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2月6日(土)、入院している父親の今後の治療のことで相談あると主治医に呼ばれていた美緒は、N総合病院の5階にある主治医室のドアを暗い表情で、コン、コンとノックした。主治医の静かな返事が返ってきた。「どうぞ」美緒は、お化け屋敷にでも入るように恐る恐るゆっくりとドアを押した。そっと、ドアから顔を覗かせるとイケメン主治医が、ソファーの横でホストのような上品な挨拶した。「いらっしゃい。そんなに緊張なされなくてもいいんですよ。いいお話ですから、さあ、こちらへ」

 

 

 

美緒は、ほんの少し笑顔を作り、ホストクラブに始めて足を踏み入れるように、ぎこちない足取りでグリーンのソファーにゆっくり近寄って行った。「さあ、お座りください。お父さんの治療のこともですが、今日は、美緒さんの将来についてもお話しようと思い、お呼びしたのです」オレンジ色のレザーミニスカートをはいた美緒は、恥ずかしそうな表情でゆっくり腰を降ろし、両手を両膝の上に置き、主治医と正対した。一瞬、主治医と目が合うと、ショーツを隠すようにキュッと股間を閉じた。そして、美緒は、有罪判決を待つ被告人のように、ガクンとうなだれてしまった。

 

 

 

大きく胸を張った主治医は、美緒を見つめ、ニコッと笑顔を作った。「突然のことで、本当にご心配なされたでしょう。お父さんの容態は、今のところ問題ありません。でも、残念なことですが、先日お話したように、お仕事ができるような健康な状態に、回復する見込みはありません。また、これから先、最先端医療を用いた長期にわたる治療をせざるを得ないでしょう」

 


 

美緒は、面会に行った1月23()に、父親が植物人間になってしまったことを主治医から聞かされていた。だから、冷静に話を聞くことができたが、支払うことができない今後の治療費のことを考えると胸が痛くなった。うつむいていた美緒は、頭を持ち上げると一言、はい、と返事した。言い終えると、コクンとまた頭を落とした。「美緒さん、元気を出してください。美緒さんは、まだ、高校生です。暗い顔は似合いませんよ。美緒さんの将来のことを考えましょう」

 

 

 

美緒は、力強く発せられた将来と言う言葉の響きにハッとした。頭を持ち上げた美緒は、つぶやいた。「将来、ですか?」主治医は、大きくうなずき、明るい声で話しかけた。「そうですとも。美緒さんは、お父さんと二人暮らしでしたね。お父さんが、入院された今、美緒さんは、一人ぼっちになりました。でも、心配は要りません。治療費も今後の生活費も私に任せてください。美緒さんが、お仕事に就かれるまで、私が面倒を見ます。元気を出してください」

 

 

 

美緒は、夢のような話が信じられなかった。美緒は、疑うような表情で尋ねた。「え、いったいどういうことですか。どうして、そんな援助をしてくださるのですか?」一瞬、援助交際のことが頭をよぎった。主治医は、美緒の不安を察して、具体的な話をすることにした。「美緒さん、心配なさらないでください。ただ、こちらにも条件があるのです」美緒は、主治医の下心を察して、小さくうなずいた。

 


 

治療費が支払えない今、自分ができることは、援助交際以外ないと覚悟していた。もし、体を求められれば、素直にうなずく覚悟もできた。美緒は、OKサインとしてほんの少し股間を開き、うつむいたまま返事した。「はい、先生の言われるままにいたします」主治医の視線は、OKサインをすばやくキャッチした。そして、そ知らぬ顔で静かに話し始めた。「美緒さん、お願いがあるのです。美緒さんにとって、苦渋の決断を迫られることになるのですが、お話します」

 

 

 

美緒は、自分の体をささげてでも、父親を治療してもらう決心をした。「どんなことでしょうか?どんなことでも、やります。父を治療してください」美緒は、主治医の視線を誘導するかのように、さらに股間を広げた。主治医の視線は、美緒の股間に突き刺さっていた。「美緒さんに分かっていただけるか、ちょっと不安なのですが、医学上必要とするすべての治療を病院に任せていただきたいのです」

 

 

 

美緒は、主治医の言っている意味が、よく理解できなかった。「どういうことですか?難しいことは、分かりません」主治医は、大きくうなずき返事した。「お父さんを使った人体実験をさせていただきたいのです」人体実験と聞いたとき、全身に震えが走った。そして、一瞬、左右の太ももをキュッと閉じた。「え、人体実験ですか。体をバラバラに切り裂くんですか?内臓も取り出すんですか?」

 


 

美緒の頭の中のスクリーンには、陳列棚にきれいに並べられたバラバラに切り離された手足と切り取られた父親の頭が、鮮明に映し出されていた。主治医は、顔を左右に振り、ゆっくりと説明した。「いいえ、そんなことはいたしません。人体実験とは、脳機能の実験なのです。解剖はしないのですが、脳の実験には、予測不能な危険が伴うのです。そのことを了解していただきたいのです」

 

 

 

美緒は、危険が伴うという意味がよくわからなかった。しかし、治療費が支払えない今、断ることができなかった。「はい、治療は、先生にお任せいたします。それだけで、いいのですか?」生活費の援助を受ける限り、後になって、援助交際を求められるのではないかと思ったが、たとえそのようなことになっても、潔く、体で支払おうと腹をくくった。美緒の股間は、再び、徐々に開き始めていた。

 

 

 

「すべての治療を任せていただければ、それでいいのです。美緒さんは、安心して、勉学に励んでください。もし、看護師を目指されるのであれば、N看護学校に進学なされてください」主治医の優しく甘い言葉は、徐々にワレメに疼きを起こさせていた。ふっくらと盛り上がったワレメの形をくっきり映し出しているシルクのショーツは、じんわりと蜜ツボからにじみ出てくるヨダレで濡れ始めていた。

 


 

多額の治療費の悩みがなくなり、肩の荷が下りたのか、今までの胸の息苦しさがパッと消えた。だが、一人ぼっちになったことを改めて自覚すると、寂しさがこみ上げてきて、涙がこぼれそうになった。「父の治療、よろしくお願いします。ただ、今は、家賃も水道代も払えないほど、貧乏なんです。まったく、お金が無いんです。食べていくお金も、これから、どうしていいか・・」美緒は、両手で顔を覆い、涙を隠した。

 

 

 

「そうでしたか。それは、お困りでしたね。でも、もう安心です。今月の生活費は、すぐにお渡しします。そして、今まで通り、勉学に励んでください。そうだ、もしよければ、N看護学校の女子寮にお入りになられてはいかがですか。寂しさが、まぎれるのではないでしょうか」落ち込んでいた美緒であったが、女子寮に入れると聞いて、笑みが浮かんだ。「え、女子寮に入れるんですか?お願いします。一人ぼっちでいると、寂しくて涙が出てきます。お願いします」

 

 

 

「さあ、涙を拭いて」主治医は、ハンカチを手渡し、笑顔で返事した。「早速、引越しなさってください。引越し費用は、私に請求されて結構です。どんなことでも、相談に乗ります。いっしょに頑張りましょう」主治医の優しい救いの言葉で、地獄から救われたような心持になった。フ~~、と一息つくと、父親との面会について尋ねた。「治療は、病院にすべてお任せしたいと思いますが、面会は、これからも、今まで通り、できるのでしょうか?」

 



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