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第三十回 『独立国家のつくりかた』とコピーロボット~G から Uへ~

 年末にちょっとだけUと話した新しい物語はもう少し時間がかかりそうだから、今回はポエムだけ、はみだし掲載するよ。

 

 いきなり話が飛ぶんだけど、裏金やら天下りで私腹を肥やす金持ち権力者が固定化され、貧富の差が拡大する中、女性や子供の貧困とか問題視されてるけど、今後は自分の身を自分で守るために、家や物や人間関係も含めて多人数でシェアするって考えがどんどん広まっていくんだと思う。
 極論すれば金持ちは豪邸に、貧乏人は長屋にって感じで。

 

 数年前、坂口恭平の本を何冊か読んで、「ゼロ円通貨」の可能性について考えたことがある。前に言ったっけ?
 貨幣的には全く価値のない電子通貨で、一人につき1ゼロ円しか持てない。
 例えば、いただき物とかお手伝いの御礼として、一回につき1ゼロ円を払う。
 ただ、1ゼロ円をもらった方は蓄積されず、1ゼロ円のまま。
 そして、1ゼロ円払った方は新しい1ゼロ円が、ゼロ円国家から無限に補充される。
 この貨幣の価値はお金じゃなくて、「AさんがBさんに何をしてあげたか」って履歴がネット上に保存されること(公開非公開は別として)。
 誰かが誰かに何かをしてあげた奉仕の履歴がどんどん、ネット上の日本地図に、あるいは世界地図に→矢印となって無数に表示される。これがゼロ円通貨の価値。まぁ似たような何かはきっともうネット上にあるんだろうけどさ。
 こういうシェアの考え方と、欲しい人とあげたい人がピンポイントで繋がるネットは、抜群に相性がいいと思う。
 U、こういう仕組みつくっちゃいなよ?
 
 って流れで話が更に飛ぶんだけど、三年前の「丸刈りの誕生」あたりから始まった俺らのやり取りが、三十回目にして一周した気がする。
「誰に向かって謝ってんの?」って違和感において、最近の芸能人の謝罪はあの時と同じ(冬の風の)臭いがした。
 今後働かなくとも二生くらいは暮らしていけるだろう金持ち中年アイドルグループを可哀想とか心配しても、惨めなのはむしろ自分の方じゃない? ブラックだ奴隷だって騒いでも、国を守ってる原発作業員等の本物のブラックさや待遇改善には誰も全く無関心じゃん。
 やっぱ原発作業員も防護服でもっと歌って踊って作業しないと、世界に一つだけの花は咲かせられないのかな?

 ってことで「ブラックフラワーチャレンジ」って企画を考えた。我こそは彼らよりも断然ブラックで奴隷ですって自覚ある猛者たちが、あの曲で踊る動画をアップして待遇改善を訴えるっていう。例えば介護とか育児とか風俗とか作業員とか(難民とか)の皆さんが顔隠すマスクでも付けて、あの曲で連携して踊ったら誰が本当のブラックなのか、みんな考えるんじゃないかな。

 あと痴情のもつれで謝罪会見した女性芸能人の方は、色恋沙汰は犬も食わないし当事者が勝手に金で解決すべき。もちろん仕事として会見した以上、嘘がバレたら仕事上の制裁は受ける。ただそっから先、赤の他人にとっては「無評の評」であるはずべき。当事者以外当事者じゃないのに、他人が善悪語る不毛さは自覚すべき。

 

 んでそんなことより俺がちょっと思いついたのは、あの人だったらどうしたかなってこと。
 あ、あの人ってHOTEIさんだよ、もちろん。
 支えてくれた山下久美子をあっさり捨てながらの「さよなら永遠の恋人よ」って俺(HOTEI)一流の美学で歌い上げたかと思えば、返す刀で今井美樹には「あなたへの愛こそが私のプライド」って俺(HOTEI)一流のプロデュースで歌わせて大ヒットさせる才能と、面の皮の厚さね。
 ここは一つ先輩を見習って『厚顔無恥もありあまる』ってタイトルでカバーシングルをプロデュースすべきでゲス。もちろん「プライド」のカバーをお友達!?の女性タレントに歌わせつつ、カップリングには自分が歌う「THANK YOU & GOOD BYE」のカバーを収録すべきでゲス。収益はチャリティー目的で、寄付先はやっぱ親の離婚とかで貧困に陥った子供たちあたりかな、ここはマジね。ジャケはHOTEIさんのアップで、面皮の厚みがありあまる効果による顔圧でいいじゃない。んで最後はなぜかHOTEIさん囲んでバンザーイ!って胴上げワッショイでいいじゃない。

 

 最後に、記念すべき第三十回にこんなどうでもいい(Uが興味なさそうな)内容でごめんねって言い訳なんだけど。
 これもちょっと年末の件で超個人的なポエム書いたら、それが年明けそっくりゲスかぶりしてて、残念なほど卑近でがっかりしたのが原因です。俺としてはかなり悩みながら真情を発露させたポエムのつもりだったのに。

 おまけに本家ゲスのタイトルや歌詞がすでに完璧だから、俺なんて後付けの蛇足もいいとこって滑稽さがまさにウマシカの面目躍如だね。思い通りにはいかないよ。
 だからもうこれはゲスに捧げるつもりで書いたことにして成仏させる。そのほうがすっきりする。

 最近の俺が生き方につまづいたせいで勝手に出てきた言葉だけど、本当は、文学や、ネットや、シェアや、文化の意味やあるべき役割について書いたつもりなんだって、今さら気づく有り様で、何様だよホント。書きゃ全て解決だったら人生いらないからね。

 

 さて、今回はこんな感じ。
 どうかな?

 


「はみだしウマシカさん その11」

コピーロボット

 


生きてると いろんな選択肢があるその度に

 

コピーロボットが現れて

 

自分が歩まない方の人生を

 

コピーロボットが選んで 生きてくれたらいいのに

 

そしたら たびたび たくさんのコピーロボットと

 

記憶の共有をして いろんな人生を体感して

 

悲しんだり 楽しんだり

 

つけた傷の痛みをこらえたり ときには笑いもこらえたりして

 

全ての記憶が混ざり合って プラスマイナスゼロになって

 

早まった選択も 泣いて捨てた選択も 最後はみんな

 

どれもただ 大切な思い出の一つとして

 

たくさんの人生を いつくしめるようになるのに

 

たったひとつしか人生を選べないせいで

 

当たり前に素晴らしかったはずの人生が 急に色あせて

 

ただひとつしか人生を選べないせいで

 

本当はそこにいたかもしれない コピーロボットの背中を

 

こんなにも 目で追ってしまう いないのに そんなのいないのにね


奥付



考えるウマシカ~第三十回 『独立国家のつくりかた』とコピーロボット~


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著者 : 弦楽器イルカ
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/gengakkiiruka/profile


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