目次
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はじめに   -私のバックグラウンドと海外ロングステイ経験概要-
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私のプロフィール
海外ロングステイ開始の背景
海外渡航履歴
つぶやき
リタイヤ後を、どう生きる
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リタイヤ後、どうするか
リタイヤ後を生きる価値観とパターン
リタイヤ後のパターンをさらに
やり残し感と、リタイヤ後にやっていること
予測できない寿命なれど
海外ロングステイを実現するための障壁
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ロングステイ実現のための条件
ロングステイの費用
ロングステイは贅沢か
健康であってこそ
海外ロングステイを実現するパターン
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ロングステイ・パターン
単身か夫婦同伴か
本当のロングステイとシーズン・ステイは違う
何が良いのか
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日本の生活と何が違うのか
渡り鳥の良さ
ロングステイの候補地と評価
どこに住みたい
友人の拡がり
何が問題か
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海外での人間関係
玉本という男
タイ女性は日本人が好き
白人もやられてる
男一人はつらいかも
チェンマイの最低賃金の現実と、一般庶民の目線
海外ロングステイでの医療や介護
海外ロングステイを快適に暮らすためののヒント
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日本への退路を断つリスク
証拠は残る
人とのおつきあい
海外ロングステイヤーが一番欲しいもの
海外ロングステイとコミュニケーション能力
快適なロングステイのための生活の知恵
おわりに
おわりに

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男一人はつらいかも

 

 

やむなく奥様と離婚して、資産もすべて整理して、子供達とも縁を切った上で、本当の意味で男一人でチェンマイに移住して来ている方もかなりいます。

このケースで、考え得る理想型は、現地で再婚して、その妻に最後を看取ってもらう形を作ってしまうということかも知れません。現実に、そのように生活をしている方はもちろんいます。

 

でも、そういう方は、妻の一族郎党も含めて、金銭的なめんどうを自分が死ぬまで見切れるだけの経済力と覚悟がいるはずであり、なによりも妻との本当の信頼関係構築が必要なはずです。そういう方は、例えば、生前にタイ人の妻のために遺族年金の手配準備まで済ませて、自分の死後の準備までして、妻を大事にしているようです。

 

でも、そのような形ができないまま、フラフラ、ブラブラしている方は、かなりきついのではないかと思います。

例えば、死ぬ以前の段階で、まず事故や急病で倒れて、入院せざるを得なくなった時に、いったい誰が後見人になって、病院の支払いやめんどうをみてくれるのでしょう。

日本から飛んで来てくれる親族は、誰一人いないわけですから。

いくら、親しい(と、本人は思っている)友人が有ったとしても、親戚でもなければ、ましてや本人のキャッシュカードやクレジットカードを預かっている訳でもないのに、自腹を切ってまで、支払う人は、まずいないのではないでしょうか。

運び込まれた病院も、本人の支払い能力が確認できなければ、門前払いの見殺しだって有りえます。

 

こういう事を、全くといっていいほど考えないで、暮らしている方も現実にはいます。

例えば、自分が病気や事故で倒れた時の連絡先電話番号すら携帯していない人もいます。

車に跳ねられて死亡し、何日も経ってから、友達に死体確認された人もいます。

こういう野垂れ死にでもいいのだ、と割り切っている人もいるのかも知れないですが、やはり、これはつらいと思います。

また、何も準備してなければ、死んでまでも、周りの人たちに迷惑をかけかねません。

これでは、安心して成仏できないはずですね。

最後、誰が死を見届けてくれて、骨を拾い、葬ってくれて、手を合わせてくれるか、ですね。

日本のかつての家族と絶縁した一人者の移住者にとっての課題ですね。

 

若いタイ女性と新婚生活さながらに楽しい日々を送れれば幸せだし、それは男のロマンでもあり、うらやましくも思います。

でも、年齢を考えれば、そう遠くない時期にお迎えは来るはずです。

 

 

(写真は、ラオス、ルアンプラバーンの托鉢風景)

 

 


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最終更新日 : 2010-10-18 14:43:03

チェンマイの最低賃金の現実と、一般庶民の目線

 

 

最近のタイの経済指標の良さを反映してでしょうか、
タイ政府が規定している最低賃金が、今年から少しアップしたようです。

バンコック 206バーツ/日(560円/日)
ランプーン 160バーツ/日(440円/日)
チェンマイ 171バーツ/日(470円/日)

チェンマイ近郊で工業団地があるランプーンは日当が440円ですね。
ここには日本企業も、かなり進出していますが、欧米企業も含めて、 新規採用社員は、ほぼすべて、この賃金で統一されているようです。
つまり、 月に20日間労働であれば、月給は1万円以下ということになります。

日本とタイとの間では、既にEPAも締結されており、
北部タイで操業する企業が、中国で操業する企業と競争できる理由の一端がわかります。

さて、 チェンマイの賃金も似たり寄ったりですね。
デパートの店員の月給が5000バーツ(14000円)程度というような状況は
あまり変わってないと思います。

ランナー・ゴルフ場のキャディーは、客が付けば、キャディー・フィー200バーツ、とチップをもらいますから、 1日、1000円程度の収入です。
でも、客の数よりも2-3倍多いキャディー達による客の奪い合いですから、楽な商売ではありません。

