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はじめに

 電安法のバカバカしさやザル法っぷりを、何とか事業者の皆様に伝えたい!

 

 そんな熱い思いが自分を激しく突き動かし、前著『アブナイ家電 ~安全神話、ただいま崩壊中~(無料配信中)』を一気呵成に書きまくったのが2014年の初頭。月日は流れて2016年6月某日、テレビから何とも不思議な耳触りのフレーズが聞こえてくるではありませんか。

 

「不適切だが、違法ではない。」(→だからOK!)

「違法ではないが、不適切。」(→でも違法ではないからOK!)

 

 何やこれ?ほほーん、不適切でも違法とまでは言えんとかなんとか言っとるけど、要するにOKってことなんか。政治資金規正法ってのはどえらいザル法なんだな~。あっ(電安法も)!

 

 実に有り難いことに、私のホームページを見たということで、電安法に関してちょいちょいお問い合わせをいただくようになりました。その多くは輸入事業者様ですが、電気安全について詳しいという方はまずいらっしゃらず、「何から手を付け、どうしたら良いものか、途方に暮れている」と・・・。

 

 電安法に関するこうした書籍は現在ほとんど存在せず、そんじゃあってことで、自分で簡単な解説本を書いてみることにしました。法令の条文番号などもあまり細かくは書いておらず、電安法の全てを網羅し、何でも完璧に対応できるようなような完全マニュアルではありません。いや、条文番号などを詳細に書くと、初めて電安法に触れる方は余計に混乱されると思い、まあまあ「ザックリ」と理解していただくことを目的としました。

 

 なお冒頭に書いた上記の第一作を先にお読みいただくと、本書の内容をより深くご理解いただけると思います。第一作は無料で配信しておりますので、そちらで電安法のバカバカしさを一通りご理解いただいた後、本書と共に実務を進められることをお勧めします。

 


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最終更新日 : 2017-04-02 09:09:12

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第一章 電安法の対象か否か

第一章

電安法の対象か否か


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最終更新日 : 2017-04-02 09:09:12

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事業者いろいろ

 これまで世の中に無かったような画期的な製品を、世に送り出す零細ベンチャー企業。製品本体は自社開発し、外国の工場で量産。ACアダプターは適当なものを輸入して、これらを一緒に同梱した上で、一つの商品として小売店に納品。そしてその小売店が自社のプライベートブランドで販売する、といったケース。このベンチャー企業や小売店は、電安法上どういう扱いになるのでしょうか・・・?

 

 下記の4種類の「事業者」のどれに該当するか、これを考えてみます。

1.製造事業者

2.輸入事業者

3.販売事業者

4.小売事業者

 

 電安法でいう1.製造事業者とは、電気製品を日本国内で製造している事業者です。いわゆる「日本のメーカー」と言っても、実際の製造は外国の工場で行われているケースも多々あるわけですが、電安法では日本国内にある工場で製造しているメーカーのことのみを指します。例えばそれが別の町工場なら、その町工場の会社が製造事業者です。なので、このベンチャー企業も小売店も、製造事業者ではないですね。

 

 次に2.3.4.の事業者について。

 早速話が飛びますが、つい先日、日本の某電気機器メーカー様(A社)から、こんなお問い合わせをいただきました。

 

質問:ある電気製品を海外から輸入して日本で販売したい。実際の輸入業務を行うのは商社(B社)だが、輸入に関する責任はA社が持つ。このことを経済産業局に問い合わせたら、「電安法における輸入事業者はB社になる」と言われた。これって本当なんですか・・・?

 

 


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最終更新日 : 2018-04-22 08:18:46

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あとがき

 世の事業者様が、電安法を目の前にしてどうして途方に暮れてしまうのでしょうか。

・電安法がグチャグチャだから?

・解説本が無いから?

・インターネットに情報が無いから?

・登録検査機関が質問にまともに答えてくれないから?

・・・

 

 まあ、こんなところか、他にもいろいろとあることでしょう。

 

 前著でも書きましたが、電安法はザル法なので、コイツをクソ真面目に守ったところで、電気製品の安全が保証されるわけでも、品質が向上するわけでもありません。だからといって、電安法のコンサルタントを自称するからには、いやその前に良識ある社会人として、「電安法なんて、ほんなもんテキトーにやっときゃええんだわ!」などと公言するわけにはいきません。「電安法を守れば、安全!安心!」などと言っている人も世の中にはいるようですが、実態を知らずに言っているのならともかく、もしも知ってて言っているとすれば、何やら他の目論見があるんでしょうねきっと・・・。

 

 途方に暮れる事業者様が謎の目論見に巻き込まれてしまうのを、黙って看過するのは実に忍びません。こんな書き物が事業者様のお役に立てるのなら、技術者(の端くれ)冥利に尽きます。

 

2016年10月

入江 浩彰

 

 


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最終更新日 : 2017-04-02 09:09:12

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著者紹介

入江 浩彰(いりえ ひろあき)
◯1974年9月 愛知県名古屋市生まれ
1997年3月 東京理科大学 理工学部 物理学科卒業
1999年3月 東京理科大学大学院 基礎工学研究科 電子応用工学専攻 修士課程修了
1999年4月-2002年4月 株式会社日立メディコ勤務
超音波画像診断装置関連業務に従事(エックス線作業主任者免許を取得)

2002年5月-2012年8月 テュフラインランドジャパン株式会社勤務
IEC電気機器安全規格適合性試験制度(IECEE) CBテクニカルアセッサー
電気用品安全法 登録検査機関 登録検査員
経済産業省・電気用品安全法 登録検査機関等連絡会議(対象・非対象判定会議)委員
各種認証書の認証者(Certifier)
2012年8月 オフィス イリエ(個人事業主)
安全規格・電気用品安全法コンサルタント
ホームページ http://office-irie.jimdo.com/


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