目次
ルシーの明日(完全版)
ルシーの明日(完全版)
「ルシーの明日」前編
「ルシーの明日」後編
「ルシーの明日」解説(ルシーとシリー)
「ルシーの明日」解説(ルシー的宇宙人)
「ルシーの明日」解説(ルシー的タイムマシン)
「おばあちゃん」
「ルシーの晩餐」
「時間犯罪(もしくは、AIクライシス)」
解説(AIクライシス)
「タイム残酷トラベル」
「火星征服団」
「過去確率」
「嫁食わぬ飯」
「ルシーの明日」ショートムービー
映画「ルシー」原案
おかしな童話集
おかしな童話集
「桃太郎(少年マンガ風)」シノプシス
「大きなガブ」
「ヒトラーの秘密」
「浦島異聞」
「狼ハンター」
「続・狼ハンター」
「狼ハンター」誕生秘話と今後の展開
「新釈・漁師とおかみさん」
おばけ坂シリーズ
お化け坂シリーズ
「3つの手の物語」
「お化け坂」
「あいつ」
「笑う幽霊坂」
「恨みの短冊」
「お化け坂を訪ねて」
「見えない叫び」
「びっくり妖怪大図鑑」
解説
トライ・アン・グルの大作戦
トライ・アン・グルの大作戦
「ガラスの靴大作戦」
「苦情の手紙大作戦」
「人喰い料理大作戦」
「シースルー大作戦」
<おまけ>ボツネタ大作戦
解説
アケチ探偵とニジュウ面相の冒険
アケチ探偵とニジュウ面相の冒険
「お題に生きる男」
「笑いを盗む男」
「知ってる人だけのお話」
「AIに負けるな」
「ニジュウ面相の別荘」
「ニジュウ面相は誰だ?」
解説
いずみの青春
いずみの青春(泉ちゃんグラフィティ)
アングル「泉」
「アリとギリギリデス」
<解説>「アリとギリギリデス」元ネタ
「ビデオの中の彼女」
<「湯けむりの天使」って、こんな内容>
「姪っこんぷれっくす」
「泉より愛をこめて」
「絵画の刑罰」
「V.O.ルーム」
「教室にて」(「脱衣ゲーム」より)
「ピンクの怪物」登場モンスター目録
「いけない同級生」シノプシス
「いけない同級生(仮)」シノプシス(続)
その他
その他
「おいらとタマの一人暮らし」
ボツネタ集
シノプシス・コンテスト用ボツネタ
共幻文庫コンテスト2015用ボツネタ
共幻文庫コンテスト2016用ボツネタ
アットホームアワード用ボツネタ
「師匠の憂鬱」(『西遊記』より)
さるかに合戦いろいろ
特撮ヒーロー「うさぎとかめ」
エデンの園、他
解放軍闘士のオオカミ
アリとキリギリス
アケチ大戦争
隣のタヌキ
現代版ギルガメッシュ
AI影の少女
いじめっ子は皆殺し
愛欲のリフレイン(別題「あなたと私だけの世界」)
<解説>名前遊び
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「おいらとタマの一人暮らし」

 おいらは、いきなり、一人暮らしをしないといけない事になってしまった。正確には、タマも一緒についてきたので、二人暮らしなのかもしれないが、タマとおいらはイキモノの種類が違うらしいので、やはり一人暮らしと言う事になるらしい。

 タマは、おいらと今まで同じ家で暮らしてきた、えーと、なんて説明したらいいのかな、要するに、おいらはタマのお守なのだ。何しろ、タマは、おいらが物心がついた頃から一緒にいて、おいらが同じ布団に寝てやらないと、夜も眠れないほどの寂しがり屋なのである。離れられないのは当然だったとも言えよう。

 おいらが生まれる前は、おいらのかーちゃんがタマのお守をしていたようだ。だから、おいらとタマが二人だけで家を出て行く事になった時は、かーちゃんから、タマの事をよおくかまってやるよう、いっぱい頼まれてしまった。タマは、おいらたち母子にとっては、それほど不可欠な存在だったのである。

