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1.スペイン人って

私は100%完璧にスペイン語がわかるわけではいけれど、スペインのTV番組を見る

のが好きだ。比較的よく見るのがワイドショ-とト-ク番組と芸能ニュ-スで、TVを

通してスペイン人のキャラクタ-が見えてきて面白い。TVでも街中でも女性達の格好

を見ると、思いっきり刺激的な服を着ているし、メ-クもバッチリ・クッキリで自然に

近い薄化粧はあまり人気がないようなのは、とてもうれしい。どちらかというと私も

若い頃からメ-クはかかしたことがなく、ノ-メ-クでいると裸でいるみたいで何と

なく気分がよくない。こちらのTVで見るタレントやコメンテ-タ-のおばさま達など、

バッチリメ-クに派手な服装で、目一杯自分を美しく見せようと気を使っているのが

画面を通して伝わってくる。男性もおしゃれな人が多いし、気候の違いもあるだろう

けれどドイツのようにどこを見ても黒ということもない。

 

ト-ク番組を見て一番面白いのは、違う意見をもっている人同士が話すとき、どちらも

全く相手の言っていることなど聞かず、双方が同時に自分の意見をしゃべりまくることだ。

本当に相手の話など聞かない。だから、いつまでたっても2人の見解は平行線で、相手

の言うことに納得し自分の意見を変えるという場面には、まずお目にかかったことがない。

それと会話中に頻繁に“うそ”という言葉が使われて、相手を嘘つき呼ばわりすることも

日常茶飯だ。でも双方の言っていることが食い違うということは、どちらか一方が嘘を

ついていることになるけれど、どちらが嘘をついているかは、いつも謎だ。芸能人に興

味があるのはどこの国でも当たり前だけれど、TVは一般の人々の多くの娯楽の対象に

なっていて、朝から深夜までワイドショ-的な番組がすごく多くて、何人もの見物人を

揃えていて若年から年配者まで各局スタジオに男女とりまぜて、一般人が参加している

のを見るたびにいつも私は平和だなと思う。

 


2.スペイン人って 続き

例年以上に寒かった冬が終わり、やっとコスタ・デル・ソルらしい気候になり現地の人々が

ビ-チに出始める頃だ。これから夏に向かい午前中は地元の主婦達とかが多くて、豊満

すぎる身体をおしげもなく太陽にさらしている。私はビ-チというとどうしても日本の若者

達で占領され、軟派目的というイメ-ジが先行してしまうので、最初にこちらのビ-チ風景

を見た時は、正直驚いた。平日は若者より年配者の方が断然多い。ビ-チはトップレスの

女性(年令もスタイル良し悪しも関係なく)が結構多いのも、日本の風景と大きく違う点だ。

 

若者達もビ-チは軟派するところではなく、日光浴やラケットボ-ルなどを楽しんでいる。

どこで男女が知り合うのかというと、やっぱりナイトライフでBARやDISCOが一般的だ。

日本では私の年齢で、いわゆる大人がダンスを楽しめる処が中々なくて諦めていたけれど、

こちらでは行く所に困ることはない。ディスコも年配者が一杯で、若人が顔負けするほど、

じゃんじゃん踊る。

 

本当にこちらの人々は、人生を楽しむことに貪欲だ。一年の内何度もあるフェリアしかり、

飲んで食べてしゃべって、踊って、悩みなんて吹き飛ばしてしまう。そんなスペイン人の

楽しみ方は私を魅了していることの一つである。


3.スペインのニューヨーク

ここコスタ・デル・ソルはヨ-ロッパでも人気のリゾ-トで、近隣諸国からの入植者が多い

コスモポリタンな地域である。様ざまな人種が集まっているのはニュ-ヨ-クに似ている。

一番多いのが英国人で、他にヨ-ロッパ各国、アラブ諸国、ここ2~3年急増したのが、

南米人と中国人、それにアフリカ不法移民が加わる。

 

私は4年前サルサを習い始めてからスペイン人の友人ができて、スペイン社会にも入れる

ようになったけれど、それ以前は中々スペイン社会に入り込むことはできなかった。以前から

不思議に思っていたこと、こちらの外人社会とスペイン人社会は交わっていない。何十年

住んでいても全然スペイン語を話さない外国人(特にイギリス人)は結構いるし、そういう

外国人をスペイン人たちは、快く思っていないし、例えスペイン語が話せてもやはりスペイン

社会に入るのが難しい現状だ。

 

