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13.歳の差恋愛って

スペイン生活8年、現在一回り以上年下のイギリス人の彼と一緒に住んで3年になる。

スペインはもとより欧米では年下男性を恋人に持っている女優とか著名人の女性が、

ここ数年話題にのぼっているけれど、私個人的には日本にいたときから、年下の男性

により惹かれる傾向はあった。

 

私の亡き母は、50代で離婚した後にできた恋人は何と私と同じ年だったので、母と彼

との年令差は27年もあったけれど、娘の私から見てもそんな年令差を感じさせない、

お似合いのカップルだった。その彼は62才で亡くなった母の最後のときまでしっかり

面倒を見て、とてもいい関係を保っていたと思う。そういう例を身近に見ていたので、

私自身は年下の男性に全く抵抗はない。

 

過去に年上の男性との付き合いもあったけれど、私は深い付き合いが始まると、年令

には関係なく相手の男性の尊敬できる部分を重視する。その関係が終わるときは、常

に何らかの理由で相手を尊敬できなくなり、エンディングを迎えてきた。今一緒にいる

彼は「年なんてただの数字にすぎない」と言うし、彼自身も私の年は全く気にしていな

いようである。

 

「女性は若いときに年配のお金持ちと結婚して、その旦那さんが亡くなった後で、若い

男性と再婚するのが理想」という言葉思い出した。年下の男性を恋人にしたときのメリ

ットは若さを保ちつつ、気分的にもより若くいられるという点で、年配の男性が、若い

女性を奥さんにしたときも同じかも。ということで「恋愛に年令差は関係なし」が、私

の結論である。


14.おじさんの出世

この町に住み始めて買い物に出たりしたとき、片足の膝から下が無い老人が路上

に座っているのを何度か見かけ、小銭をあげるようになり簡単な言葉もかわすよう

になった。そんなある日、友人のマンションを訪ねたら、そのおじさんが杖をついて

同じ建物に入っていくではないか。義足をつけているのだろうけれど外から見る限り、

それほど普通の人とかわらない。できれば顔をあわせたくはなかったけれど、バッタリ

のタイミングで避けるわけにもいかず、オラと挨拶したら「友達が家賃を払ってくれて、

ここに住んでいるんだ」と言ったのは、きまりが悪かったからかもしれないけれど。

 

私の方はといえば、何となく複雑な気持ちだったのは否定できない。別に相手の不幸

を望んでいる訳ではないけれど、私の中で可哀想な人だからお金を恵んであげると

いう図式があって、そのマンションに住んでいる彼は、杖はついていてもちゃんと

歩けていたし、別に可哀想な人には見えなかったからかもしれない。

 

でも考えてみれば、物乞いだって商売として成立っていいわけで、こちらでもジプシ-

の貧しい身なりをしたおばあさんの乞食とか、たまに見ることがある。聞いた話では、

その老女の後をつけていったらなんと、車庫付の立派な家に住んでいたという例も

あるので、物乞いもちゃんと商売として成り立っているのだろう。

 

さてそのおじさん、今は私の住いのすぐ近くでキオスクの小売店を任されている。その

店の前を通る度に、いい生活から落ちていくケ-スじゃなくベタ-になって良かったと、

内心おじさんの出世に拍手してます。

 


15.私のタトゥー

私の左サイド肩甲骨脇には、タトゥーが入れてある。現在の彼と付合い始めてから

10ヵ月後に、入れたものでアツアツの頃に彫る象徴みたいに、ハートの中に彼の

名前と、時々私が呼ぶ名称の頭文字の下に愛の漢字入れたオリジナルデザイン

である。きっかけは、何のことはないこちらの芸能ニュースで見たアントニオ・

バンデラスの奥方メラニー・グリフィスの上腕部に彫ってある「アントニオ」に

触発されたからという、至極ミーハーな理由からだ。

 

それでも人に聞かれたときなどは「今の彼が人生で最後の恋人だと思うから入れ

たのよ」と答えているのだけれど。あるときサルサ仲間の男性に聞かれてそう答

えたら「もし最後じゃなかったらどうするの?」と食い下がってきたので「いい

のよ、そしたらまだ、右肩が残ってるから」の答え、以外にも大うけだった。

 