 かーちゃんと別れる事になるのは、確かに、おいらも悲しかった。

 しかし、タマだって、自分のとーちゃんとは離れる事になるみたいなのだ。お守のおいらが弱音を吐く訳にもいかないだろう。

 これは、ジリツとか呼ばれる行動なのだそうである。子どもは、いつかは親元を離れなくちゃならないものらしい。タマがその時が来てしまったらしく、おいらもその巻き添えをくう事になってしまったのである。

 タマは、おいらを抱きかかえながら、自分のとーちゃんにこんな事を言っていたっけ。

「パパ、心配ないよ。あたしだって、もう大人なんだから。いくらでも一人で暮らせるよ。でも、カイトは連れていくからね。部屋に戻った時、誰もいなかったら、ちょっと寂しいもん。アオイの方は置いていくから、きちんと面倒をみてあげてね。アオイも、もうだいぶ歳だから、大事にしてあげてよ。パパも、あたしが居なくなったからって、だらしない生活をしたらダメだからね」

 カイトとはおいらの事で、アオイの方はかーちゃんの名前だ。こんな話を耳にしたから、おいらたち親子も離ればなれになる事が分かったのである。

 おいらとかーちゃんが親一人子一人なら、タマの奴もとーちゃんと二人っきりの家族だった。ともに、親とは別れて暮らす事になったのである。

 そして、その日がとうとう訪れた。

 おいらは、はじめて見る新品の籠に入れてもらって、まさに王様待遇で、タマに新しい家へと運んでもらったのだった。

 籠に限らず、どうやら、今まで使っていた道具は、食器にせよ、トイレにせよ、爪とぎにせよ、タマと遊ぶオモチャにせよ、全て、これまで居た家に置いてきてしまうらしい。かーちゃんが前の家にそのまま残る訳だから、考えたら、当たり前の話だ。

 一方で、おいらは、全ての道具を新調してもらえる事になったようなのである。

 こうして、やって来た引っ越し先の部屋は、今まで住んでいた家と比べると、だいぶこじんまりとした狭い場所だった。おいらとタマだけで暮らすのだから、それほど広くなくても良かったのだろう。

 その新しい住居に、たちまち、おいらの為の買ったばかりの生活用品はセッティングされていった。

 新しい家でも、すぐに、おいらが過ごせる環境は整ったのである。

 とは言え、今までとは異なる造りの部屋に、何もかも新品の道具ばかりだったので、どうも落ち着かなかったのは確かだった。

 それでも、ごはんの内容は今までと同じだったし、トイレの砂もこれまで通りのものを使っていた。何よりも、仲良しのタマが一緒にいる。

 かくて、最初こそストレスは感じていたものの、次第に、おいらも新しい家に慣れていったのだった。

 タマの様子も観察してみたが、タマの奴も、最初の頃は、とてもせかせかと動き回っていて、雰囲気から、新しい生活に戸惑いつつも、楽しんでいたようにも感じられた。

 元から、昼間はあまり家には居なかったタマだったが、この新しい部屋に越してきてからは、日中は完全に外に出かけるようになってしまった。朝早くに出て行ってしまうのだが、帰ってくるのは、ほとんどが夕方を過ぎてからなのである。

 出会える時間が少ない分、帰ってきてからのタマは、なおさら、おいらにベタベタくっつくようになって、それはまあ構わないのだが、困った事に、おいらの方が昼間の時間を持て余すようになっていた。

 これまでの家だったら、かーちゃんと一緒だったから、タマやそのとーちゃんが居なくても、それなりに、かーちゃんとじゃらけたりして、時間を潰せたものだ。しかし、この新居では、タマが出て行ってしまうと、本当においら一人になってしまうので、何もする事がなくなってしまうのだ。

 そんなおいらの気持ちを察してくれていたのか、外から戻ってきた時のタマは、すぐにおいらの事を持ち上げてくれて、

「ごめんね、カイト。寂しかったでしょう」

 と、優しい声をかけてくれたあとに、ぎゅっと抱きしめてくれるのであった。

 おいらにとっても、その瞬間は一番幸せな時間だったが、どうやら、タマにしてみても、それは同じだったようである。

 タマは、毎日のように、日中は外へと出かけていたが、外での生活は必ずしも楽しいばかりではなかったみたいなのだ。

 家に帰ってきたばかりのタマは、大体、疲れ切っていたようにも見えた。暗く沈んでいるような事もあった。そんな時は、おいらを抱きかかえて、ようやく笑顔を取り戻していたみたいなのである。

