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~頭の引き出し~

あなたは引き出しを

いくつ持っていますか…?

 

 

ぼく…はいくつ持っているんだろう…?

 

 

整理整頓が苦手なぼく…は

自分の中の整理も出来ない。

 

 

若い頃にちゃんと出来ていれば

きっと違う道を歩いていただろうに……

 

 

色んな引き出しを引っ張り出しては

何一つ片付けられなかった。

 

 

引き出しをいっぱい持つのはいい。

 

 

でも一つの引き出しの奥の方まで

手を突っ込んで整理したら

宝物を見つける事が出来るかも……

 

 

なんでそれに気が付かなかったんだろう……

 

 

 


~お掃除ロボット君~

ぼく…の兄貴の家に

お掃除ロボット君がいる。

 

 

頭のいい彼は

充電が無くなると

自分で充電器に戻るんだ。

 

 

兄貴がいない間

彼は一人でほこりと戦っている。

 

 

広い広い床の上

ほこりを察知して

きれいにしていく……

 

 

ある日彼は

自分の充電が無くなることも

すっかり忘れ

必死に掃除をしていた。

 

 

そして……

ちょっとした障害物にぶつかった。

 

 

『充電しなくちゃ……』

 

 

初めて自分の充電が

少なくなっていることに気が付いた。

 

 

でも障害物が邪魔をして

充電器に戻れない……

 

 

彼はそこを抜け出そうと

必死でもがいたが

どうしても抜け出せない……

 

 

『充電しなくちゃ…

 充電しなくちゃ…』

 

 

彼はあせったが

自分ではどうにも出来ない。

 

 

『充電しなくちゃ…

 充電しなくちゃ…

 充電し…な…く…ちゃ… …』

 

 

兄が家に帰ると

お掃除ロボット君は

部屋の隅で力尽きていた……

 

 

兄貴はぼく…に

「この間途中で充電切れてた」

って笑いながら話した。

 

 

ぼく…も笑った。

 

 

でも……

なんだか切なくなっちゃったんだ。

 

 

勝手に人間に作られ

人間のために必死で働き

力尽きたお掃除ロボット君

 

 

ロボットに感情が無い事を

心から祈った……

 

 

 


~地球の終わり~

ぼく…初めて知った。

 

 

地球と太陽ってほぼ同い年で

46億歳。

 

 

太陽は今もどんどん大きくなっていて

いつかは火星や金星を

飲み込んじゃうんだって。

 

いつか地球にも

寿命が来ると思っていた。

 

多分ぼく…が

何回か生まれ変わって

今とは全く違う生活をしている時に

きっと終わりがくると……

 

でも地球の最後はきっと見られない。

 

太陽が大きくなって

とても生きていられなくなってしまうから。

 

 

あと5~60億年で

太陽系は終わるらしい。

 

 

何でもかんでも分かっちゃう人間。

その時までにどうにか生き延びようと

きっとまた何かをしていくのだろう……

 

 

もしかしたらその頃は

とっくにUFOに乗って

どこか違う惑星にでも

引越ししているかもしれないな……

 

 

 


~海~

海………

 

 

 

昼間の海は笑ってる。

 

 

太陽光に照らされて

キラキラケラケラ

笑ってる。

 

 

遠くに見える水平線

くっきり浮かび円描く。

 

 

 

夜の海は沈んでる。

 

 

黒くうごめく波の音。

不気味なメロディー奏でてる。

 

 

夜空も雲に覆われて

一寸先は闇世界。

こっちにおいでと呼んでいる……

 

 

 


~空~

空から見たぼく…

 

 

小さな小さなありんこのよう。

 

 

ぼく…たち人間が

いくら頑張って巨大な建物を作っても

空には絶対届かない。

 

 

ぼく…たちは

海で遊び

山で遊び

時には埋めたり削ったり…

 

 

全てを人間の所有物にしているようだけど

寛大な海も山も怒りを爆発させる時がある。

 

 

そんな人間を

空はみている。

そして人間を懲らしめる。

 

 

大雨を降らし土砂崩れを起こさせ

増水させて濁流を命じる。

 

 

なすすべも無い人間は

逃げ惑い脅え

怒りが収まるのを

待つしかない……

 

 

空にとっては

大した力を使わなくても

あっという間にできる事。

 

 

空に逆らえるものは

一つも無い。

 

 

ぼく…が空だったら……

そこまでの力があったら……

 

 

舌をペロリとやって

悪さをしている人間を

懲らしめてやろうと

楽しんでいるかもしれない……

 

 

水が無くて困っている

善良な人間に

たっぷりの雨を

プレゼントしてあげるのもいいなぁ……

 

 

 


この本の内容は以上です。


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