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事件

そんな私についに事件が起こります。

 

いや、事件というほどの事ではないのですが、、、

 

取引先の会社でお金を受け取っていた時の事です。

 

突然、手が震え始めました。

 

ブルブルブルブル。

 

取引先のお姉さんの顔が見る見る変わるのが分かりました。

 

慌ててその場にしゃがみ込んでデスクの影でなんとか集金作業を

 

終わらせた私は逃げるようにしてその場を去りました。

 

その会社から逃げるようにバイクで離れた私は、ある程度行った

 

所でバイクを停めて、茫然としました。

 

心臓のドキドキが止まりません。

 

どうしてよいのか分かりません。

 

とにかく頭をよぎったのは同志に電話をすることでした。

 

特に親しくしてもらっていた方に電話を入れました。

 

まずは電話に出てくれることを祈りました。

 

とにかく出てほしい!!

 

お願い!出て!!

 

 

願いが叶ったのか電話は通じました。

 

 

そこで今の混乱した自分の頭の中を洗いざらい吐き出しました。

 

とにかく聞いてもらいたかったのです。

 

そしてその方はゆっくりと優しく諭すように

 

「大丈夫だから」と言って下さいました。

 

その時の恐怖とありがたみ。

 

一生忘れません。

 

それがたしか2000年7月26日くらいだったと思います。

 

それからどうしたのか全く思い出せませんが、

 

その日のミーティングに参加したのでしょう。

 

そしてそこでその日の出来事をきっと話したのだろうと思います。

 

その日以来ボクは1滴もアルコールを飲んでおりません。

 

強烈な恐怖がボクの良い意味でのトラウマになりました。

 


大事なことば

ボクを救ってくれたのは、まず本に出合ったことでした。

それはクラウディアブラックの「私は親のようにならない」

でした。読み終わるのに1年くらい掛かりましたが・・・

他にも名著はたくさんあります。

 

大事なことは正しい知識を入れることです。

 

そして何より病院へ駆け込むことです。

 

自分で自分の事は誰も分かりません。

 

冷静に判断してもらうことが何より大切です。

 

ボクはアル中が一生治らない病気だと知った時に、

 

絶望はしませんでした。

 

絶望どころか病気ならば治ると確信すらしました。

 

病院と上手く付き合えば、薬や同志や

 

最新のアルコールや脳科学の本を読みながら上手く

 

付き合えば、きっと良くなると確信しました。

 

 

楽観的すぎると言われるかもしれません。

 

ですが、ボク達にはACやアル中であるが故に持つ強み

 

があるのも事実です。

 

一病息災と言うではありませんか。

 

ここまで偉そうに語ってきたボクですが、

 

現在は異動先の職場で人間関係で悩んでいます。

 

鬱病の薬を飲みながらなんとか毎日を生きています。

 

それでも絶望なんて全くしません。

 

子供の頃のあの生き難さの苦しみ。

 

アル中時代の苦しみにくらべたら

 

全く微々たるものだと知っているからです。

 

知ることは強いです。


おわりに

本当に逃げ場の無い苦しみ。

 

毎日こころの中に降り続ける雨。

 

知らない人はしたり顔でこう言います。

 

止まない雨は無いから心配するな。と

 

 

 

嘘です。

 

 

 

止まない雨があるから人は自分で自分の

 

命を絶つのです。

 

我々はそれを知っています。

 

だから苦しいのです。

 

本人も周りも不幸なのです。

 

やるべきことは何度も書きましたが、

 

まず正しい知識を入れること

そして次に病院へ駆け込むことです。

 

そして更に大事なことがあります。

 

それは

 

 

 

 

 

 

親を否定することです。

 

 

その親が生きているいないにかかわらずです。

 

ここに抵抗を感じる人が多いことは分かっています。

 

しかし、それは刷り込まれた道徳です。

 

否定しにくいのは分かります。

 

しかし親もまたACであり、不幸な機能不全家族の犠牲者

 

である可能性が極めて高いといえます。

 

だからこそ否定するのです。

 

あなたが苦しんでいるのは親から受け継いだ

 

不幸な環境と習慣です。

 

これを断ち切らなければ一生病気から逃れることは

 

できないでしょう。

 

親を否定することはとてもとても辛いことなのです。

 

しかし

 

それこそが病気の元ともいえます。

 

まずは親を否定しましょう!