 やっぱり、タマも、前の家やとーちゃんの事が懐かしいのだろうか。前の家で一緒に住んでいたおいらと戯れると、昔の感覚が思い出せて、ささやかながら心が落ち着くのかもしれない。やはり、タマには、おいらが必要な存在だと言う事だ。

 だから、タマと一緒にいられる時間は、おいらも積極的にタマにすり寄ってやる事にしていた。そうしてやると、迷惑そうな事をつぶやきながらも、実はタマも本心では喜んでいたみたいだったからだ。

 タマは、おいらの方が寂しくて、寄ってくるみたいな事を口にしていたが、実際には、おいらがタマの事を気に掛けて、寄り添うようにしていたのである。そんなおいらの気持ちも分かっておらず、タマって奴は、ほんとに無邪気なものなのだ。

 タマの上に乗っかって、顔を舐めてやったり、自分の喉を鳴らしてみせたりすると、特にタマは喜んだ。タマの手の上に、おいらの前足を置いてやったりすると、タマは「わあ、カイト。犬よりお利口だぁ」と大げさに喜んでくれたりもした。とにかく、おいらの一挙一動が、今のタマの慰みになっていたようなのである。

 そして、夜は、おいらとタマは同じベッドで寝た。おいらには、小さな籠の寝床もあてがわれてはいたのだが、夜中にそこを使う事はほとんど無かった。たいていはタマと一緒に寝る事になった。タマが強引においらを抱いて、自分の大きなベッドに潜り込んでしまうからだ。おいらも、それに別に不満はなかったのである。

 これは、前の家にいた時からの習慣だった。ただし、前の家にいた頃は、おいらとタマ以外に、おいらのかーちゃんも一緒だった。おいらたち親子ともに、タマのベッドで寝かせてもらっていたのである。

 この新しい部屋では、タマとベッドは完全においらだけで独り占めだ。決して悪い気もしないのである。

 こんな生活が、新しい家に越してきてから、何日も続く事になった。

 じょじょにだが、おいらもタマも新しい生活スタイルに馴染んできたようだった。少なくとも、おいらは、同居家族がタマ一人でも、それほど寂しいとも思わなくなり始めていた。

 そんな、ある夜の事である。

 外出から戻ってきたタマが、やけにそわそわとしており、すぐにおいらの事を抱き上げた。

「カイト。どうしよう、不審者だよ、不審者」

 と、タマは言った。

 フシンシャが何なのかは、おいらにはよく分からなかったが、最近、タマがよく口にするキーワードだった。

 タマは、おいらを抱いたまま、窓の方へと向かった。窓はあらかじめカーテンを閉めていたが、すき間からソッと外を観察したのである。

 タマは、おいらにも外を見るよう、おいらの体を窓へと近づけた。

「ほら、あの電柱の影に誰かいるよ。最近、怪しい人がよく、このあたりをうろついてるんだって。このうちも狙われていたら、どうしよう」

 タマの言う通り、確かに、すぐ外にある大きな電柱の裏に何かが隠れているようだった。

「警察に電話した方がいいかな。でも、大げさになり過ぎても困るし」

 タマの、おいらを抱きしめる力が強まった。タマも、よほど怯えて、興奮しているらしい。まさに、こんな時こそ、お守のおいらが、タマの心の支えになってやらなきゃいけないようだ。

 一声にゃーと鳴いて、おいらはタマを元気づけた。

「ありがとう、カイト。自分がいるから大丈夫、って言ってくれてるのね」

 おいらの心遣いが分かってくれたらしく、タマがおいらの頭を撫でてくれた。

 しかし、その後、しばらく進展は無かった。タマは、まだ様子をうかがっていて、ケイサツとやらに電話を掛けたりはしなかったし、部屋に閉じ篭ったまま、時々、窓から電柱の方を見張る状況が続いた。

「あれ、いなくなったよ」

 ふと、タマがそう言った。どうやら、電柱の影に潜んでいたフシンシャの姿が、いつの間にか見えなくなったらしい。

「本当に、もうどこかへ行っちゃったのかな」

 タマがつぶやいた。

 そして、タマは、おいらを抱いたまま、ゆっくり歩き出したのだった。

 タマの奴は、臆病な割には、好奇心が強い面もあるのだ。この時もそうだった。よりによって、止めとけばいいのに、わざわざ、部屋の外へ出て、本当にフシンシャがいなくなったかどうか、確かめようとしたみたいなのである。

