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はい・・・傘。

何か「はい。」

何かがウサギに傘をわたそうとする。

ウサギは傘を初めて見るが、なんとなくそれは雨を避けるための物で、なんとなく、それをウサギに渡してしまったら、何かが雨に濡れてしまうことがわかった。

ウ「濡れちゃうよ。」

何か「家にもう一本あるし、すぐそこだから。」

何かはわりと強引にウサギに傘を渡す。

何か「じゃあ、またね。」

タカタカと走り去ろうとする何か。

 



雨・・・好きだよ。

ウ「あの!」

何か「うん?」

初めて傘をさしているウサギが何かを呼び止める。

ウ「雨は嫌ですか?」

何か「雨ねぇ・・・。」

何かは少し考えて

何か「好きだよ。」

にっこり笑った何かを見送った後、ウサギは少しだけ遠回りしておうちに帰った。

 



おかかもぐもぐ。

家に帰ったウサギはさっそくおにぎりを頬張る。いつもの地味で優しい味。

ウ「むむむ。」

ウサギの二口目はオカカに到達した。オカカはしょっぱい、甘いの二重構造で、とにかくお米の部分をどんどん食べたくなった。

ウ「あっという間だ。」

ウサギは一気に食べてしまった。

 

 



たたみ方不明です。

玄関にはたたみ方の分からない傘が置いてある。改めて見ると、傘には大きな星のマークがついている。

ウ「雨の日は枝二回踏むと会えるんだな。」

ウサギは今日も何だかよく眠れるような気がしてちょっと幸せな気持ちでおふとんをかぶった。

 

 

 



タカタカ走れない。

晴れた日。ウサギは今日も山への道に向かって走っていた。しかし、今日はどこかおかしい。いつもなら、気持ちよくタカタカ走れるのに、今日はなんだかノソノソ走っている。

ウ「なんでだろう。」

ウサギは首を傾げながらいつもより体に力を入れて走った。

いつもより少し遅くなってしまったが、今日も何かは山の頂上に座っていた。

 

 

 




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