もちろんそんな会話はタトゥーの名前の主には内緒である。別に今どきタトゥー

なんて珍しくもないだろうけれど、メラニー・グリフィスが入れた気持ちほどは重く

ないような気がする。現在の彼を愛している気持ちはメラニーと同じくらいあって

も、彼に対してのこだわりや執着はないから、サルサ仲間に答えた言葉は、ある

意味私の本音である。


16.サタデーナイトフィーバーとマドリッド熟女2人旅

週末マドリッドのミュージカル観覧1泊旅行に行って来た。ミュージカルは懐かしの

「サタディナイトフィーバー」今年の2月から3ヶ月間、TVで主役オーディション

番組がオンエアされていて今回は選抜された一人が昔のトラボルタ演じたTONY役を

やった。スペインで生のミュージカル舞台、私は初めて見たけれど歌も踊りもレベル

の高さに感心した。抜擢された主役の彼はもちろんだけれど、他の出演者たちも歌

って踊ってのハードな2時間素晴らしい動きで観客を充分堪能させた。最後は観客

総立ちで手拍子をとって舞台と客席が一つになった感じ、誰もが満足した2時間だ。

宣伝のロゴも素晴らしいセンスで、このミュージカルに限らず、スペインのTV番組の

ロゴやコピーライターも、私はいつも感心して見ているのだけれど。スペイン人の持

っている感性って、日本人と良く似ていると思う。

 

こちらの親友と初めての2人旅、たった1泊の珍道中だったけれど、行程は往復バスで

、FGを朝9時に出発途中一回の15分ブレークをはさんで7時間の行程だ。ここから

マドリッドへは特急列車も飛行機もあるけれど、値段はバスが42ユーロ、列車だと

その倍飛行機はそのまた倍額かかる。今回は4つ★ホテルとシアターセットで45€の、

リーズナブルなオファーを友人が見つけてくれたので、バスは安いしFG出発と便利

なので結局往復バスの旅となった。

 

マドリッド到着が4時で、舞台スタートが6時だから、ゆっくり息つくひまもなく劇場へ

向かった。ステージ内容は昨日の記事どおり大大満足で、その後マドリッド夜の街へ

繰り出した。私が前回マドリッドを訪れたのは、4年前でメトロにしてもホテルにして

も、一段と便利になって私たち二人とも住んでいるFGは、マラガローカル都市だから、

進歩している文明の利器に、使い方がわからなくて驚いたり、感心したりの場面も

あった。きっと久々東京に帰ったときも、同様に感じるかもしれない。

 

適当なバルを梯子して満腹になった後は、いざサルサクラブへ突入だ。土地に関係なく

どこのクラブにもそれぞれ独自の雰囲気があり、また客層も違うから、慣れるのには

少し時間がかかる。それでも同行した彼女は、私のサルサのパートナーなので知らない

クラブで誰かに誘われるのを待つまでもなく、二人で充分というほど踊ってきた。私が

男性パート習得したお陰で、熟女ふたり壁の地方花にならずにすんで幸いだ。結局梯子

はせずサルサクラブ1軒だけで、そのままおとなしくホテルへ帰還。翌日は有名な蚤の

市の日で、朝食後直行、帰りのバスの時間ぎりぎりまでフリマでの買い物を楽しんだ。

 

現実に戻れば、アパートには私の彼の7才の息子と祖母(彼の母親)がバカンス滞在中

で私にとっては忍耐とストレスウィークなので、その中休みで友人と開放された時間が

持てて本当に良かった。あと残りの5日がんばらなくちゃだ。

 


17.サバイバル イン コスタ・デル・ソル

今私が住んでいるコスタ・デル・ソルはスペインでも人気のリゾートで、国内からは

基より近隣諸国からの観光客や入植目的で訪れる人も多い。観光にしろ、長期滞在

にしろ、訪れる人の国籍は多岐にわたる非常にコスモポリタンな地域である。

 

最初の頃の記事にも書いたけれど、人々が夢を求めて様ざまな地域からやって来る

のはニューヨーク にも似ている。でもここでの生活はそれほど楽ではない。「もしも

コスタ・デル・ソルで食べていくことができたら、世界中どこでもやっていける。」

と言われている程である。

 

ではここでの外国人が何をして食べているかいうと、一番多いイギリス人は、自営業

以外だとタイムシェアなど不動産関係のセールスや、テレマーケティング、次いでバー

やレストラン、国籍に関わらず女性の場合だと、オフィスやウエイトレスの職につけな

ければ、大半が情報新聞にアダルト広告を載せて、個人で売春をしているのが現状で

ある。特にこの1~2年は世界的不況もあいまって、ここでもバブル全盛期は終わって

いるので、まともな職につけず本国に帰る人も大勢いる。あとこちらで多いのは、リタ

イヤした人々で、自分の国で退職したあとの人生を、退職金と本国からの年金で、安定

した生活を送っている。

 

スペイン国内でも、最近は失業率の増加の問題もあり、必要な職種はまずスペイン人で

占められるから、入植した外国人が仮にスペイン語を話せたとしても、職探しはそれほど

容易ではないのが現状である。



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