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36.クリスマス街の灯

いよいよ12月年の瀬、こちらはクリスマスの街の灯りがきれいだ。

 

どの街も通りごとに違ったデザインのネオンで飾りつけられている。それも毎年デザイン

が変わるのである。友人に「どこの市も毎年お金をかけてるわね。」と言ったら、何と各

市で前年飾りつけたネオンを交換するのだそうだ。だから毎年新しいものを使うのでなく、

いくつもの市で廻しまわし使うのだという。これも生活の知恵といえるかもしれない。

 

景気が良いときはもう11月からネオンが輝いていたけれど、不況下の今は点灯時期も

点灯時間も短縮されて、大幅な経費節減策だ。さてクリスマスは教会でのミサと、後は

一般的には家で家族と過ごす人が多い。もちろん食卓を飾るのは、七面鳥の丸焼きと

クリスマスケーキだ。

 

こちらで毎年必ず「日本ではクリスマスは祝わないんでしょう?」と聞かれて「いえ

いえこちらと同じように七面鳥やケーキでお祝いするし、街の飾りつけもネオンも綺

麗よ」というと皆一様に驚いた顔をする。ヨーロッパ人からすると、東洋の仏教国と

いうイメージと、クリスマス行事は結びつかないようなのである。

 

ニューイヤーズイヴの大晦日は、カウントダウンの12の鐘の音と一緒に新しい年の

健康と幸せを祈りながら、12粒のぶどうを食べる。ぶどうはそのまま飲み込むので、

家庭で用意するときはあらかじめ皮をむいて、種も除いておかなければ大変だ。

ぶどうと一緒にシャンペンも欠かせない。そのカウントダウンのときは教会広場に

出向いて祝う人も多い。毎年広場は大勢の人で埋まり、シャンペンで乾杯して、隣

あわせた人たちと抱き合って新年を祝うのが、恒例である。

 

去年彼がイギリスに帰っていたので、私一人だったのと同じに今年も自分の選択で

スペインでの一人新年を決めた。それは去年同様、教会広場でカウントダウンを済

せて、そのままダンス仲間が開催するパーティーへ向かうプランがあるからである。


37.男の勇姿

映画「キング・ア-サ-」で戦場に赴く王と円卓の騎士たちが 、馬に乗って城から出て

くる場面。「ラスト・サムライ」でも竹薮 から武士たちが馬に乗り出てくるシ-ンは、

思わず身を乗り出して見てしまうほど格好良い。

 

東西問わず、戦国時代の鎧兜と戦闘服ってすごくおしゃれだったと思う。どんな男が

着てもきっと勇ましく素敵に見えてしまうだろう。死にゆく覚悟で行く人に対して格好

いいなんて不謹慎だけど、でも領地や名誉だけでなく 女子供を守るためにも戦に

挑むわけだから、そんな男たちの勇姿が魅力的に見えるのも当然かもしれない。

 

普通の日常生活では、まずそんな勇姿を見る機会って、今の時代はそれほど多くない

ような気がする。アラブのある国で過去の指導者を称える祭りで、白装束をまとった

男たちが刀で自分の頭を叩きながら、通りを夜通し練り歩くお祭りのルポを見たけれど、

木刀でなく本物の刀だから、頭からは血を流し、服も血で赤く染まっている姿など私に

は野蛮としか思えなかった。でも驚くことに、その国ではそれが男の勇ましさの象徴の

ようなのである。

 

戦争のない平和な暮しは理想だけれど、本当の男たちの勇姿を見てみたい気もしてしまう。


38.心の掃除

物や身体が、ほうっておけばどんどん汚れていってしまうのと 同様に心もやはり汚れが

溜まっていく。洗わずにいたら 身体に垢がたまっていく様に、愛に反した思いを持てば、

知らず知らずの内に心にも垢がついていく。だから時々心も掃除をする必要があると思う。

 

誰かを憎らしく思ったり何かに怒ったりしているとき、人はものすごい マイナスのエネル

ギーを使っている。そんな時、心はとても疲れている。だからそんな疲れた心を癒し、綺麗

にするには良いもの・美しいものを見たり触れたりして、心を感動させること。映画・音楽・

美術・本などなんでも良い。いいものに触れて心が洗われたようだ、というのはそういう

ことだ。だから美しいものを美しいと、感じられる感性を持つこと。世の中にはキレイな

ものをキレイだと、素直に見られない人もいる。そして、どんなに美しく着飾っても心の

汚れは、表に出てくるものだ。私の友人には美人で心優しい人もいる。そんな時私は

“天は二物をちゃんと与えている”と思い、嬉しくなる。

 

私たちは日常の生活で様ざまなことがらに触れ、色々な事を考える けれど、聖人君主

ではないから、常に愛だけを持ってなんて不可能だ。 無意識のうちに、悪い感情を抱い

ていることも多々あるはずだけれど、 たまにそんな自分を振り返って、心の掃除をする

のも必要なことではないだろうか?


「エピローグ」

こちらでの生活をブログに書くことが日常の一部となっていて、それをきちんとした形で

残しておきたいという想いからEbook制作が始まった。そしてそれをシリーズ化していく

のが冒頭でも書いたように、私のライフワークとなりつつある。

 

今回は第二弾でこの後やはり日常生活から感じたことや事件を綴った「第三弾」そして

大好きなダンスのことにからめて男と女のよもやま話「男と女のダンス模様」大好きな

ドラマと映画のレビュー「YaYaの面白映画ドラマレビュー」、その他に主に私が過去に

関わった心病んでいる人々との出会いを綴った「心の病いつれづれ」を続けて発行予定

である。というわけで今回の第二弾は無料でお届けいたします。少しでも多くの方に楽

しんで読んで いただいた上で、続くシリーズをお買上げいただけたら、こんな幸せなこと

はありません。

 


著者及びデータ

幸多 魅瑠

1950年代東京杉並に生まれる。2001年東京からダイレクトにスペインアンダルシアの

小都市を訪れ第2の故郷と決める。指圧マッサージとレイキヒーリングを仕事としながら、

他に「スペインでダンスレッスン」Dance三昧in Spainの企画とアテンドもしている。

2014年10月より海辺のホテルで一人暮らし中。

 

Data

スペインYaYaの面白エッセイ

発行日 2015年10月20日 第2刷発行

著者 幸多 魅瑠(こうだ・みる)

発行者 高野 明子

発行所 Dance三昧in Spain

ブログ「FelizYaYaのスペイン便り」(http://ameblo.jp/feliza55)

Facebook「ダンス三昧 in Spain」(https://www.facebook.com/akiko.takano.3576)

「スペインでダンスレッスン」(http://www.dancezanmaispain.com)

 


この本の内容は以上です。


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