 おいらを抱いたままでだ。おいらと一緒なら、多少は怖さが紛れるとでも思っていたらしい。とんだとばっちりなのである。しかし、タマのお守として、こうなったら、おいらもとことん付き合うしかなさそうだった。

 タマは、静かに部屋の玄関の方へ向かい、音を立てないようにして、そっと玄関のドアを開いた。むろん、おいらを抱いた状態でである。

 玄関の外を見たタマが、次の瞬間、大声を出した。

「パパ!」

 その声にびっくりして、おいらも慌てて、タマの腕の中から地面へとぴょんと飛び降りた。

 タマが呆れた顔をしている。タマの視線の先には、戸惑いながら立ちすくんでいるタマのとーちゃんの姿があった。

 

 それから、数十分後、タマのとーちゃんはおいらたちの部屋に入れてもらえて、テーブルの前に座らされ、タマの説教を受けていた。

「もう、パパったら!あれほど、あたしは心配ないって、言っておいたじゃない。これまでも、こそこそ、うちのそばまで来て、様子を伺ったりしていたのね。今まで、近所で不審者と間違えられていたのも、全部パパだったんでしょう?」

 タマは、普段は本当に優しいのだが、怒った時は実に怖いのである。

「珠華、本当にごめん。たまたま、そばを通りがかったものだから、覗いてみただけなんだ。ウソじゃない、信じてくれ」

 タマのとーちゃんは、ひたすら平謝りしていた。

 タマに怒られるのは、前の家に居た頃から、たいていは、このとーちゃんだったのである。

「たまたま通りがかっただけって、実家からここまで100キロ以上離れてるのよ。それに、こっちの方角にはパパの用事のありそうな場所はないし。ごまかそうったってダメなんだからね」

「許しておくれ。お前がきちんと一人で暮らせてるか、気になってしょうがなかったんだよ」

「月に一度は、そっちの家にも顔を出してたじゃない。それに、あたしんところに来たかったら、そんな隠れたりしないで、堂々と訪ねてきてくれたら良かったのよ」

「それはそうだけど、あんまり遊びに行き過ぎたら、それはそれで、お前もうるさがるだろう?」

「当たり前よ!あたしだって、もう子どもじゃないんだから!」

 タマのとーちゃんは、図体がでかいわりには、タマにはからきし弱いのであった。

 しかし、本物のフシンシャとやらじゃなくて、まずは一安心だったようである。

 タマには、こんなに自分の事を心配してくれている親がいて羨ましいな、とふと、おいらも思った。

 おいらの心の中にも、優しかったかーちゃんの姿がぼんやりと浮かび上がったのであった。

 

    了


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最終更新日 : 2019-10-15 08:55:32

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ボツネタ集

 以下に掲載するのは、作品化にこぎつけなかったボツネタの数々です。

 主に、ブックショート共幻文庫のコンテスト用に考えたアイディアです。

 

 ボツネタと言うより、今はまだ書けない作品のシノプシスもいくつか含まれています。

 映画用のアイディアである「ルシー」「AI影の少女」「Battle on spirits」などがそうです。「いじめっ子は皆殺し」も、執筆保留中の小説の一つです。


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最終更新日 : 2019-10-15 08:55:32

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シノプシス・コンテスト用ボツネタ

 今となっては思い出したくもない、あるシノプシス(あらすじ)・コンテスト用に送ったアイディアの数々です。

 私のネタも、1次予選は通過していたらしいのですが、肝心のコンテストの方が終盤ウヤムヤになってしまい、誰かの作品は入選したみたいなのですが、その後の展開の話がまるで聞かれず、専用サイトの方も自然消滅してしまいました。

