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tovo plus〜あおもりの100家族、わたしたちのこれから。[season 5] No.054

今号(55家族目)のご家族 ▶

西塚 弦紀さん・明香さん・海波さん・花音さん・蒼空くん

撮影場所 ▶運動公園(鶴田町)

 

【インタビュー】

●2011年3月11日のこと、憶えていますか?

▶弦紀さん「仕事中でした。お客さんのところに着いて、車を停めたのになんか車が動いてて。パーキングに入ってるのに、え〜会社の車壊れた!と思って。お客さんのところに降りて行ったら、電気が全部消えてるし、電気の吊るされてるやつがグワングワン回ってた。携帯電話は全然通じないし。会社に戻っても電気がつかなくて、でも、『帰れ』とはならなくて、午後はずっとラジオを聞いて復旧を待ってました…」

▶明香さん「私も車かな。乗るところだったんですけど、車がユッサユッサ揺れて、え〜なんじゃこりゃ〜!と思って。信号もついてないしなんじゃこりゃ〜!って。」

▶弦紀さん「信号が消えると車の人は、みんな優しくなるよね。交差点でも譲り合いするし、信号が無いほうが世の中が平和になるんじゃねえかなと。」

▶明香さん「でも、それに慣れちゃったらダメになるんじゃない~?」

▶海波さん「小学校の4年生でした。帰りの時間で、『さようなら』ってして、頭を上げた瞬間に揺れた。」

▶明香さん「小学校が、普通に下校させてきて、ホントびっくりしたんですよ。」

▶海波さん「保育園で絵を描いてました。何を描いてたかは覚えてないけど…(笑)」

 

●その日の夜はどう過ごしましたか?

▶弦紀さん「オール電化の弱さが露呈した時でしたね(笑)卓上コンロと、LEDの電池のライトと、ロウソクと、だるまストーブで過ごしました。ひとつの部屋でロウソクつけてゴロ寝してた。」

▶明香さん「トイレは手動のレバーで流せたので良かったですね。ウォシュレットはダメだったけど…。ご飯は冷蔵庫にあるもので雑炊とかつくりました。食材があったから助かった~って。あと、寒い時期だったから、良かったっていうのもおかしいけど、これで暑い時だと、子どもたち冷やさなきゃだめだし…、いっぱい着てればなんとかなったので。」

 

●震災後、どういうことがありましたか?

▶弦紀さん「家が浪岡なんですけど、ガソリンスタンドがどこも行列だから、黒石まで行ってみたんです。せっかく並んで超待ったのに、前の車で終わったという(笑)」

▶海波さん「コンビニがめっちゃ暗かったの覚えてる。レジの人が電卓でがんばってた。」

▶明香さん「買い占めする人はイヤだなあって。最低限でイイじゃないのって思うんですよ。みんな考えは違うからあれなんですけど。家族がいるのって自分のとこだけじゃないのになあって。」

▶弦紀さん「あ、震災の翌日がばあちゃんの誕生日だったんですよ。まだ停電してたから、仏様のロウソクが誕生日のロウソクだーって(笑)それまで、ばあちゃんの誕生日って、ちょっと曖昧だったんだけど、あれからは『震災の次の日』ってしっかりインプットされたなあ。」

 

●ご家族の10年後は?

▶弦紀さん「蒼空が20歳?やっと終わった―!って感じ!(笑)」

▶明香さん「え~!何で~?大学に行ってたら、まだ学生だよ。」

▶弦紀さん「家族全員で呑みたい。あっ、1人運転手だ。じゃあ、海波だ(笑)」

▶海波さん「えー!飲めないじゃん!10年後…、父さんに色んな呑み屋に連れてってもらってそう。」

▶花音さん「うーん…、普通の人がいいな(笑)」

▶蒼空くん「発明家になる!!」

 

【取材後記】日に焼けた健康的な肌色の活発な子どもたち。とっても賑やかな西塚ファミリーです。この日はめちゃめちゃいい天気の日曜日で、撮影は最中日差しが強くてあっつい時間になってしまいました…ごめんなさいでした…。申し訳無さいっぱいでしたが、夏の晴天の青と草の緑がとっても似合うご家族でした!(今号No.054インタビューと撮影: 坂本小雪)

 

【寄付総額】2011年6月〜2016年8月29日まで「¥4,466,774」を、あしなが育英会「あしなが東日本大震災遺児支援募金」へ寄付することができました。ご支援に深く感謝致します。

 

【定期購読のご協力を!】1年間の定期購読を承ります。1,800円(送料・寄付含)/1年間(12号)です。このフリーペーパーは定期購読の皆様のご支援で発行されております。ご支援の程、宜しくお願い致します。ご希望の方は、ウェブショップ(http://shop.tovo2011.com)よりお申し込みください。


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最終更新日 : 2016-09-07 09:55:41

この本の内容は以上です。


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