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S妹!ともりちゃん ぷれびゅ~ - 目次

S妹!ともりちゃん ぷれびゅ~

表紙画像

S妹!ともりちゃん ぷれびゅ~

 

 

 

S妹!ともりちゃん

 

 

~ぷれびゅー~

 

 

 

 

 

前書き 

 これは、未熟な少女と未熟な少年の乾きと癒しを満たすラブストーリー、に見せかけたギャグストーリー。

 


S妹!ともりちゃん ぷれびゅ~

本文 

 私の名前は友利奈緒。生徒会長やってます。生徒会長ってくらいなんで、成績も運動神経もそれなりにいいです。

 …っていうと、生徒会長に必要なのは生徒から選挙で信任される信頼やカリスマだろ、ってツッコミ来そうですが。まあ生徒会長つっても民主選挙で選ばれたわけではないですし、この学校の場合。実力者さんに指名されたんですよ。まあこの学校に民主主義なんて無いことは生徒たちも納得ずくですし。選挙で選ばれた安倍首相に服従することが民主主義だとか言ってるどこぞの国民よりかはマシなんじゃないですか?

 

 まあそういう事情は事情として、不満分子ってのもやっぱりいるわけで、そういうのの不満のはけ口も生徒会長である私の役目なわけですよ。

 はい、ぶっちゃけいうとリンチです。

 

 なんか個人的恨みで殴られることもあるというか最近そっちの方が多い気もしますが、まあいいですどっちだって痛いのは同じですし。これがMな人だと、愛情のこもってる痛みは違う! とか言い出すらしいですが。私、そういう趣味はないんで。

 

 というか、ぶっちゃけ、Sなんで。

 

「…あー、痛ってぇ…くっそ、イケメン犯りてえ…蹴りまくって倒して無茶苦茶に犯してえ…」

 

 誰も聞いていないのをいいことに、つい本音を漏らしてしまう。…いや、誰か陰で聞いてなかっただろうな。あわてて周囲を見渡す。その瞬間、携帯がなる。ビビる。このタイミング、マジビビる。

 

「生徒会長、例の協力者が来ます」

「OK、いつもの緊急清掃員バイト募集の告知、学内ネットで流しといて」

「廊下が濡れますからね」

 

 生徒会長への妬みの原因の一つに、裏任務に対する高額の報酬もあると聞く。それに対する不満を和らげるためにも、収入を必要とする生徒には職を与えねばならない。雇用対策も生徒会長の職務の一つだ。

 

 私は私で、この傷だらけの姿をできるだけ大衆の目に付くようにアピールしながら生徒会室に戻らなければならない。判官贔屓というか、傷ついた人間には、やはりそれなりに同情と支持が集まる。民意の掌握、権力維持には大事。

 まあ、ぶっちゃけ傀儡の権力なんで、そんな無理して維持しなくてもいい気もするんですけどね。

 

 

 

 生徒会室に戻ると、いつものずぶ濡れのあいつがいた。私は勝手にヨハネと呼んでいる。バプテスマのヨハネから名前を取った。名字は熊耳らしいけど、名前は知らないから。

 

「余羽君は何故いつもあんなにずぶ濡れなんですかね」

 

 高城が訊いてくる。高城、ヨハネは名字じゃないぞ。

 

「さあねえ。水も滴るいい男でも演じてるんじゃない?」

「確かに、バプテスマのヨハネも男娼だったという噂もあります」

「そういうキリスト教徒を敵に回す発言はやめい。あとバプテスマのヨハネだってわかってたのかよ」

「しっ。彼が何か言いますよ」

 

 ヨハネが地図を指さし、呟く。

 

「イケメン」

 

「イケメンだそうですよ」

「自分でイケメンとか言っちゃうかなー」

「そうではないでしょう。能力者の特徴じゃないですか?」

「能力は…ちり紙交換」

「どんな能力だよ…」

「間違えた。略奪」

「略奪とちり紙交換じゃ全然違うじゃ無いですかやだー」

「とにかく行ってみましょう。会ってみないことにはわかりませんから。それに、イケメンだそうですよ。生徒会長には少し楽しみなのではないですか?」

「は? 何が」

「だから、イケメンですよ」

「イケメンつってもねー。最近はピンキリだからなー。鍵っ子なんて、最近は残念なイケメンの巣窟だとか聞くし」

「鍵っ子な時点で残念なのだから仕方がないでしょう。さあ、行きましょう」

 

 

 そうして、私と高城は指定された場所に向かった。某帝国の皇子みたいな男がそこにいた。

 

 