 

そこから初めてあなたの人生がスタートします。

 

もう一度言います。

 

親を否定することからあなたの失われた人生はスタートするのです。

 

親を憐れむのは止めましょう!

 

あなたをそうしたのは親なのですから。

 

不道徳だと思う必要などありません。

 

それは事実なのですから。

 

あなたが幸せになること。これがなにより優先されるべき事なのです!!

 

そうしないと不幸の連鎖は永遠のスパイラル状態になります。

 

機能不全家族はあなたのパートナーや子供や孫にまで永遠に

 

受け継がれていくことになるのです。

 

誰かが断ち切らなくてはいけません。

 

それは

 

あなたです。

 

 

あなたなのです。

 

ここまでこの本を読むことのできた

 

あなたならば必ずできます。

 

間違っても上司や同僚や親友に相談してはいけません。

正しい答えは絶対に返って来ません。

 

そこから返って来る答えは、道徳という名のどうでも良い

形だけの回答でしかありません。

それはあなたを惑わせ悩ませ苦しめるだけです。

そして今の現状から抜け出す事を結果的に思い留めさせようとするだけです。

 

あなたのすべき選択はプロに頼ることだけです。

 

正しい知識を身に付けることだけです。

 

世の中にある沢山の正しいと思われていることの多くは、

良くも悪くも先人によって刷り込まれた習慣であることが多いのです。

 

特にアジア人にはそれが強いように思います。

 

あなたを救うのは一つだけです。

 

①いかに正しい最新の知識をプロから教わることができるか、

 

②同じように悩んでいる同志を見つけるかです。

 

やってはいけない事は

 

★周りの人、特に身内に相談することです。

 

わたしがアル中から抜け出せた理由は簡単に言うと上記の①と②のお蔭です。

 

簡単すぎて拍子抜けするかもしれませんが、これは今もこれからもほとんど

変わる事のない事実であると思います。

 

もちろんこれに薬も併用しながら対処していく訳ですが、基本はこの2つです。

 

 

人生は自分自身で設計することが出来ます!

 

未来は自分自身で作ることが出来ます!

 

その為には現在地を明確にして前を向いて歩きはじめることです。

 

過去は生ごみです。

 

あえて言いますが、その辛い過去には何も価値は無いのです。

 

辛い過去はあなたを成長させたかもしれません。

 

しかし、それ以上にあなたが受けた多大な悪習慣は

 

あなたに悪影響を与え続けます。

 

私達にあるのは現在のこの瞬間と未来だけです。

 

そして未来は自分に都合の良いように作る事ができるのです。

 

明るい未来を想像(創造)しましょう!

 

自分は世界に一人しかいない貴重な個性です!

 

過去は捨てましょう。過去に引きずられる事に

 

何のメリットもありません。

 

アルコールを止めるのに意志はいりません。

 

必要なのは病院と正しい知識と仲間だけです。

 

そして明るい未来を信じることが何より大切です。

 

これらを上手く利用しましょう。

 

最後に偉大なるエミールクーエのことばを送ります。

 

 

エミールクーエのことば

 

①意志と想像力が争えば必ず想像力が勝つ

②意志と想像力が一致すればその力は和でなく積である

③想像力は誘導が可能である

 

 

 