  • ノストラダムスの大予言、惑星直列、マヤの予言など、そのたびに地球は未曾有の危機に襲われていたのだが、未来人のタイムパトロール隊が現代人に気付かれぬようにそれらの脅威を密かに撃退してくれていた!自分たちの住む未来を守るため、過去の破滅の歴史と戦うタイムパトロール隊の活躍冒険劇。
  • 未来の地球人の兵器は、どれも安全装置(ブレーカー)がついていて、戦闘の時、極限までパワーを発揮できなくなっていた。そんな状態の時代に、宇宙人が攻めて来て、地球軍はピンチに陥るが、主人公の少年は古代博物館の奥に眠っていた過去の強力兵器、巨大ロボットを見つけ、それに乗って出陣する。
  • 人類が絶滅した超未来の地球。人類の文明を引き継いだロボットたちの未来社会に、実験で絶滅種の人間が一人、クローン再生される。ロボットだけの世界に紛れ込んだ、たった一人の人間が騒動を起こす。
  • 馬、牛、豚、ニワトリ、犬の五匹の動物による戦隊ヒーローが誕生する!彼らは、長きに渡って、自分の同族を家畜として虐待隷属してきた人類を悪の組織と見立て、戦闘を開始する。善悪の視点をひっくり返してみた風刺ヒーローもの。
  • 現代日本のある父子家庭。パパ大好きな娘が、不思議な力(魔法?超能力?)で、大人になる能力を身につけ、冗談のつもりで大人の姿で父に接近したところ、恋仲になってしまう。ここに禁断のラブファンタジーが展開。賢い娘は、大人と子供の姿を使い分け、父がピンチの時に上手に手助けする。
  • テレポートができる超能力者の地球人が、調子に乗った結果、宇宙の果ての惑星に瞬間移動してしまう。座標があいまいな為、超能力では地球に戻れない。しかし、その星には友好的なエイリアンがいて、一人乗り宇宙船を貸してくれて、地球人はそれに乗って、地球を目指す事に。大冒険スペースオペラ。
  • 地獄のテレビ放送、ベルゼブル通信。悪魔たちが視聴するベルゼブル通信の内容は、ドキュメンタリーも企画ものも創作ドラマも、人間の悲劇や不幸を取り扱ったものばかりだ。地上に降り立った悪魔のキャスター、ベルゼブルの今宵の犠牲者は誰?
  • マッドサイエンス部。我が校の科学部の部員は、一人一人が博士なみの天才だ。それぞれの部員が、生物学、ロボット工学、心理学、天文学など、一つの科学分野だけ得意としており、そんな彼らが時には手を結んだり、あるいは敵対したりして、学園に騒動を巻き起こしたり、事件を解決したりするのだ。 

 ボツネタとは言ってますが、まあ、依頼さえあれば、いつでも正式作品に書き上げられるネタばかりです。3番めの未来ロボット社会ネタなんて、まさにルシーものの原点ですね。5番めの父娘ラブファンタジーは、コミPo!版「ミーちゃん千一夜」の変形。と言うか、ほんとは「ミーちゃん千一夜」のネタを送りたかったのですが、すでに執筆済みのネタは応募不可でしたので、送れませんでした。6番めのスペースオペラの話も、実はマンガ用の下書きは学生の頃にすでに書き上げてしまっています。7番めのベルゼブル通信も、大学生の時にアマチュア映画で作れないだろうかと温めていたネタです。

 そして、このコンテストでの見捨てられ感がはなはだ悔しかったのが、このたび、私がまた小説を書くようになりだしたきっかけでして、1番めの1999年のタイムパトロールものを発展させた物語が「ルシーの明日」だったのでした。


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最終更新日 : 2019-10-15 08:55:32

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共幻文庫コンテスト2015用ボツネタ

 共幻文庫が、お題つきの短編小説コンテスト12回連続を行なっていたのに私が気が付いたのは、2015年も末でしたので、この2015年のコンテストにはほとんど参加できませんでした。参加できたのは、終盤の3回分だけで、なおかつ時間が足りなかったので、各回に1本だけ出品するのが精一杯です。よって、作品化以前に、形にならなかったアイディアも結構ありました。

 第10回のお題が「秘密」。このお題は、色々な切り口で書けそうです。昔話の「雪女」みたいなストーリーとか、皆が知っているのに、わざと知らないふりをしている秘密の話とか、いろいろと構想は浮かび上がったのですが、なかなか形になりませんでした。結局、締め切りに間に合いそうになくて、出品したのは、昔書いた短編の使い回しで「ブログ・ブロークン・ジェラシー」です。

