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私は誰ですか。

ク「あなたには名前はあるのかい?」
ウ「ない!」
ウサギはビシッと答える。
ク「ふふ。じゃあ、今日名前をつけよう。何がいいかなぁ。」
クーたんは腕をくんで、考える。
ウ「クーたんには、どう見えてる?」
ウサギは自分を指さしてクーたんを見つめる」
ク「うーん・・・、ウサギに見えてる・・・。」
ウ「じゃ、ウサギでいいや!」
ク「あとは、うーん、うーん、うーん、元気で普通のウサギさん・・・?」
ウ「ウサギ、フツウ、ゲンキ、フツウ、ウサギ・・・それじゃ、フツウサにしようか。」
ク「フツウサか。かわいい名前だね。」
フ「うふふ・・フツウサ、フツウサー!」

 


おかしなおかしな優しいところ。

いつなのかわからない時、どこなのかわからない場所。たぶん小さな星の小さな国なのだろう。たぶん小さな町の小さな家なのだろう。その家から走ってけっこう行ったところにある山の頂上で座って話をしている不思議なふたつの何か。

 

白くてももこもこしている何か。マシュマロみたいにフワフワで、さわるとたぶん柔らかい。みょーんと長いのはたぶん耳で、敏感にひくひくと動いている。おそらく私たちの世界の言葉で表現すればウサギと呼ばれることになるだろう。

 

フ「クーたん!」

ク「なんだい?フツウサ。」

興奮冷めやらぬフツウサがクーたんに問う。

フ「フツウってなに?」

ク「・・・。」

 

そんな二羽のウサギの出会いと別れのお話。

 

第一章「春、遭遇」完

 


奥付

星のクータン 第一章 遭遇


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著者 : ジェニュイン黒田
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