「(うっわ、マジイケメン…)」

 

 それがあいつの第一印象だった。少なくとも顔だけなら私の好みだ。屈服させてやりたくなる。

「生徒会長、涎が」

「おっと、最近睡眠不足だったから。ゆうべ、うまるちゃんの放送日だったから。深夜アニメつらたん」

「言ってることがよくわかりませんが」

「いや、わからなくていい。調査開始するぞー」

 

 調査した。

 

 調べてみたら、そいつ、学年一位だった。

 でもおかしい。それだけ成績がいいなら、大抵は通常の課業だけじゃなくて、社会活動とか懸賞論文とか、そういう方面でも才能を発揮しているもんだ。でないと、日本の画一的な教育カリキュラムでは、ぶっちゃけ才能を持て余す。

 たとえ純粋に大学進学が目的だとしても、そういうのはやっておいて損はないはずだ。

 

 でもこいつ、そういうのは一切やってない。

 学校が終わっても、なんかよくわからない調査活動ばかりやっている。具体的に言うと、特定の女生徒を尾行したり周辺を調査して、彼女の行動と生活の実態を把握しようとしているようだ。

 

「あれは…ストーカー…ですかね」

「へぇ…ああいうの、ストーカーって言うんだ」

 

 ストーカーかあ。私もイケメンにストーカーしてみたいな。…あ、丁度良い具合に目の前にイケメンいるじゃん。ていうか、今私らが彼にやっていることも、一種のストーカー行為なのでは?

 

「最低のクズですね」

「え!? い、いや、ただちょっとそういう願望を持っただけでまだ実行に移したわけでは」

「何を言っているのです? 彼はカンニングという不正でこの学校に入学した挙げ句、女生徒にストーカー行為まで行っているのですよ?」

「え、あ! ああ、そうね! 最低だわ。そう、でもあれよ、証拠がないわ。それに彼の能力の詳細確認もしてない」

「そうですね。それについては一芝居打つ必要がありそうです」

 

 

 そして私達はその学校の生徒会長に協力してもらって一芝居打って、そいつ、乙坂有宇の能力と不正行為を確認した。

 もちろん、証拠物件として録画ビデオを撮っている。私の能力を使えば奴に私の存在を気取られることはないから、近づき放題。もちろん、息はかからないように気をつけないと。あー、耳噛んでやりてー。

 乙坂のイケメン顔もアップで撮り放題。…よし、今度謝礼が出たら4Kテレビ買おう。あれすごい画質が綺麗らしい。

 

 とかやってる間に、乙坂が馬脚を現した。

 

「釣れた!」

 

 撮るものはたっぷり撮った。

 ので、正体を明かして証拠を突きつけてやったら、乙坂の奴逃げ出しやがった。

 ていうか逃げて何の意味があるんだよ、余計この学校に戻れなくなるだろうが。うわ、あいつ想像以上のヘタレだ。

 …まあ、どうせこの学校にはいられなくなるんだから、関係ないけど。星の海学園に転校させて、私の性奴隷…じゃなかった下僕…じゃなかったペット…いや違う、あれ?あれ?あれ? なんだっけ。いやいい、とりあえず乙坂を追わないと。

 

「ここからは、私の役目…」

 

 廊下で高城がなんか言ってる。いいや、ここはあいつに任せよう。

 

 

 

 高城はどうやら乙坂を河原の方に吹っ飛ばしたらしい。おかげで乙坂はずぶ濡れだ。

 よくやった高城。ずぶ濡れ乙坂も撮っとこう。あ~、濡れてる姿も良いわ~。

 

「しっかしルックスだけでもてそうなのに…まあおかげでお目当ての女生徒とお近づきになれたか」

 

 少し皮肉と嫉妬を込めて言ってみた。そうしたら乙坂の奴、殴りかかってきやがった。あちゃー、見事に地雷踏んだか。

 まあ、いい。私は、”S能力”を発動して、乙坂から自分の姿を見えなくした。S対象ターゲツトからは、自分の存在を認識させられなくする能力だ。乙坂からは私の姿は見えない。

 なので、思い切り蹴って蹴って蹴りまくってやった。

 最高に気持ちよかった。

 

 弱った乙坂が膝を折って崩れ落ちる。前のめりになりそうだったので、ハイキックで後ろ側に蹴り倒してやった。後で仰向けの状態で踏むから、うつぶせになられると抱き起こすのが面倒くさい。

 乙坂は仰向けの状態で倒れてしまった。

 

「ふぅ…」

 

 手間かけさせてくれるなあ。という思いと、それが終了したという思いで、つい気が緩む。と同時に、私のS能力も解除された。これで乙坂からまた私の姿が見えるようになった。

 はっ、きづく。私はまだ、ハイキック体勢のままだった。右足で自分のスカートまくり上げてるような状態だ。そして乙坂は、仰向けの状態で私の下に寝ている。

 男子高校生にしつもーん。こういうの、ベストポジションっていうんですか?

