶恵美子さん「私はまだ子育て中なので、元気でいたいです(笑)みんな巣立っていくけど、何かあればみんなで助け合っていきたいですね。みんな集まれるように。ワイワイとしていたい。」

▶帆乃香さん「おもちゃで子どもに笑顔を与える仕事をしたいです。バンダイとかそういうところ!」

▶大雅くん「野球選手になりたい。今も野球してるから。」

▶巧雅くん「仮面ライダーになりたい!」

 

【取材後記】みんなでテレビを見ながら団欒するという仲良しなご家族。お父さんの、他県の友人が支えてくれたというエピソードはとても感動しました。何かあったらお互い応援しよう。私も自分の友達とそんな信頼関係をつくっていきたいと思います。(今号No.059 インタビューと撮影:坂本小雪)

 

【寄付総額】2011年6月〜2016年12月15日まで「¥4,759,579」を、あしなが育英会「あしなが東日本大震災遺児支援募金」へ寄付することができました。ご支援に深く感謝致します。

 

【定期購読のご協力を!】1年間の定期購読を承ります。1,800円(送料・寄付含)/1年間(12号)です。このフリーペーパーは定期購読の皆様のご支援で発行されております。ご支援の程、宜しくお願い致します。ご希望の方は、ウェブショップ(http://shop.tovo2011.com)よりお申し込みください。


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最終更新日 : 2017-02-06 20:39:09

この本の内容は以上です。


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