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~見慣れた景色~

見慣れた景色……

 

 

高層マンション。

工事現場。

トラックの列。

高速道路。

 

 

マンションと高速道路の

間から見える小さな空。

 

 

種類も関係なく植えられた木。

 

 

この木達は幸せなのかなぁ?

 

 

何処かから連れてこられた苗。

 

 

排気ガスだらけの空気と

排気ガスだらけの雨。

 

 

本当は空気も水も綺麗な山で

元気いっぱい育ちたかったんだろうなぁ…

 

 

高速道路の柱に

必死でしがみついてるツタ。

 

 

ビル風にピューピュー吹かれ

斜めになってしまった枝。

 

ぼく…達同様

必死で生きているように

感じてしまう……

 

 

それもぼく…には

見慣れた景色……

 

 

 


~ゴジラ~

今日ぼく…はゴジラになった。

 

 

平和に暮らしている彼らの家を

ぼく…は破壊しまくった……

 

 

彼らにも家族や兄弟がいただろう……

 

 

どれくらいの犠牲者が出たのだろう…

 

 

彼らの恐怖を考えると

夜も眠れなくなりそう……

 

 

ぼく…は嫌だったんだ。

こんな事したくなかったんだ。

仕方がなかったんだ……

 

 

許してほしい……

 

 

 

 

草むしりで犠牲になった

小さな小さな

虫たち……

 

 

 


~前世の記憶~

ぼく…は思う。

 

 

なぜ生まれ変わった時

前世の事を覚えていないんだろうと……

 

 

覚えていたら

都合が悪い事

苦しい事

辛い事

いっぱいあるのかもしれない。

 

 

でも…

それを教訓に

次の世界で生きられるのに……

 

 

同じ失敗はしなくてすむのに……

 

 

ぼく…はこの歳になって

自分がやりたかったことが

分かった。

 

 

回り道をしすぎて

まったく違う場所に出ちゃった。

 

 

もう手遅れ……

 

 

だから

次生まれてきた時

夢を現実にするため

記憶を残したい。

 

 

今から次の人生のスケジュールを立てて

短い人生を効率よく生きたい。

 

 

スケジュール帳持参で

生まれてこれないかなぁ…

 

 


~真っ暗なベランダ~

ぼく…のうちの前に

新しくマンションが立つ。

 

もうほぼ出来上がり。

 

 

全く同じ形のベランダ。

 

 

今はまだ誰も住んでいない。

 

 

夜になると

真っ暗な長方形の穴が

いくつもいくつも列をなし

ぽっかりと口を開けている。

 

 

これからポツポツと

明かりが灯っていくのだろう…

 

 

同じ形のベランダは

これから色々な色で

彩られる。

 

 

同じ形の家の中で

全く違う空気が流れる……

 

 


~支配するもの~

人間を支配するもの…

 

 

 

人間は考える。

人間は話をする。

 

 

とても頭の良い動物。

 

 

今現在生きている動物の中で

一番全てを支配できるかもしれない……

 

 

先進国になればなるほど

いろんな技術を開発して

自然をも支配しようとしている…

 

 

でもね。

そんな人間たちを

軽く支配してしまうものがあるんだ。

 

 

それは…………

 

 

 

明確な時を知らせる時計。

 

たった2・3本の電池を入れただけで

あっという間に支配してしまう。

 

 

時計がなければ仕事に遅れ

時計がなければ学校に遅れる。

始まる時間も終わる時間も

分からなくなる。

 

 

時計がなければ一日のサイクルが

成り立たない……

 

 

人間が考え出し

人間が作ったのに

いつの間にやら

最も支配している時計……

 

 

いつしか人間は

自分達が作った機械に

逆に支配され

操られてしまうのではないかと

考えてしまう………

 

 

 



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