 第11回のお題は「手」で、最初は、タコ型宇宙人と握手したところ、握手したのは触手じゃなくて、触手の中に混ざっていた性器だった、と言う下ネタを考えていたのですが、状況設定がうまくまとまらず、作品化ならず。代わりに、浮上し、作品化にこぎつけたのが、お化け坂シリーズの第1話となる「帰り道」でした。

 第12回のお題の「。」につきましては、はじめっから「お題に生きる男」のネタしかひらめきませんでしたので、ボツネタはありません。


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共幻文庫コンテスト2016用ボツネタ

   第1回お題「笑い」

 正式に出品した作品のうち、「笑いを盗む男」はユーモア、「笑う幽霊坂」はホラーでしたので、もう一本、ほのぼのした作品を送ろうかと考えていました。で、思いついた話と言うのが、幼稚園の女先生がジャングルを歩いていると、ヘンテコな動物にいっぱい出会うと言うストーリーで、実は入院していた先生を喜ばす為に、園児たちが書いてきた動物の絵で作られた紙芝居だった。その紙芝居を見た先生が嬉しくて最後に笑うと言うオチだったのですが、いまいち傑作になりそうな気配が感じられません。で、書かないで、止めてしまいました。登場人物名は全部「クレヨンしんちゃん」から借用しようと言うところまで話は煮詰めていたのですがね。

 

   第2回お題「復讐」

 このお題は私の得意ジャンルです。次々にネタがひらめいたのですが、ここは慎重になって、特に中身が凝った作品のみを出品作として完成させました。

 実際に執筆したにも関わらず「浦島異聞」は、復讐ネタっぽくなくて、出品を保留したのは、すでに別所で書いた通り。「浦島異聞」の姉妹作で「かぐや異聞」なんてのもひらめきました。かぐや姫が何らかの復讐の為に、地球の花婿候補たちに無理難題を吹っかけた、と言うオチなのですが、いまいち中身が軽すぎました。もともと、「浦島異聞」つながりで、登場人物名に昔話キャラを多用したかっただけの作品なので、「浦島異聞」の方が出品保留になると、当然こちらも書くのは中止です。

 悪魔サタンが復讐に燃える話を考えました。神様エホバが、突然あらわれて、サタンにあっさりと神様の地位を譲ってくれたのですが、神様の仕事は忙しすぎて、サタンはびっくりします。結局、エホバに神様の役職を返上するのですが、復讐しようとしたら、逆に不幸になってしまうと言うお話。このテの、復讐すると自分が苦境に陥ったり、復讐内容が逆に相手を喜ばせてしまうと言った話をもくもくと練っていました。

 ヴァイトン(精神を喰う生命体)が出てくる話も書こうかとしていました。学校のイジメで自殺した子がヴァイトンに生まれ変わります。ヴァイトンの好物は、イジメをする意地悪な心で、今度はヴァイトンたちが地球へいじめっ子の心を食い荒らしに向かうと言うシーンで終わります。でも、この話は暗くなり過ぎて、入選からは絶対外されると思いました。

 いっそ、復讐対象が実は今この小説を読んでいる審査員だ、と言うトリッキーな展開の話も考えました。でも、そんな話じゃ、絶対に審査員にはウケないし、入選はムリですよね。

 

   第3回お題「料理」

 料理と聞いて、すぐひらめくのが「注文の多い料理店」(by宮沢賢治)。ほとんど躊躇する事も無く「人喰い料理大作戦」のネタがまとまりました。トライアングルのエピソードについては、この程度の安易さで構わないのであります。

 一方、ルシーをどう料理と結びつけるかは、けっこう苦労しました。最初、ロボット玩具のルシーに電気をさまざまに料理して喰わせる話を考えていたのですが、どう知恵を絞っても、電気の料理と言うものが思い浮かびません。結局、ありふれたストーリーですが「ルシーの晩餐」の形に落ち着きました。

 

