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18.アタック事件

指圧マッサージを始めるきっかけとなったアタック事件の話。

 

その事件はこちらに住み始めて2年目の夏に、起こった。生まれて初めての悲惨で、

尚且つ貴重な体験だ。当時私はインド人が経営する、日本レストランで働いていて、

勤務を終えて帰る途中、時間は深夜だけれどレストランのあるプラザビルからほど

ないところで、周りにはマンションもあり、街灯もついている車道脇の道路を歩い

ていたときだ。

 

突然足音もなく背後から誰か忍びよってきて、肩にかけていたショルダ-バッグを

もぎとろうとしてきた。一瞬何が起こっているのかわからず、私は狼狽した。次の瞬間

バッグを取られようとしていることに気づき、私は大声あげ抵抗した。バッグの中には

全財産・その日貰った給料と携帯など大事なものが入っていて、何としても私はそれら

を守りたかった。しかし抵抗しながらも見ると、相手は中東系大男で、襲われたときの

何の心構えもない私はそれ以上抵抗しようがなかった。それでもできる限りで抵抗し

たせいか、胸のあたり何かで傷つけられたけれど、顔面を殴られなかったのは幸い

だった。最終的には、その男はしっかり私のバッグを奪い数十メ-トル先の駐車場に

置いてあった車で逃走した。胸のあたりをさわると血がベットリ手についてきた。襲わ

れた場所はレストランからすぐ近かったので、泣きながらレストランに戻った。レスト

ランは閉店していたけれど、たまたまその夜オ-ナ-の友人夫婦が来ていて、外の

テ-ブルで談笑していた。あの夜ほど大泣きしたことは嘗てない。

 

恥も外聞もなくショック状態をそのまま顕していたと思う。オ-ナ-はすぐに警察と

救急車を呼んでくれた。突発事態が起こったときの対処の仕方である程度の人間性が

顕れるとよくいうけれど私は頭の片隅で、そこに居合わせた人々の対応を冷静に見て

いた。一番的確で心のこもった対応をしてくれたのは、友人カップルのまったくの見

ず知らずの女性だった。そのときレストランにはスウェ-デン人の女性マネ-ジャ-

もいたけれど彼女の対応は一番冷たかった。日頃からこの女あまり性格よくないん

じゃないのと、思っていたのがみごとに的中した。見知らぬ女性の暖かい介抱を受け

私のショックも和らいだ頃、警察と救急車が到着し、生まれて初めてのそれも異国での

救急車体験となる。

 

傷は痛かったし自分の境遇を考えると、憂鬱だったけれど救急車に乗せられたとき「あっ

これって生まれて初めての体験だ!」という変な感激をおぼえたし、消防士たちの顔も

しっかり見比べている自分がいた。そして異国で初めての入院体験となる。その後マッ

サージを始めるようになるまでの経過は次回に。


19.今は感謝のアタック事件

前回記事のアタック事件当時、私は自分が置かれている状況に満足していなかった。

日本では幾つかのレストラン仕事の経験から、仕事の大変さも充分知っていたし、

そもそもスペインでウエイトレスなど、私が本当にしたいことではなかったけれど、

そのときは他に選択肢はなかった。あの夜の事件で、所持金ゼロの悲惨な状況に

なったにも拘わらず、でも頭の片隅でこれは何かの新しいきっかけで必ずその事件

が意味するものがあると、感じていた。

 

その後何日か仕事もできず、職も失い私は途方にくれた。事情を知った日本にいた

娘からは、飛行機代を送るから帰国するよう勧められたけれど、そんな最悪の状況

下でも娘の申し出をそのまま受入れるのは抵抗があった。どんなことがあったにせよ

それは私が選んだ人生、決して若いとは言えない年代で、祖国を離れ自分で選んだ

地だ。6月だったその時、私は夏の終わりまで何とかその地で、再度挑戦してみようと

思い、夏の間に進展がなかったらその時は日本に帰ろうと決意して、その旨娘に伝えた。

 

あの時襲われていなければ、今の私はいないと断言できる。なぜならあの事件をきっ

かけに、現在のマッサージの仕事を始めたからだ。でも指圧マッサージは、大叔母直伝

だから資格を持っていた訳でもなし、日本で仕事の経験もなかったので躊躇したけれど、

背に腹は変えられず、他にできることもなく、又周りの何人かの薦めもあり思い切って

やってみることにしたのだ。もちろん何十年も前に習ったことは殆ど忘れていたけれど、

自分が肩凝りだからどうされたら気持ちいいか良くわかっていたので、友人の身体を

借りて練習し、それほど難しくなくコツをつかむことができた。クラシファイド新聞に

広告を載せたら、すぐに反響があり予想以上に順調に客足が伸びていき、その後固定

客もついて、ここでのサバイバルに成功し現在に至っているわけである。

 