ですから、
チェンマイの一般庶民の目線で見れば、リタイヤした日本人男性が、いかに金持ちのネギ鴨に見えるかは理解できます。

チェンマイでロングステイしている人の中で、例えば、2000万円の金融資産を持ち、月額20万円の厚生年金をもらっているレベル以上のサラリーマンあがりの人は、ゴロゴロいるはずです。
彼女達の年収以上を、無職の日本人が毎月もらっている。
ましてや、 その100倍の金融資産を持っているのを知ると、心は動くでしょうね。
チェンマイの女性たちが、そのお相手が、どう見ても薄汚い爺さんであったとしても、彼は金の成る木なのだと割り切って、一族郎党のためにと、擦り寄る理由も理解できます。

彼女達にとっては、気合の入るビッグ・チャンスであり、ビッグ・ビジネスであることが理解できます。

 

(写真は、チェンマイ美人)


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最終更新日 : 2010-10-20 08:36:51

海外ロングステイでの医療や介護

 

 

日本人について、
チェンマイでは若い人から年寄りまで、様々な方が住んでいますが、 キャメロン高原の年齢層は、ある意味、特殊です。
ほとんどが、65歳以上で、70歳代も多く、平均年齢は、今や70歳くらいではないか、とも言われています。 団塊の世代が、ほとんど来ないことが、こういう実態を招いています。
私が4年前に、初めてシーズン・ステイに来た時は55歳で最年少でしたが、 今もまだ最年少です。


70歳代の方のお話を伺っていると、現地での医療や介護への関心度は、私のような若輩者とは比べようもありません。 ただ、マレーシアでも、チェンマイでも、日本人向けの介護施設の試みは成功していないようです。

 

その理由を、私なりに解釈すると、次のようになります。
人間が死に至るまでの、老年期のフェーズは、次の3段階が一般的かと思います。

フェーズ1:健康時代
病気持ちではあるものの、病気とうまくお付き合いしながら、基本的には、自立していて、やりたいことができている時代。


フェーズ2:大病との闘いの時代
大病を患い、病との闘いが深刻なフェーズであり、勝てば生き残れるが、この段階で死を迎えることも。でも、病に勝てば、自立して、やりたいことをまたやれる時代。

フェーズ3:介護される時代
自立できなくなり、サポートしてくれる人の助けを借りながら生きる時代。
そして死。

海外での日本人向けの介護施設が、日本人から受け入れられない理由は、
フェーズ2の段階で、ほぼ、すべての方は日本に帰国してしまうためだと思います。
日本に帰る場所がある方は、当然かもしれないですが、
退路を断って来ている方の中にも、帰国して死を迎える方もいます。

言葉の問題と、食事の問題が、意外と大きいのかもしれません。
帰巣本能(最後だけでも、日本に帰り、死にたい) もあるのかも知れません。

 

(写真は、キャメロン高原風景)


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最終更新日 : 2010-10-19 15:23:54

 

 

 

 

 

 

 

              第7章

  海外ロングステイを快適に暮らすためのヒント

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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最終更新日 : 2010-10-17 14:27:09

日本への退路を断つリスク

 

 

リタイヤして海外でロング・ステイを始める方の、
日本の持ち家の扱い方には色々あるようです。

例えば、
① そのままにして、いつでも帰れる状態にしておく。
② 子供夫婦に住まわせる。
③ 賃貸住宅にして、他人に貸す。
④ 売却してしまう。

私の知っている方はおおむね、①ですが、
なかには、②や③や④を選択している方もいます。

しかし、
③や④は、海外で大病を患った時にどうするかという問題がたちまち出てきます。
特に、④のケースは退路を断っているわけですから、覚悟はできているはずなんですが、現実は厳しいです。
例えば、
夫婦でロング・ステイしている場合で、片方が倒れた時、海外でそのまま長期間頑張るケース(例えば死ぬまで)は、今まで聞いたことがありません。
やはり、日本へ帰るのですが、
もしも、帰る場所に制約がある場合、子供または親戚を完全に巻き込む形になりますね。 健康な状態でも、老夫婦が長期滞在したら迷惑なのに、ましてや、という話です。

また、健康であっても、あこがれのロング・ステイだったのに、色々とあって、挫折して、
結局、日本に帰る、なんて場合はどうするんでしょう。

 

あるいは、夫婦でロング・ステイしている間に亭主がタイ女性と同棲してしまい、奥さんは日本に帰りたいのに、帰るところが無いために、タイに留まり、タイで別居せざるを得ない、などという例もあります。

何が起こるのかは、やってみなければわかりません。

また、
離婚や死別が理由で、退路を絶って、単身で移住してきた方も、
現地の女性と再婚して、彼女が最後まで看取ってくれる形ができれば理想ですが、今まで書いてきたように、それもなかなか甘くはないようです。

マレーシアやタイで、日本人向けの介護施設の例もありますが、 ロングステイヤーの本音での関心は低いようです。
前のページにも書いたように、病気をしただけで、日本に帰るし、ましてや、海外で、骨を埋める決心まではできてないというのが実態でしょうか。
あるいは、海外で、一人だけ置き去りにされるのは、正に姥捨て山だな。
という風景が頭をよぎるのかも知れません。

ただ、日本の介護事情も、お寒い状況なので、
どこに居ようが、これというベストな解は無いのかも知れません。


いずれにしろ、 持ち家の処分をするのなら、 最後をどうするか、腹をくくる必要がありますね。

 

(写真は、タイ、パタヤのジョムティエン・ビーチ) 

 


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最終更新日 : 2010-10-19 15:27:45


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