| 作者 | じのん | 状態 | 完成 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| カテゴリー | 小説・ノンフィクション (学園・青春・友情) | 価格 | 100円(税込) | ページ数 | 8ページ (Web閲覧) 12ページ (PDF) |
| タグ |
高校生暴力恋殺人短編 |
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ある高校生四人のお話です。
明るくはありません。
短いので、通勤通学の時間つぶしなどにどぞ。
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短いので、通勤通学の時間つぶしなどにどぞ。
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1
五日前の土曜の夜、コウタとヒロがアオイを連れて取り壊し間近のビルに入った。
僕もいた。でも行かなかったことになっている。夕方から塾に行ってまっすぐ家に戻って受験勉強していた、僕は行かなかった、そこにはいなかった、ビルの外に出てずぶ濡れになりながら、コウタは僕の肩を何度も揺すって何度もそう繰り返した。ヒロもそばで頷いていた。アオイは白い肩に雨を受け、血が流れた跡をさらし、何も言わずに僕とコウタを見ていた。
コウタとヒロ、そして僕は幼馴染みだ。いつも三人で遊んでいた。今だって学校は違うけど、土日のどちらかは一緒にいる。アオイは五年生の時に転校してきた。女だから学年が上がるにしたがってつるむ時間は減ったけど、幼馴染みと言っていい。少なくとも中学の半ばまでは毎日のように一緒に遊んだ。まるで男の友達のように、僕らは接した。
三人は今、警察で取り調べを受けている。
この界隈では有名な二人組のチンピラ大樹と翔太を殺したという疑いだ。もちろん有名というのは良くない意味でだ。つまりカツアゲ、万引き、ケンカ、そして最近はクスリとレイプの噂があった。そろそろ逮捕されるよ、とコウタが一月前に言ったのを覚えている。
けれどコウタもヒロも、どちらかと言えば大樹や翔太と似た存在だ。つまりケンカやカツアゲに近いことを毎日していた。と言っても僕がいない時に限ってだ。二人の親はもうとっくに諦めていた。高校だけはかろうじて行っていた。辞めそうになる度に僕は説得した。高校中退しても生きるのが大変になるだけだから。
逆に僕はいわゆる優等生だ。多分このまま行けば東大か京大に入れるだろう。可能性は五分五分かそれ以上だと思っている。もちろんコウタもヒロもそれを知っている。アオイはどうか分からない。知っていたとしても彼女にとってはどうでもいいんじゃないかと思う。
そして昨日、三人が警察に呼ばれた。コウタとヒロが同時に、アオイは数時間遅れて。アオイはずっと家に帰らずにいたから身柄を抑えられなかったのかもしれない。その間、アオイは僕の部屋に初めて一人で来て、初めて僕と二人きりでいた。
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奥付
発行所 : ブクログのパブー(http://p.booklog.jp/)
運営会社:株式会社paperboy&co.
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