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それは何ですか。

ウサギは注意深く何かを見つめる。そしてその何かが手に持っている白い三角の物に目が釘付けになる。

何か「・・・うん?」

ウ「それは何ですか?」

ウサギは真っ直ぐ白い三角の物を指さし、何かにたずねる。

何か「これかい?これはおにぎりだよ。」

ウ「おにぎり・・・。おにぎり、おにぎりー!!」

それだけを聞くと、ウサギはタカタカと走り去ってしまった。

何か「あ・・・。またね。」

何かは小さくつぶやき、走り去るウサギの背中を見送り、ひらひらと手を振った。

 

 


あの何かはこわくない・・・。

ウサギは家に帰り、いつものようにマグカップでココアを飲んでいた。

ウ「よくわからないけど、あの何かはこわくない・・・。」

ウサギはよくわからない不思議なワクワク感を感じていて、なんだか今日は気持ちよく眠れるような気がしていた。

 

 


見つかった!

ウサギは今日も歩いていた。たぶんウサギは初めて前の日と同じくらいの時間に前の日と同じ道を歩いていた。

ウ「何かいるかな。」

ウサギが歩いていくと、山の頂上の道の先に、昨日遭遇した何かがまた座っていた。

ウサギは何かと接触するために、今日も丁度良い大きさの枝が落ちてないかと一生懸命探した。

ところがなかなか枝が見つからなかったので、ウサギの方が先に何かに見つかってしまった。

何か「やあ!」

 

 


おにぎりもらった。

ウサギはスタスタと歩き、何かの隣のちょっと離れたところに座る。

ウ「今日もおにぎりですか?」

何か「今日もおにぎりだねぇ。」

ウ「おにぎりはなんですか?」

何か「おにぎりは・・・なんというか・・食べ物だね。」

ウ「食べ物・・・。」

何か「ふたつ持っているんだ。ひとつあげるよ。」

ウサギはとてもとてもびっくりしてしまったが、優しく差し出されたおにぎりを手に取ると、なぜか幸せな気持ちになった。

 

 

 


す・・・すっぱ!

何かはさっきよりほんの少しだけ、ウサギの近くに座り、おいしそうに幸せそうに自分のおにぎりをほおばっていた。

ウサギはそんな何かを横目で見ながら、意を決して、パクリとおにぎりをほおばる。

ウ「・・・。」

思ったよりもおにぎりは地味な味だった。だけど、どこか優しくて元気が出るような味だった。

ウ「す・・・すっぱ!」

何か「あ、ごめん。うめぼしだめだったかい?」

 

 

 



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