   第4回お題「幽霊」

 このお題を見た途端、私には「お化け坂」を送れ、と示唆しているように見えてしまい、別コンテストで落選したばかりの「お化け坂」をすぐに投稿してしまいました。

 もう一本は、もともとは「幽霊人形(仮)」というアイディアで、はじめっからオモチャの人形に幽霊が取り憑く話を予定していました。幽霊が取り憑いたのは、オモチャ会社の試作品の人形で、会社は「幽霊が取り憑く人形」として、量産して大々的に売ろうとします。しかし、実際に幽霊(試作品を作った男の死んだ奥さん)が本当に取り憑いたのは、最初の試作品だけで、あとの人形はインチキで、その事がバレて、幽霊人形はすぐ発売禁止処分になってしまいます。で、唯一のホンモノ幽霊人形を巡って、最後は「知ってる人だけのお話」と同じオチになる訳です。なぜ、この原案を「知ってる人だけのお話」に大幅変更したかと言いますと、この「幽霊」のお題が発表された後すぐ、共幻文庫のサーバーが本当に繋がらなくなるハプニングがありまして、不謹慎ながら、ネタとして小説に組み込んじゃった次第です。ほんとに「知ってる人だけのお話」なのであります。

 本当は、本物の幽霊ではなく、幽霊部員や幽霊船と言った「人がいない」という意味合いの幽霊ネタを書いてみたい気もあったのですが、すでに出品用作品が2本決まってしまっていたので、このネタは膨らみませんでした。

 

   第5回お題「成長」

 「AIに負けるな」のストーリーは、お題が分かる前からすでに決まっていました。原案段階では、本編内でも触れてる囲碁勝負のような、人間の小説家対AIの小説書き勝負の話にするつもりでした。タイトルが「AIに負けるな」なのは、その名残りなのであります。

 もう一本、出品しようと言う事で、蛙里いずみの新作にする事はすぐひらめいたのですが、アイディアがまとまるまでは、かなり苦労しています。最初、「姪の成長」を正攻法で描こうとも思ったのですが、あんまり面白くなりそうにありません。それで、いつものごとく「キャラクターの成長」をオチにした、トンデモない話になってしまったのであります。実はいずみが二人出てくるのが元々のイメージだったのですが、むしろ意外さを重視して、完成品のようなスタイルにしました。

 もっと変わった「成長」の話も書けそうな気はするのですが、今回はあまり頭を絞ってはいません。

 

 総括しますと、本コンテストでは、ニジュウ面相ネタお化け坂などのシリーズものにこだわりすぎた為、アイディアに自分で制限をかけちゃた感じもします。特に後半戦ほど、すでにネタが決まっていたため、新しい発想が膨らまなかったようで、ちょっと惜しい事をしたかもしれません。


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アットホームアワード用ボツネタ

 アットホームアワードの小説コンテストお題が四つありまして、そのうち、お題「一人暮らし」には「おいらとタマの一人暮らし」を、お題「お隣さん」には「おばあちゃん」を送らせていただきました。

 さて、お題はまだ二つあったのですが、「おばあちゃん」の出来が良すぎた事もあって、なかなか次のネタが決まりませんでした。

 お題「ご当地物語」は、私自身があんまり旅行しない人間なもので、いい舞台がひらめきません。いっそ、私が今住んでいる町を舞台にした「桜の町大作戦」(うちの町の名物が桜草だったもんで)なんてのも考えたのですが、少し安直すぎるかと思い、ひとまず保留にしました。もし、この話を書いていたら、トライアングル・シリーズの一本になっていました。

 もう一つ残っているお題「二次創作」がまた、なかなかの難産でして、ネタは次々にひらめくのですが、あと一歩、作品化に及びません。

 「三匹のこぶた」を元ネタにして、ワラ、木、レンガの家を比べる話とか考えたのですが、いまいち内容がふくらみませんでした。「不思議の国のアリス」のパロディで「日本の国のアリス」はどうだろう、と思いました。日本の住宅はウサギ小屋だと聞いて、アリスが小さくなるお菓子を用意しているとか、日本の住宅事情をアリス原典のネタと引っ掛けて、ユーモアに描こうかと思ったのですが、これも、あまり斬新な内容になりそうな気配が感じられませんでした。

 いっそ、「宇宙戦争」タコ型火星人が地球人に化けて、スパイとして日本に潜入する話なんてのも考えたのですが、最後は、日本人の親切さに触れて、火星人が改心すると言う展開にしたかったのに、生き血が好物で、ウィルスにやたらに弱い火星人では、なかなか、そんな方向には話を進める事が出来なかったのでありました。

 