ダイエットに例えると分かり易いかもしれません。

どんなに食べる量を減らそうとか運動しようとか

意志の力で何とかしようとしてもそれは無理なのです。

努力して頑張ることは日本人には美徳とされますが、

それは違います。

正確に言うと間違いと言うよりも、あまりにも無駄が

多く非効率です。

それはエミールクーエが証明しているように、

どんなに努力しても、それは残念ながら成功には

つながらないのです。

食べるのを我慢する力よりも、食べたら美味しいと

知っている訳ですから、その美味しいと思う想像力

のほうが食べまいとする意志よりも必ず勝利するからです。

これに例外はありません。

だからダイエットは成功しないのです。

大事なことはダイエットに限って言えば、恋をすること

です。

好きな人を振り向かせたいと思うことは努力ではありません。

強い願望です。

強い想像力です。

この想像力が強ければ強い程成功するのです。

その為に絶食するのは努力でも苦労でも意志でもありません。

すべては恋という盲目の想像力の賜物なのです。

 

わたしの場合、正しい知識をプロの先生や献身的な

スタッフ、そして同志達と共有したこと。

 

シアナマイドやうつ病の薬を使って強制的に飲めない状態

や精神の安定する機会を増やしたこと。

 

そして沢山の本を読んで、常に最新の情報を入手したこと。

 

 

一番効いたのは、毎朝二日酔いだった毎日から素面になったことでした。

 

こんなに清々しいのは高校生以来、いや二日酔いだけでなく、

朝起きた時にこんなに精神的に安定しているのはおそらく小学生

低学年以来くらいだと新鮮に感じた事でした。

 

もう毎朝が新鮮でした。

 

起きる度にカーテンを開けて、窓を開けて外の新鮮な空気を

胸いっぱいに吸い込むことで、生きている実感を感じます。

 

休みの日にも、意味も無く外に出て散歩をします。

 

いままで全く興味すらなかった道端の雑草にも目が行きます。

 

小鳥のさえずりさえ耳に新鮮です。

 

仕事はきつかったですが、とにかく二日酔いの無い日々、

 

そして次第に回復していく体調と体力。

 

毎朝、毎日、何をやっていても、その瞬間瞬間が有難くて

仕方ありません。

 

こんなに生きていることが有難いと思ったことは

 

ありませんでした。

 

この頃からです。

 

少しずつ飲まない生活が楽しくなってきました。

 

あれほど飲んでいた職場の仲間にも、断酒宣言をしました。

 

誰が何と言おうが断固として断るようになりました。

 

もちろん極度の人見知りだったり、素面であることの

 

恐怖感は常にあります。

 

でも、それ以上に世界が新鮮に感じられるようになりました。

 

サングラスを掛けて見ていた世界が、一気にクリアな世界

 

に変わりました。

 

大事なことは、飲酒で得られる誤魔化しの快楽よりも

 

素面で得られるモノの方が遥かに価値があって楽しいこと。

 

それを体験することです。これは事実です。

 

少しづつで構いません。

 

いやむしろ少しづつが良いです。

 

小さな小さな幸せを毎日発見しましょう。

 

それを心から感謝できるようになると世界が大きく変わります。

 

断酒の意志ではなく未来への展望(想像力)が少しづつ開けてきます。

 

想像力は意志に必ず勝つのです。

 

そしてその想像力は誘導が可能であるということをエミールクーエ博士

 

は言っています。

 

努力ではありません。

 

いや努力してはいけないのです。

 

必要なのは理想と未来への明るい展望、想像力です。

 

断酒や節酒に至る道はいろいろあると思います。

 

わたしのやってきた事が正解なのかどうかは分かりません。

 

1人でも良いので参考になる方がいればそれで結構です。

 

ただわたしは降り続けている雨の中をトボトボと一人で

 

歩いている人を少しでも応援したいのです。

 

雨は放って置くだけでは永遠に止みません。

 

ただ、この本を最後まで読んで頂いたという

 

だけで、あなたは土砂降りの雨でもどうにかして前へ進もうとしています。

 

この本が少しでもあなたやあなたの大事な人の傘の役目になればいいな

 

と思います。

 

努力なんていりませんよ(^^♪

 

ほんの少しの勇気だけもって行動しましょう。

 

まず今すぐ半歩だけ前へ進んでみましょう。

 

 

矛盾しますが、わたしは断言します。

 

アル中は治ります!!

 


この本の内容は以上です。


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