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~ぼく…が考えた世界~

ぼく…の考えた未来

 

 

今ぼく…が住んでいる街

 

 

排気ガスだらけの空気…

汚染された真っ黒な川…

うるさい騒音…

 

 

子供たちは汚れた空気を

吸いながら

木登りすら許されない

作られた公園で遊ぶ……

 

 

大人たちは車を走らせ空気を汚し

一日何件かの事故も

運が悪かったと他人事……

 

 

照りつけるアスファルト

クーラーの室外気からの温風

 

 

暑い………

 

 

たまらなく暑い……

 

 

ビルの影で休みなから

ぼく…は考えた……

 

 

地下を全て繋げてしまえ!

 

車や電車は地上を走り

生身の人間は地下を歩く

家やビルの出入口も全て地下

 

 

巨大な空気清浄器と

巨大な冷暖房設備

太陽と同じような日差しの電気

作られた公園も地下に移動し

みんなが快適に暮らす……

 

 

そうすれば

子供たちの健康が守られ

事故に巻き込まれて

命を落とすこともない……

 

 

今の人間の頭なら

簡単にできるよね?

 

 

だって地球を壊す天才だから……

 

 

ぼく…の考えた破壊の未来………

 


~変わりゆく下町~

ぼく…の実家は昔

木造で梁も見えた

下町のボロ家だった。

お祖母ちゃんが亡くなって

ぼく…たち家族が住んでいたんだ。

 

 

朝になると木の板を

組ませてできた壁の隙間から

朝日が漏れる………

 

 

お勝手はトタン屋根で

後から作った。

そこは壁じゃなく

運動会とかのテントなどに使う

あの分厚いビニールで囲われ

鍵なんかかかっていなかった。

流しは石で出来てたんだ。

 

その流しの横に

隣の材木屋さんが作ってくれた

一段高いすのこの上に風呂桶があった。

そこもまたビニールカーテンで仕切られ

ぼく…がお風呂には入りながら

食事を作っている母と会話できた。

 

 

部屋でビー玉を置くと

決まった方向にコロコロ転がり

電気の紐越しに柱を見ると

傾いているのがよく分かる。

 

 

本当にボロ家…………

 

 

でもぼく…は好きだった。

 

押し入れの上段は天井が無く

襖を閉めても上から部屋が眺められた。

 

 

そんなボロ家だから

梁を鼠が走り

お勝手にナメクジがよくいた。

 

 

何年かして

そこに新築を建てた。

母の念願だった。

ほく…も喜んだ。

 

 

あの家はもう無い……

建て直しと共に

鼠やナメクジも

お引っ越しをしてしまった。

 

 

今実家の周りは

うちを含めて3軒以外

高い高いマンションに囲まれ

片身の狭い雰囲気を漂わせてる……

 

 

年々姿を変える下町。

 

 

今では博物館でしか

見れなくなった古い家。

 

 

クーラーいらずで鍵いらず。

 

 

そんな町並みが

モンスターのようなマンションに

押し潰されようとしている……

 

 

便利さの代償は大きいな……

 

 


~頭の引き出し~

あなたは引き出しを

いくつ持っていますか…?

 

 

ぼく…はいくつ持っているんだろう…?

 

 

整理整頓が苦手なぼく…は

自分の中の整理も出来ない。

 

 

若い頃にちゃんと出来ていれば

きっと違う道を歩いていただろうに……

 

 

色んな引き出しを引っ張り出しては

何一つ片付けられなかった。

 

 

引き出しをいっぱい持つのはいい。

 

 

でも一つの引き出しの奥の方まで

手を突っ込んで整理したら

宝物を見つける事が出来るかも……

 

 

なんでそれに気が付かなかったんだろう……

 

 

 


~お掃除ロボット君~

ぼく…の兄貴の家に

お掃除ロボット君がいる。

 

 

頭のいい彼は

充電が無くなると

自分で充電器に戻るんだ。

 

 

兄貴がいない間

彼は一人でほこりと戦っている。

 

 

広い広い床の上

ほこりを察知して

きれいにしていく……

 

 

ある日彼は

自分の充電が無くなることも

すっかり忘れ

必死に掃除をしていた。

 

 

そして……

ちょっとした障害物にぶつかった。

 

 

『充電しなくちゃ……』

 

 

初めて自分の充電が

少なくなっていることに気が付いた。

 

 

でも障害物が邪魔をして

充電器に戻れない……

 

 

彼はそこを抜け出そうと

必死でもがいたが

どうしても抜け出せない……

 

 

『充電しなくちゃ…

 充電しなくちゃ…』

 

 

彼はあせったが

自分ではどうにも出来ない。

 

 

『充電しなくちゃ…

 充電しなくちゃ…

 充電し…な…く…ちゃ… …』

 

 

兄が家に帰ると

お掃除ロボット君は

部屋の隅で力尽きていた……

 

 

兄貴はぼく…に

「この間途中で充電切れてた」

って笑いながら話した。

 

 

ぼく…も笑った。

 

 

でも……

なんだか切なくなっちゃったんだ。

 

 

勝手に人間に作られ

人間のために必死で働き

力尽きたお掃除ロボット君

 

 

ロボットに感情が無い事を

心から祈った……

 

 

 


~地球の終わり~

ぼく…初めて知った。

 

 

地球と太陽ってほぼ同い年で

46億歳。

 

 

太陽は今もどんどん大きくなっていて

いつかは火星や金星を

飲み込んじゃうんだって。

 

いつか地球にも

寿命が来ると思っていた。

 

多分ぼく…が

何回か生まれ変わって

今とは全く違う生活をしている時に

きっと終わりがくると……

 

でも地球の最後はきっと見られない。

 

太陽が大きくなって

とても生きていられなくなってしまうから。

 

 

あと5~60億年で

太陽系は終わるらしい。

 

 

何でもかんでも分かっちゃう人間。

その時までにどうにか生き延びようと

きっとまた何かをしていくのだろう……

 

 

もしかしたらその頃は

とっくにUFOに乗って

どこか違う惑星にでも

引越ししているかもしれないな……

 

 

 



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