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25.【永】

 

雪雲を白い海とする峰々の間に うまれた

五色の旗勢いよく はためき 風の馬たちが空を舞うのを
先程まで じゃれて遊んでいた 犬さん みあげる
まるで何か 思い出すように

祈りの巻物のくるま とことこくるくる 回したこと
すらりとしたからだで えものを追う足裏の 石がちの地面
どんな小さな音もききわけ なだれ 悪徒 知らせた吠え声
しなる筋肉と牙と爪 力ふるい 戦い守った傷

しあわせ くれる と笑って 背中をなでてくれた顔

ふしぎと どれも 記憶の中
かつての自己の こととして

どこから きたの? どこへ いくの?
目からあつい水 でてる でも
ぼくの肩 なでて ”たしでれ” て わらった

白く ふしぎな宮殿 のぞむ 高山の街
色とりどりの 青空お土産屋さん
足にじゃれて遊ぶ子は

転じて生き いつかのどこかで 出会ったこと
ずっと覚えて いるかもしれない

どこから どこへ どうして だろうか
ときをこえ かわらず うつろい それでも
人懐っこい あたたかな瞳に 

風ゆく濃い青空と かなしいほどの微笑み

・ ・ ・

 犬先生:あれ…このような日、前にも何ぞ あった様な…もぐもぐ

 ラクシャさん:僕ら夢の奥では千年以上生きてるし、あったかもしれないね もぐもぐ

 

 


26.【伝】

 

最初の暗闇 最初の男女
そしてそこには コヨーテがいた

ここは暗いし おれたちだけだ
そうそう 旅立とう 何か面白 あるはずさ
コヨーテたちは 歩を始めた

まず着いたよ ぼうっと薄灯り 照るところ
たまに お昼 たまに夜 黒と黄色と青と白

いやはや いろいろ でもまだ せまいな
そうそう旅立とう 何か面白 あるはずさ

山と湖 麗しい世界に 水の怪物 葦の種
ぐんぐん どんどん 伸びていく
川と平原 広い世界に 矢の様な暦過ぎるところ
こころ ことば はぐくみ とびかい

水 風 月 日 火 星 雪 季節 満ち欠け
英雄 雷 死 怪物退治 怒ったり喜んだり 長いながい 旅

ひとといういきものの 原始の踊りのような神話
かきまわしつつ おどけつつ うたい はねて
知っていくみちゆき いっしょに まみえた


都会に出ようと 慣れない笑顔で ひっちはいく
すけっちぶっく持って 赤土の サボテン荒野

どーんと広がりはじめた夕焼け色の中
怖いほど真っ直ぐ一本道ごしに
にへへと笑うような一頭 たくましく跳ねてみせた

遠く高く 歌いあう遠吠え 目にしみる 星々 

・ ・ ・ 

 犬先生:夢の奥でする思いっきりの遠吠えも、なかなか乙なのである。

 ラクシャさん:そういえば久しく していないや、遠吠え。


027.【扉】

 

ただいま と ドアあけたら もう

へはっとした満面のお顔 とびついてきた

ぴょんぴょん跳ねて 尻尾もぶんぶん

 

見慣れぬ葉っぱがついているけど

そんな草 うちに あったかな?

 

いぬ ひと 原始のであいと、こしかた

どんな ひとときだったろう

 

すわっているもの

はしりさっていくもの

 

様々な姿 そのなか はざまに

不思議な犬さん 紛れている

 

透けたり 消えて出たり 炎の息を 吐いたり

異形 大小 魔法に翼 水の奥からも

 

ここにいながら そこもみている

すがたなくとも 遠くから声

何のためかは ひとはしらぬが 

かれらは ゆきき するかもしれない

 

よぶと くるもの

まもり ほえるもの

 

どこかとどこかの はざまのところ

 

せなかまるくして 小柄な仔  ドアをみつめる

少し開き 光の中 げんきに駆け入り  また 静けさ

 

怒り 唸るもの

親しみ ぺろぺろするもの

 

たくさんの名を持つ 動物ぶんの 不思議な動物

尻尾 丸い目 おやつおくれ の声

きみがなにでも きみがだいすき

 

・ ・ ・

 

 犬先生:いやいやまだ私はコタツに潜行するのだ…ほれ、今月を50日くらい増やせば…

 

 ラクシャさん:魔法で暦を変えない。さぁ、もう帰りますよ。

 


ごあいさつ

 

 犬先生:いやぁ、今年はいぬとこたつの師走であったなぁ。

 ラクシャさん:う、うん いぬとこたつなのは 毎年だけどね…

 

 犬先生:記念にココロのアペプさん人形と、楽しい迷宮夢を。ではまた12の月に… 

 ラクシャさん:僕からはココロのあったか紅茶と 穏やかな快夢を。では、よいお年を!

 

Thank you 2015,Let's go 2016!!


奥付

 

いぬせんずの おこたで空想犬


http://p.booklog.jp/book/103071
 
今年も 白黒 in こたつでした。
色んな不思議犬を入れようとしたら、
減ったり増えたり厳選カオスにっ
(おまけに犬さんでもなかったり)
 
でも、それだけ犬さんがたとの歴史 長いのですなぁ
やっぱりわんこ かわいすぎるッ
 
それでは、また来年の12月にて!
れっつ ふぁんたすてぃっく よきお年を!

著者 : 謡犬 ユネ
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/yuneutainu/profile


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