 さて、これ以上、アイディアがひらめかなかった為、アットホームアワードへの参加はもう止めるつもりだったのですが、その後、アットホームアワードの入選作を見ますと、私がNGネタと考えていた幽霊物件話とか「ご当地物語」でも「架空の町」なんてのが採用されておりまして、オイオイと思ってしまいました。

 何でもアリかよ、と判断した私は、とりあえず、もっとアットホームアワードに作品を送ってみる事にしました。そうして、無理やり書きあげた新作が「アリとギリギリデス」「ビデオの中の彼女」だったのであります。まぁ、最終的にどれも入選し損ねた訳なのですが。


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<解説>名前遊び

 執筆活動を再開するにあたり、過去の自作のキャラクターはほぼ使い回ししないと心に決めたのですが、そうなると、登場人物の名前の付け方に自由度が増した分、少し遊びたくもなってきました。

 最初に遊んでみたのが「帰り道」です。この作品に出てくる二人組の名前は、一恵とF先輩で、私としては、吹石一恵と福山雅治のつもりだったのですが、ヒントが少なすぎて、誰にも気付いてもらえなかったようです。そんな訳で、「帰り道」の続編となる「3つの手の物語」では、もろ、先輩を福山と表記し、一恵の父親の徳一も登場させております。(吹石一恵の父親の名前が徳一)

 以後の作品では、もっと分かりやすい名前遊びをする事にしました。

 

「お化け坂」

はるか    (春か)

なっちゃん  (夏ちゃん)

アキラ    (秋ラ)

冬彦

 

「笑う幽霊坂」

美来  (未来)

過子  (過去)

 

「おばあちゃん」

世界一

世界初音  (世界初ね)

世界喜望  (世界規模)

 

「ルシーの晩餐」

キノオ  (昨日)

キョウ  (今日)

アス   (明日)

 

「浦島異聞」

桃吉  (桃太郎)

金太  (金太郎)

寸坊  (一寸法師)

 

「時間犯罪」

L(Laboratory)病理研究センター

時間犯罪を犯す人H(Human)

バチルスB(Bacillus)

友人F(Friend)

 

 トライアングル・シリーズは、主要登場人物が三人と言う事で、トライアングルトライ、アン、グルに分解してみました。そのまんま、他の登場人物名も、打楽器を用いています。雑誌「ダ・ガッキ」をはじめ、編集長のシン・バル氏、T・バリン(タンバリン)氏、すず(ベル)さん、など。

「ガラスの靴大作戦」に出てくるサンドリヨン(社)とはシンデレラのフランス名「人喰い料理大作戦」のゲストキャラであるモーロックとは、ウェルズ「タイムマシン」に登場した人喰い未来人の名前です。トライアングル・シリーズにつきましては、ボツネタの方も、大体こんな感じでゲストキャラ名が付けられています。

 

 「知ってる人だけのお話」の登場人物は、虎井、安藤、グルと実はトライ、アン、グルを和名に変えただけのものです。もう一人?の重要登場人物である尾場家サカも平仮名にすると「おばけさか」となり、他にもルシーアケチ探偵、ニジュウ面相などが出てきますので、この作品はほんとは私の最近のシリーズもの全ての名前を含有したお遊び(パロディ)だったりします。

 

 「おいらとタマの一人暮らし」は、人間キャラの名前の方が珠華で、通称タマ。猫の親子の方がアオイとカイトと、今どきの人間の子どものような名前を付けられておりまして、名前だけだと飼い主とペットが逆転しています。

 

 いずみちゃんシリーズ蛙里いずみと言う名前は、第一作「アリとギリギリデス」のアリに引っ掛けて、生まれました。蛙里(かえるざと)の読み方を変えると「あり」とも読めるのであります。さらに、「泉より愛をこめて」に出てくる画家の角土(かくど)ですが、これも角土=角度=アングルとなり、名画「泉」の作者であるアングルを和名に変えた(かなり苦しいですが)ものなのでした。

 

 「狼ハンター」の登場人物、ペローグリムと言う名前はどちらも「赤ずきん」を紹介している有名童話作家の名前です。山羊のニコの名の由来は、ネタばれしちゃいますが、お察しの通りユニコーンから取っています。赤ずきんの喋り方を藤田ニコル風にしたからと言う訳ではありません。


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ルシーの明日とその他の物語


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