 

 私は羞恥心を悟られまいと必死に表情をつくりながら、乙坂有宇の方を見た。

 乙坂は怯えて後ずさりした。

 

 

 …は?

 

 

 待て。後ずさりってどういうことだ。そりゃ確かに散々痛めつけたけど、その後に不本意ではあるけどご褒美あげてんじゃねえか。そのご褒美拒否るって、どういうつもりだよ。

 

 乙坂有宇は私の下着に興味が無いのか?

 

 えっと、まさか汚れてるなんて事は…いやいや出掛ける前にちゃんと替えてきたし。

 ということは? どういうこと? 教えて男子高校生。

 私は高城の方をちらりと見た。ゆさりんならもっと平和的解決をとか何とかぶつぶつ言っている。え? なんだ、ゆさぶればいいのか?

 

 ああそうか、このまま踏みつけて揺さぶってやれば良いんだ。案外こいつ、見えてることに気づいてないのかもしれない。

 

 …いや、別に見せたいわけじゃ無くて。とりあえず踏んでやりたいんだけどね。

 

 どこ踏んでやろうか。

 

 顔はやめとこう。折角のイケメンなんだし、堪能したい。

 お腹…だと、ただ虐待してるだけみたいだし。もっとこう、プライドをズタズタに引き裂くような場所ないかな。

 

 精巣。

 

 いやいやいや、さすがにそこはやばいっしょ。刹那の快楽と引き替えに大切な何かを失う人になっちゃう。

 

 無難に胸の辺りを踏んでやることにした。

 乙坂は顔を背けた。屈辱からなのか、私の下着を見たくないからなのか、それはわからない。…後者だったらかなり嫌だな。

 

 

 ひとしきり踏んであげた後、私は乙坂から足を降ろして、そのまま告げた。

 

「あなたには星の海学園に転校してもらいます」

 

 偉そうに上から目線で乙坂に語りながら、私の頭の中はもう、いかにこの乙坂有宇を精神的にも性的にもいたぶりまくってやろうかという計画でいっぱいだった。

 

 …案外私も乙坂と大差ない、クズなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜。私は、以前私をリンチした女子の部屋に忍び込んでいた。別に復讐するつもりは無い。むしろ、勉強させて貰いたい。

 ああして集団でつるんでる女子なら、ぼっちの私よりかは多少は女子力高いだろう。つまり、女子力高い下着を持ってると言うことだ。

 なので、拝借する。

 いや、拝借すると言っても、泥棒するわけでは無い。いくらなんでもそれはだめだ。ということで、あらかじめ用意して置いた茶封筒を、下着のあった場所に置いておく。

 1500円の入った茶封筒。

 …こんだけあれば大丈夫だろう。たぶん。

 

「この下着なら、あいつも気に入ってくれるかな…」

 

 自分でも気づかないうちに、ふとそんなことを呟いていた。

 


S妹!ともりちゃん ぷれびゅ~

あとがき

 

 

 えーと。初Charlotte本、というか、現時点でまだ放送中だし、初なの当たり前なんですけど。

 タイトルは見てわかるとおり、「干物妹!うまるちゃん」から拝借したものです。訴えられたらごめんなさい、弁護士立てるのでそちらを通して下さい。

 

 とにかく、友利奈緒のSっぷりを表現したくて、書き始めたものなのですが。書いてたら結構構想が長くなってしまったので、とりあえず1冊目の「ぷれびゅー」ってことで、原作補完型のお話をコピ本で出してみました。あと、どうしても沖縄で最初に出したかったんです。浦添在住時代、折角増えた沖縄の鍵っ子に、何の還元も出来てなかったので…。

 

 Twitterでちょろっと書きましたが、友利奈緒が妹型のSなのに対して、二木佳奈多は姉型のSだと思うんですね。いや、まんまなんですけど。

 個人的には、やっぱり佳奈多の方が良いです。いやもう、贅沢言える身分じゃ無いですけどね、ほんともう…。

 

 

 あ、以降の話としては、とりあえず歩未との対決を構想しています。つーてもまあ、この二人はあーちゃん先輩と鈴みたいな関係だと思うんですけどね、実際は。

 

 …あーちゃん先輩もいいよね。

 



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