私のスペイン人の友人たちは数多くあるイングリッシュやアイリッシュBARには絶対行か

ないし、インタ-ナショナルフェリアでさえ他のヨ-ロッパの一時店舗には入ろうとしない。

私が訪れた他の国では、例えばハンガリ-、ドイツ、北欧などでは外国人はもっとその

地域に溶け込んでいたし、又現地の人々も彼らを受入れていたように思う。恐らくここ

コスタ・デル・ソル自体が、特殊な地域なのだろう。近隣の外国人たちが退職後のセカンド

ホ-ムや、バカンス用に多額の資金を投入し、この地域は発展してきたのである。

 

それにしても私が住んでいるこの8年間を見ても、スペイン人と外国人の距離は縮まら

ないのは、ある意味で不思議だしとても残念なことだ。

 


3.スペインのニューヨーク

ここコスタ・デル・ソルはヨ-ロッパでも人気のリゾ-トで、近隣諸国からの入植者が多い

コスモポリタンな地域である。様ざまな人種が集まっているのはニュ-ヨ-クに似ている。

一番多いのが英国人で、他にヨ-ロッパ各国、アラブ諸国、ここ2~3年急増したのが、

南米人と中国人、それにアフリカ不法移民が加わる。

 

私は4年前サルサを習い始めてからスペイン人の友人ができて、スペイン社会に入れる

ようになったけれど、それ以前は中々スペイン社会に入り込むことはできなかった。以前

から不思議に思っていたこと、こちらの外人社会とスペイン人社会は交わっていないのだ。

何十年住んでいても、全然スペイン語を話さない外国人(特にイギリス人)は結構いるし、

そういう外国人をスペイン人たちは、快く思っていないし例えスペイン語が話せてもやはり

スペイン社会に入るのが難しい現状だ。

 

私のスペイン人の友人たちは、数多くあるイングリッシュやアイリッシュBARには絶対行

かないし、インタ-ナショナルフェリアでさえ他のヨ-ロッパのカセタには入ろうとしない。

私が訪れた他の国では、例えばハンガリ-、ドイツ、北欧などでは外国人はもっとその地

域に溶け込んでいたし、又現地の人々も彼らを受入れていたように思う。恐らくここコスタ・

デル・ソル自体が、特殊な地域なのだろう。近隣の外国人たちが退職後のセカンドホ-ム

や、バカンス用に多額の資金を投入し、この地域は発展してきたのである。

 

それにしても私が住んでいるこの8年間を見ても、スペイン人と外国人の距離は縮まらな

いのは、ある意味で不思議だしとても残念なことだ。

 


4.スペインの刑務所

以前TVで「刑務所内のコ-ラス」という番組があって、毎週興味を持ってみていた。

内容はスペインの刑務所の囚人たちの娯楽活動の一つにコ-ラスクラスがあり、音楽

教師が彼らにコ-ラスを教えて3ヶ月くらいかけて練習して、最後は特別に用意された

会場で、成果を披露する迄の過程を紹介するというもの。

 

まず私が驚いたのは、スペイン刑務所の条件の良さだ。誰もが私服でシマシマの囚人

服なんて着ていない。外の世界と全く変わらず思い思いの服を着ている。タバコも許可

されていて、小さなマ-ケットもあって、日用品はそこで調達できる。部屋もちょっと

した小ぶりのワンル-ムマンション並だ。 唯一外界との違いは、外から部屋に鍵をか

けられてしまうこと。コ-ラスのクラスに参加していた囚人達はといえば、殺人などの

重罪犯を除いて多くがドラッグ関連、他は窃盗などで刑期も2年から10年以上とまち

まちだ。誰もが皆穏やかな顔をしていて、とても犯罪者には見えない。番組では囚人

たちのプロフィ-ルも紹介され、友情ありコ-ラス教師との暖かい交流ありで、1ク-

ルのクラスが終了して教師との別れでは涙ありで中々感動ものだ。

 

自由が拘束されているとはいえ、刑期中は食べることに困ることもなければ仕事や生活

の心配もない。楽しむための娯楽のクラスは、コ-ラスはじめ楽器演奏、工作や絵画の

ほかにスポ-ツジムまである。あまりの待遇の良さに驚いた旨をこちらのスペイン人の

友人に告げると「囚人でも同じ人間、罪の償いとして自由を拘束するだけで充分だし、

人間としての尊厳までは奪べきではないし、彼らにも楽しむ権利はある。」という返事

を聞いて「北風と太陽」の逸話を思い出した。罪の償いに、冷たい北風ばかりあてても

逆効果かもしれない。

 

実際の再犯率は定かではないけれど、番組内の囚人の誰もが、もう二度と同じ過ちは

絶対繰り返さないと言っていた。特にフランコ独裁政権が崩壊したあとのスペインは、

自由に向けて急速に変貌した。個人の尊厳に対しての見解はフランコ時代の反動も

大いにあるだろうけれど、犯罪者たちにとてもやさしいスペインだな。



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