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水城合戦 21

 兵の数は勝っており、大筒もあるのだからおちついて敵に当たれば負ける事もないのだ。

しかし、安河内延昌の裏切りによって、立花勢内部に疑心暗鬼の花が鮮やかに咲いてしまっていた。

 だから、大筒の破壊力よりもその足の遅さに目がいってしまう。

「城攻めは中止だ!

 急いで立花山城に引き上げよ!」

 かくして、戦う前に立花勢は壊走する。

 これを裏崩れとという。

 なお、この壊走時に鍋島信生の大友軍はまだ丸山城を出ていなかった事を付け加えておこう。

 

 立花勢の裏崩れは、当然のように攻めていた毛利軍に衝撃を与える。

 今回の戦は立花勢の大筒が攻略の前提になっていた。

 それが無くなった以上、水城は抜けても岩屋城や宝満城は落とせない。

 そして、立花家で発生した裏切りは、立花領内が安全ではない事を明確に知らしめていた。

 隣の陣が崩れることに釣られて自陣が崩壊する事を友崩れという。

 水城で戦っている毛利軍で発生しようとしていたのはこれだった。

 そして、この裏崩れが狙い通り水城を攻撃していた毛利軍に伝わり、動揺が総崩れに繋がるのに時間がかかないだろう。

 山中幸盛は、この戦の負けを悟った。

 たとえ兵が少なくとも、本隊が崩れて挟み撃ちにあうと思い込んだ将兵を立て直す事はできない。 

「手仕舞いだな。

 秋上久家の手勢で第二陣を支えよ。

 博多の方に兵を引くぞ」

 山中幸盛の命に崩れていない尼子勢は整然と兵を引き上げる。

 竜造寺勢も尼子勢が崩れていない事を悟って手出しを控え、追撃をしかけてこない。

「博多?

 立花山城に逃げないのか?」

 退路の方向が違う事に横道正光が疑念の声をあげるが、山中幸盛は壮絶な笑みを浮かべて言い放つ。

「まっすぐ逃げてみろ。

 そこを鍋島信生に潰されるぞ」

 

「尼子勢後退していきます!」


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水城合戦 22

「宗像勢・秋穂殿と吉田殿も同じく後退!」

「馬鹿な!

何故水城を攻めぬ!?

抜いてしまえば、背後の事等どうとでもなるではないか!!!」

 牛頸にて最初から戦い、最も消耗していたのに戦意はまだあった原田了栄が血まみれで叫ぶ。

 大将がいない事の欠点がこういう時に姿を表す。

 個々での後退だから付け込まれやすいのだが、大友軍は動こうともしない。

「何故攻めない!

 あの大友軍の動きが分からぬのか!!

 追撃をかけてこない!

 向こうにも兵が居ないという事を!!!」

 叫び続ける原田了栄に主従が体を捕まえで下げさせる。

「お下がりください!

 既に勝機は去りました!

 立花山城が襲われたら彼らは帰る場所が無くなるのですぞ!」

「高祖城はどうする!?

 ここで大友に主導権を渡したら、次に攻められるのは高祖城ではないか!!」

 原田了栄の叫びはあながち間違いではない。

 大友軍が糸島の臼杵勢と合流できるならば、博多奪還も夢ではないだろう。

 たとえ失うにせよ太宰府を、水城を抜けられるならば、大友軍の戦線は南に後退して毛利の後詰が来るまでの時間が稼げただろう。

 だが、水城を抜けなかったら、後方拠点として最適な二日市遊郭と太宰府の周囲で兵を集結・再編できる大友軍が一気に押し寄せかねない。

「高祖城に戻るぞ!

 博多に下がって囲まれるよりましだ!」

 こうして消耗した原田勢が離脱したが、毛利軍は大友軍の追撃を受けること無く後退に成功することになる。

 なお、この戦いの最後として原田了栄の最後に触れておこう。

「前方に大友軍!

 臼杵勢です!!」

「隅立て四つ目結に三つ星の旗まであります!」

 小笠木峠を押さえている筑紫家経由で糸島に連絡ができるならば、毛利軍の出撃に糸島の大友軍が動かない訳がない。

 間で遮断できる原田家が兵を率いて毛利軍に参加したことも大きかった。


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水城合戦 23

……あの女の手の上で踊っていたという訳た……」

 室見川手前で原田勢は糸島半島から出た大友軍二千に補足され、激しい合戦の後原田勢は大将以下全て討ち取られた。

 主なき高祖城も開城し、糸島と太宰府の連絡線の構築によって博多が最前線となった為に、毛利軍は立花山城に後退する事になる。

 原田了栄が漏らしたあの女については珠姫だろうと言われているが、お色太夫ではないかという説も根強く残っている事を明記しておこう。

 この合戦で毛利軍は大友軍に数百の損害を与えはしたが、千数百近い損害を受けて水城を抜けなかったという敗北を喫した。

 だが、大友軍はその勝勢に乗って博多を奪還しにはこなかったのである。

 

水城合戦

 兵力 

大友軍 七千

毛利軍 九千五百

 損害

大友軍 数百

毛利軍 千数百

 討死

  原田了栄 (毛利軍)

 

「しかし、何でやつら追撃しなかったんだ?

 あのまま名島なり立花山なり攻めていれば、博多は奪還できただろうに……」

 水城合戦の翌日、山中幸盛は名島城で博多の町を眺めながら呟く。

 大友軍は再占拠した丸山城も捨てて全兵力を元の水城に下げさせていた。

 大友軍が捨てた丸山城には毛利軍がそれなりの兵を置いて、寝返った稲居塚城主安河内延昌と宇美方面へ備えさせている。

 この水城合戦では毛利軍の将兵が消耗したが原田家が滅んだだけで、博多の支配権は相変わらずこちら側にある。

 勝利による戦果拡大を狙うのならば、大友軍はこっちに押し出してもおかしくは無い状況のはすである。

 毛利軍の兵はまだ多いが敗戦で士気は落ち、大友軍は糸島や原鶴からの後詰も期待できた。

 その問いに対する答えは、立花山城からの早馬で届けられた。

「白山城の宗像氏貞殿より急報!

 響灘沖で大友水軍と毛利水軍が戦い、毛利水軍が敗北したとの事!!」


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水城合戦 24


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