人生次の曲がり角には何が待っているかわからないと、言うけれど、もともと石橋を叩

いて渡るほうではなし、どちらかと言わなくてもかなり大胆な、というより無謀なほど

の行動派だからこその人生かもしれない。でも上記のような経過で事件後は別の新しい

人生の扉が開かれたので、あのとき襲ってくれた大男に今は心から感謝している次第

である。


20.女性のバストサイズ

以前アンケート調査で「セクシーさを感じるところ」世界41ヶ国35万人の男女から取っ

たアンケートの回答を見たことがある。結果は、台湾とタイを除き日本を始めとする

アジア諸国のみ胸をトップにあげている。胸をセクシーさの対象にしていない他の国は

イタリア・ドイツ・スイス・ギリシャ・東欧諸国が「お尻」/アメリカ・イギリス・北欧・

オ-ストラリアは「眼差し」/スペイン・フランス・カナダは 「態度と姿勢」/台湾・タイ・

イスラエル・チェコ・南アフリカが「端正な身体」となっている。

 

一般的に日本を始めとするアジア男性は、女性の胸に強いこだわりをもっているようだ。

それにしてもランキング結果に1位から6位までAカップがないのをみても、日本男性が

大きなバストを好んでいるのがわかる。

 

こちらのビーチはトップレス解禁だけれど、シリコンバストの女性良く見る。走っても

揺れないし横になっても山は崩れないし、どこから見てもとてもナチュラルとはいえない。

それでも大枚払って手術したんだろうから、見せたい気持ち、わからなくはないけれど。

こちらの女性は全般的に大きな胸をしていて、男性諸氏も普段から見慣れているので、

だから特別こだわりもないようだ。

 

私自身は、垂れるほどの容量がない身としては若い頃からCカップバスト憧れだったに

せよ、たとえお金があったとしても手術してまでとは思わなかったし、現在でもパート

ナーの男性には、あるがまま、素のままの自分をそのまま受け入れてほしいと思って

いますけれど。


21.褒め言葉いろいろ

現在スペインでイギリス人の彼と住んでいる環境で、家での会話は英語・TVとこちら

の友人との会話は、スペイン語・そして日本語でブログを更新している。といっても

トライリンガルなど程遠く、日常生活には困らない程度のレベルだ。最近こちらの

友人たちと集う機会に、「日本語でこれは何て言うの?」と興味を持って聞かれる

ことがよくある。

 

そんな折り、私の彼に「You have a amaging body」の和訳を聞かれて、(より

にもよってどういう目的でその言葉が知りたいのか不明だけれど、深く追求はせず)

私の中では、時代劇のお代官様が町娘を手篭めにするシーンで「いい身体をしてる

のう」というのが頭に浮かんできて(笑)言葉に窮してしまった。

 

彼に「日本では相手の身体をダイレクトに褒めるって習慣がないのよ」というとすごく

不思議そうな顔をして「どうして?」と聞いてきたので再度答えに困ってしまった。

そう西欧では女性のプロポーションがよければ、素敵な身体をしていると褒めるのは

当たり前で、日本で言う「スタイルがいい」よりもっと具体的なニュアンスが含まれて

いる。これも文化の違いかもしれないけど

 

身体のみに限らず、全体の雰囲気から服や着こなし髪型まで、こちらは男性も女性も

相手を褒めるのが上手で、言われた方も気分よくそれらの褒め言葉を受入れている。

私もできる限り、お世辞でなく良いと思ったことは心から褒めるよう心がけている。

だってその一言の褒め言葉で、その人が一日いい気分で過ごせたら、それはとても

価値ある一言だと思うから。


22.アメリカ人女性実業家

彼が今回仲介して女性アーティストに投資するのはマイアミ在住、54才の女性実業

家である。結婚していて何とご主人は89才で、成人した2人の実子の他に3人の養子

がいるとのこと。そのご主人自体がかなりのお金持ちであったようで、現在実際の

ビジネス業務は、全て奥方がこなしているから旦那の方は、今回も一切表には出て

いない。それでも来月、その彼女が新しく始めたワインビジネスをまとめるのと、私の

彼と投資相手の画家本人に会う目的でご主人と共にこちらに来る予定である。

 

こちらでの2週間の滞在のスケジュールは私の彼がすべて作成して、フライトの手配

からホテルの予約まで、ほとんどは私の手を通って済まされた。というのも現在私は

マッサージ業は退いているので、彼の秘書的な業務をこなしている毎日だからである。

そしてこちらに滞在中は、プロジェクトの当事者だけの3者会談を除いては、もちろん

私もアテンドする予定を組んでいる。彼は自宅リビングが仕事場で、私はその彼の

背後のサンルームでPCと向いあっているから彼の電話のやりとりは、いつも聞いて

いる。たまたま今回はクライアントも投資家も女性でそれも全く違うタイプだけれど、

共に魅力的で、私から見ると、間に介入している彼に対してたとえ仕事がらみでも、

彼女たちはそのチャームを十分に使用しているように感じられる。だから、来月その

二人の女性と彼と一緒に会うときは正直興味しんしんなのである。

 

焼きもちなど焼いている場合ではない。だって名目は仕事とはいえ、それぞれの男女

の思惑が絡んだ状況下での、人間ドラマを見逃したくはないですからね。



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