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やあ!!

何か「やあ!!」

その何かは山の上からちょっとだけ手を振って、大きな声でとても簡単にあいさつをした。

ウ「あっ・・・。」

ウサギはとてもドキドキしてしまって、あいさつも返さずに思わずタカタカと来た道を走って逃げるように戻っていった。

 

 

 


あれは、なんだったんだろう・・・?

ウサギはいつもより短い道で急いで家に帰ってきてしまったので退屈になってしまった。

退屈になると忘れたいこと、なかったことにしたいことも思い浮かぶ。ウサギはさっき遭遇した何かのことを思い出していた。

白い体、長い耳、ちらっとしか見てないが、ほっぺには特徴的な☆の模様がついていた。

そしてなぜかとても興味をそそられる白くて三角の物を手に持っていた。

ウ「あれは、なんだったんだろう・・・?」

ウサギはやることがないので早々におふとんをかぶったがドキドキしてなかなか眠れなかった。

 

 

 


黄色いお花畑。

またとある晴れた日。ウサギは今日も、歩いたり走ったりしようと思って出かける。今日もどんどん行く。どうも今日の道はあの何かと遭遇した山の頂上への道につながっていそうだ。

ウ「違う道にしておこうかな・・・。」

いつも気の向くまま、何も考えずに道を進んでいる。気にかかることがあるからといって、自分の道を変えるのも何だか悔しい。ウサギは考えるのをやめて、そのまま進み続けた。

 

 

 


枝をバキッ!

ウ「あっ。」

山の頂上に、このあいだ遭遇した何かがまた座っていた。

しかし、今日はウサギの身体は止まらなかった。ずんずんとその何かに近づいていく。

ウサギは早くも遅くもない速度で進み、何かが座っている山の頂上付近で止まる。

そこで足元に転がっている大きめの枝を見つめるウサギ。そして、

バキッ!

今日は自らの意志で大きめの枝を踏み抜いた。

 

 


こわい何かですか。

山の頂上に座っていた何かが、その音に敏感に反応し、ウサギの方を見る。

何か「やあっ。」

何かはちょっとだけ手を振って、大きくも小さくもない声でとても簡単に挨拶をした。

ウ「あ、あ、あ、あなたは誰ですか?」

何か「・・・。」

ウ「こ、こ、こわい何かですか?」

何か「こわい何かではないよ、たぶん。」

 

 

 



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